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今更ですが…。 バレエの名作『白鳥の湖』をモチーフにした、タイトルどおり黒鳥がクローズアップされたスリラー作品に仕上がってました。 黒鳥というと、小粋な小悪魔が乱舞するという、ニューハーフのショーパブ『黒鳥の湖』を思い出すけど(笑)、今作の黒鳥はオカマちゃんではなく、プリマが白鳥と黒鳥の一人二役を演じています☆ 努力家で優等生タイプのプリマ・ニナは、白鳥を完璧に演じながら、黒鳥の持つ魔性をうまく表現できず深く悩みます。 その上、役をライバルに奪われる不安によって、精神的に追い詰められていきます。 やがて、彼女は精神を病むことで、皮肉にも潜在意識に秘めていた魔性を目覚めさせることとなりました(>_<) なぜ人は時として、ささやかな幸せには満足できず、野望や欲望に振り回され破滅への道を突き進んで行ってしまうのだろう(/_;) とつくづく思いました。 トップに執着するよりも、バレエや作品への純粋な愛によってだけ踊り続けていれば、周囲の人々の思惑など気にならず、自分を見失うこともなく、いつの日か才能を開花する時が訪れるかもしれないのに…。 役を獲得するために演出家を誘惑しようとしたり、ライバルを罠にはめようとしたり…バレエにはそんなドロドロとした駆け引きがあるイメージはないけれど、アメリカではフィギュアスケートで、オリンピックの選考会直前にトーニャ・ハーディング選手がナンシー・ケリガン選手に怪我を負わせる事件があったから、芸術性を競うパフォーマンスでも、そこに人間がいる限り、焦りや嫉妬心から過ちを冒してしまうことは実際にもありえることなのかもしれません(>_<) 今作で恐怖を感じたのは、そんな人間の脆さをありありと見せつけられたからのような気がします。 黒が白に染まることは稀だけれど、白が黒に染まってしまうのは実にあっけないものです。 ニナは自分を黒く染めることでしか、黒鳥を表現することが出来なかったけど、真のアーティストなら、真っ白なキャンパスにその時々に応じて相応しい色を描き出すことができると思うのです。 ニナが「パーフェクト」な黒鳥を手に入れるために払った代償は大き過ぎました。 たった一度きりの舞台のために…。 このままだと、仮に彼女が再起したとしても、黒鳥を演じるたびに気が変にならなければいけないことになります。 そんなことは不可能だし、プロの技とはいえないですよ(^^;) 人間は想像力という素晴らしい賜物を神様から与えられているのだから、それを最大限に生かすための努力に、持っている情熱のすべてを注いでいきたいものです(^-^) |

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