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A子はまだ学生気分が抜け出せない新社会人
彼女がバイトをしている時に職場で知り合った仲だった
会うといつもおしゃべりが止まらない
たいてい彼女のほうがしゃべり続けているんだけれど
「じゃあ貴方の番」と言ってこちらに話させる
突然振ってもらっても話題の引き出しは空っぽなので困ってしまう
なんていうか彼女は思いついたことをどんどん話すのでちょっとついていけない時がある
こちらは思いついたことを言葉に変換するのにえらい時間がかかるのだ
このA子が買い物に付き合って欲しいというのでデパートに行った
前々から気に入ってた洋服があるらしいのでそれを買う為にこちらは呼び出された
いざデパートに入りショップに行くと
お目当ての洋服が売り切れていた
とても悔しがるA子に慰めの言葉をかけるんだけど気持ちが収まらないらしい
彼女はもう気持ちがお買い物モードになっているみたいだ
いろいろなショップを回ってようやくいくつか候補があがったみたい
連れ回されてくたくたになってるのでそろそろ決めてほしかった
いくつかの候補をさらに2点に絞りこんで試着
2点の洋服を交互に鏡の前で自分の姿を見るA子はどうもしっくりこない様子
10分、15分迷っている・・
「それすごく似合ってるよ」
おだてにおだてようやく決めかけた時A子が言った
「私これ買うからこっち買って?」
「なんで????」
「そんなに勧めるなら買ってよ」
「・・・自分で買いなよ・・」
ちょっと脹れていたけれど、まあいいか
彼氏でもなんでもないのに思いつきでねだられたらたまったもんじゃない
買った後もほんとに似合うかな〜なんてまだ悩んでいた彼女だった
前に母親が旦那さんにバッグや洋服を買って貰っていたという話をA子がしていたことがあるので
たぶん彼女は軽い気持ちでおねだりしているんだろうな、、と想像してしまった
娘のお金に対する価値観は母親に似るっていうことを女性の経済ジャーナリストが言っていた
確かに母子の経済観は共通することがあるのかもしれない
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