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<雪降りやんだあとの朝の感懐>
雪降りやんだあとの朝、某テレビ局の気象番組のアナウンサーは
「冬の日本海側には大陸から吹き出すシベリア気団が発達して大陸性寒帯気団となって つぎつぎと日本海を吹き渡ってきます。
本来は大陸性の乾燥したシベリア気団なのですが、日本海を吹き渡る際に、日本海から大量の水蒸気を吸い上げて湿った寒気団となって日本列島中央部を走る山脈にぶつかり、上昇気流となって冷たい積乱雲となり 雪を降らせるのです。・・・」 と、述べていました。
そんなことはだれでも知っています。テレビに映しだされる北国の光景は朝から晩まで 大量の雪と格闘なさっている雪国の人々・・・・
冬の大雪はたしかにやっかいな事象です。でも この真っ白い雪が
ゆたかな日本列島を支えているのです。
真っ白い雪は大地を潤し、実り豊かな作物の土壌の維持に欠かせないのです。美味しいお米で評判の<魚沼産のコシヒカリ>も<山形産ひとめぼれ>も<あきたこまち>も・・・みんな雪国の賜物です。
それに 平安の世から歌詩の題材につかわれてきたことばのように
<雪・月・花>は美しい日本を象徴する事象なのです。・・・・
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朝焼けのひととき
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<秋の湖の夜明けのスキャット>
ル〜ル ルルル ル〜ル ルルル ・・・・・
ラ〜ラ ラララ ラ〜ラ ラララ ・・・・・
由紀さおりさんの唄った 「夜明けのスキャット」は 作曲者いずみたくが深夜ラジオ番組テーマ曲のスキャット部分のみを録音放送したところ、放送直後より リスナーからの問い合わせが殺到したため、急遽レコード化が決定した異例の楽曲。
レコード発売直後より大ヒットとなり、オリコンのシングル週間ヒットチャートにて 8週に渡って第1位を記録され、1969年度オリコン年間 1位 となり、第11回日本レコード大賞・作詞賞となった楽曲。
加賀南部にある潟湖の静寂な夜明けのセレモニーは 夜明けをつかさどる自然の神々によって、金色のさざ波がゆらゆらと湖全体にひろがってゆく 心に響く 夜明けのスキャットなのです。・・・・・
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<晩夏の湖畔の朝焼け>
明けがた 湖畔の宿から湖を隔てた東方の空をみていると うっすらと 晩夏の朝焼けが とてもしずかに幕開けします。
<晩夏>という言葉には 過ぎゆく夏を惜しむなごりの響きが印象的です。<晩夏>を表題とした作品はとても多く、堀辰雄・立原正秋・
井上靖・・・・など著名な方々の短編小説の表題に用いられました。
<晩夏>という言葉には どこかこころに沁みいる響きがあるのです。
ことしの夏の出会いも できごとも 晩夏の湖畔の宿からみた朝焼けとともに いつしか しずかに 霞みつつあります。・・・・・
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<ハスの花の感懐>
早朝に近くの蓮池にゆくと 大きな蓮の葉の間から浄土をおもわせるような白桃色のハスの花の開花がみられます。
仏法の逸話では 生まれたばかりのお釈迦さまが蓮のうえをあるいたところ その足もとから白桃色のハスの花が咲いていったとか・・・
ハスの花はインド原産の水生植物です。そのため 古くからインド仏教の思想と深く結びついた存在でした。極楽浄土はハスの花の形をしているといわれ、仏像の台座などにも用いられています。
また古代エジプトにおいても、ハスの花は神聖な花としてあがめられ
ツタンカーメン王の墓から出土した装飾品のモチーフにも用いられていました。
古代エジプトのオシリス王に捧げられたハスの花は オシリス王が
とてもよくお喋りする王だったため、ハスの花の花言葉は「雄弁」というのが語源とか。
この美しいハスの花の地下茎が煮物にかかせない食材のレンコン
(蓮根)になります。白桃色の清浄なハスの花と泥の中の蓮根が一体とは ちょっと想像しにくい感じがします。
朝早くに蓮池にゆくと おおきな蓮の葉のあちこちで 白桃色のハスの花が咲きはじめ 朝のさわやかな空気のなかに ほんのりと香しい匂いが漂っています。・・・
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<冬の夜明けの雁行>
冬の季節 シベリアのほうから越冬のため飛んできた雁は カモより少し大きいカモ科の水鳥です。
雁より小さなカモは ワシやタカ等の禽獣から逃れるため 夜間に餌場にて活動して夜明け前に戻ってきます。
雁もカモ同様に ワシやタカが天敵ですが、夜明けに一斉に飛び立つことにより 禽獣に襲われる被害を最小限にとどめているそうです。
雁やカモは休息地の池や湖を飛び立つ寸前がもっとも防御体制が弱いため、どの鳥も最初に飛び立つのを躊躇しているそうです。
やがて 夜明とともに一斉に飛び立った雁は 徐々に先頭の鳥から
斜めにならんで一団となって飛んでゆきます。一斉に飛び立つことにより ワシやタカなどの天敵を牽制しているそうです。
また空のうえでも 雁が家族ごとに斜めに並んで一団で飛ぶことによりワシやタカなどの禽獣たちに攻撃される危険性を防御しているそうです。また先頭の雁はときどき交替して飛んでいるのです。
雁が斜めに並んで飛んでゆく体勢を<雁行>といいますが、この体勢は人間界の戦いの体勢においても昔から用いられるようになり、戦国時代には兵法の陣立ての主要な体勢のひとつとして活用されました。
休息地を飛び立った雁は 近場の餌場となる畑や田んぼに舞い降りて穀物や柔らかな茎やみみずなどを啄ばみながら終日を過ごします。
やがて夕方にはまた一斉に並びながら飛んできて、池や湖の休息地にもどってくるのです。その際もとうぜん<雁行>の体勢にてもどってきます。
かって雁はわが国においても狩猟の対象でしたが、近年急激に減少したため保護鳥の対象となり 禁猟となっています。
冬の日の明け方や夕闇の染まるころに 大空を飛んでゆく<雁行>をみることができたら きっと素敵な思いでとなることでしょう。・・・・
夜明け前のひととき
夜明け前の雁やコハクチョウの休息地
夜明けを前にして餌場へ飛び立つ寸前の雁たち
グループごとに一斉に飛び立つ瞬間をさぐっている雁たち
湖からたくさんの雁が一斉に飛び立った瞬間
一斉に飛び立った雁は 少しずつ家族単位にばらけながら餌場に向かってゆく
ワシやタカなどの禽獣たちを牽制する<雁行>体勢になりながら餌場に向かう雁たち |




