こまたん日記

◆ジャンガリアンハムスター・こまたんとその飼い主のつれづれ日記◆

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子ネコの運命

昨日のできごと。

検査の採材のため、とある酪農家さんのところに後輩のSちゃんと一緒kにでかけたときのこと。
採材も終わり、私と酪農家のおじさんが世間話をし、その傍でSちゃんが白い子ネコとじゃれていた。

私としゃべりながらその光景を眺めていたおじさん、突然Sちゃんにむかって、
「おい、(子ネコの)首根っこを捕まえといてくれ!早く!」
と言いだした。
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Sちゃんも私も、いまひとつ意味が分からなかったものの、
とりあえず言われたとおり子ネコを抱き上げた。
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すると今度は、手近にあった麻袋を広げ、
「早く早く!この中に(ネコを)入れて!」
と言いだした。

「え?え?な、なんで?」とうろたえるSちゃんと私。
そんな私たちにおじさんは言い放った。
「このネコはよそから来てニャアニャア鳴いてうるさいけん、捨てんといけん(=捨てなきゃいけない)!」
そして、「早く!早く!袋に入れて!」というおじさんの剣幕に圧され、仕方なく麻袋に子ネコを入れた私たち。
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子ネコを袋に入れると、おじさんはプンプン怒りながら、その麻袋の口をヒモでギュッと固く閉め、どこかに持って行こうとする。
ちなみに、その方向の先には用水路がある。
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私たちは恐る恐るおじさんに聞いた。
「それ、どうするんですか?」
おじさんは答えた。
「捨ててくる」と。


「ちょっ、ちょっ、ちょっと待ってください!!!!!」


おじさんは、ちょっと不機嫌そうに「これは捨てんといけん!」と繰り返す。
そこで、私たちはとりあえずその窮地を脱するために提案した。

「それ、私たちにまかせてもらえません?遠くに放しに行ってきますから」

おじさん、何度も「町内には放したらいけんよ!捨てたのがうちだって分かるけん」と言っていたが、最終的には私たちに子ネコ入り麻袋を渡してくれた。


車に乗り込み、その酪農家を離れた瞬間、Sちゃんと私は、
「あり得ない!」
と何度も叫んだ。
そのあと、2人ともずっと動揺しっぱなしだった。


ネコを捨てる行為が決して良いとは言わない。
だからといって、殺してもいいものなのか?
牛もネコも同じ動物じゃないか。
だからといって、もし「じゃあ、イノシシは殺しちゃいけないのか?」と聞かれたら、おそらく「No」と答えるだろう。
ネコとイノシシの差は?たまたま、私とSちゃんがネコ好きだから?私たちが獣医だから?
人間の勝手な物差しで「殺す、殺さない」を決めていいのか?

でも、同じ現場に遭遇したら、多分また同じ行動をしてしまうだろう。


ちなみに、麻袋入り子ネコはその後に行った隣町の酪農家さんに無事引き取ってもらえた。
そこの酪農家さんの従業員さんが飼ってくれるということで、とりあえずひと安心。
でも、これはかなりの偶然の重なりですごくラッキーだったと思う。

この子ネコは、私たちに袋ごと持っていかれる運命で、私たちはこの隣町の酪農家に行く運命で、そしてこの従業員さんに飼ってもらう運命だったんだよ、きっと。

事務所に帰る道すがら、何度もこの台詞を繰り返していた2人だった。

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