キープ・レフト

命どぅ宝:転載はご自由にどうぞ:頂いたコメンへの返事は、ほとんど出来ませんのでご容赦

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  「ジャパン・アズ・ナンバーワン」の原因は、
      マルクス経済学のおかげであった!


戦前戦後を通じ東大・京大ら帝大系はもちろんのこと、他の国立大学経済学部教授の多くが、マルクス経済学を教えていた。もちろん慶応大学の経済学部のように、私大は近代経済学の方が優勢だったろうが。「マル経」も「近経」も戦前に日本へ紹介導入されたが、どういうわけかマル経学者の方が圧倒的に優位だった。欧米ではアリエナイ現象である。資本主義経済が未熟な日本では、マルクスの経済理論の方がインテリ学者には魅力的(有効)に映ったのか?それとも貧しい子弟たちが国立大に進学し、彼らが学者になったからか?

とにかく東大や京大でマル経を学んだ者が、政治家や官僚や経営者となって社会へ出て行ったのだ。共産党や共産主義は国体(天皇制)と資本家階級の敵として徹底的に弾圧されたが、マルクス経済学は迫害の憂き目に遭うこともなく、戦後のGHQ(アメリカ占領軍)支配の時代にあっても、堂々と最高学府で教えられ続けてきた。思えば不思議なことだ。

日清・日露・第一次大戦を,運を味方に勝ち続けた日本は、欧米の帝国主義に対抗するためと称し、自らを帝国化しアジアを侵略して植民地にしてゆく。その欺瞞と傲慢の結果が、300万人の自国民の死と一面焼け野原という敗戦をもたらした。が、変わり身の早さ(起用なのだ、良くも悪くも日本人は)で一転「平和国家」に変身すると、猛然と「金儲け」に走り出す。

朝鮮戦争やベトナム戦争という,他国の不幸をメシのタネにして息を吹き返した日本は、高度経済成長の奇跡を成し遂げるのだが、どうもこの「奇跡」の原因の一つは、マルクス経済学にあるのではないか? 東京商大(今の一橋大)や慶応大の近経学者には鼻で笑われそうだが、この推論はそれほど荒唐無稽な牽強付会ではあるまい。

つまり、こういうことだ。実態としては資本主義国家でありながら、学ぶ経済学は資本主義の限界と過ちを唱えるマル経という、なんとも奇妙なネジレが続いたということ。つまり、大学卒業後に行政の政策決定者(役人)になったり、実業界(財界の大企業であろうと中小企業であろうと)でビジネスマンとして活躍する者の、一般基礎教養はマル経だったことになる。

その結果,官僚にせよ企業経営者にせよ、国家や社会を運営するに際してまず彼らが気にしたのが、学生時代に学んだマルクス主義理念の一つである「平等と公平」だったということだ。自由競争(弱肉強食)と市場最優先がもたらす「格差拡大」と「貧困の拡大」を少なくするため、彼らは階級間の摩擦をできるだけ小さくしようと試みた。それが国の政策としては「規制」であり、企業の雇用策としては「終身雇用・年功序列」である。

この両輪は実にうまく機能して、日本を世界一、二の経済大国に押し上げた。もちろん建前に過ぎないとはいえ平和国家であるから、軍事予算がGNPの1%以内に抑えられていたのも大きい。教育水準が高いことや、勤勉な国民性も忘れてはならないだろう。とにかく日本の社会が「富の分配」において、他の資本主義国よりはるかに平等であり、社長と平社員の給料の差もアメリカなどに較べれば、十分の一いや百分の一しかない程であった。

かくて、国の「規制」策により企業は過当競争にさらされることもなく保護され、労働者は企業の終身雇用と生活給制度に守られ、安心して働くことができた。「エコノミック・アニマル」と他国から羨望と嫉妬の混じった非難を浴びようとも、労働者は会社人間となって愛社精神を発揮し、一丸となって勤労意欲を昂めたのである(『プロジェクトX』をみよ!)。 もちろん各省庁の管轄するあれやこれやの「規制」が、官僚の権限独占(タテ割り行政)や自己保身のためであったことは、言う迄もないが…

税制においても政治家や役人たちは、マル経の主張する資本の強欲ぶりを十二分に学習していたので、収入が多ければ多い程負担が大きくなる「所得税の累進度」を強くした。もちろん法人税もアメリカより高く設定し、富の偏在が及ぼす社会不安(たとえば貧困による犯罪の多発など)を少なくさせた。かくて「一億総中流」などとよばれる、ふしぎな資本主義社会が出現したのだ。北欧の福祉重視型国家とは異なる形での成功例、と言っても過言ではないだろう。

                     −  つづく   −

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見かたを変えられました。多謝。

完全な素人目には、

現在の、短期間の株価を高めるのに必死な企業経営に、
全エネルギーを投入する、

ではなく、国家の長期的な繁栄を通奏低音とするような、
経営者をどのようにして生み出し、育成できるのか?

先ずは、大学の基礎研究に、直ぐに効果が出ない部分に、
国家のビジョンとして、金を注入する仕組み、制度が
必要と考える。ハイ。

2009/3/10(火) 午前 2:55 [ イエスちゃん ] 返信する

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sat*atu**200* さん
大学は今ではもお、昔日の面影はないのです。W大で教鞭をとっていた辺見庸が、「キャンパスを肩で風切って歩いているのは、産学協同で企業から研究資金をガッポリ貰っている教授で、基礎研究の先生やカネに縁のない文学部教授たちは、小さくなってるとか。それがムカツいて?脳の血管が切れたのかもしれません。大学までメリケングローバリズムに汚染されてしまいました。

2009/3/10(火) 午前 3:46 pen*tsu**shi 返信する

かつて日本の大学の経済学部ではマルクス経済学が優勢だった、ということは話では聞いたことがありますがそういわれてもこれは1974年生まれの私にはまるでピンと来ない話です(苦笑)。

私が大学に入ったときには経済学部には経済ウヨのほうが多かったので(ほとんど?)。当時、労働者の賃金を上げると円高が余計に進むから賃上げをしてはいけない、コメなど農産物の輸入自由化を進めるべきであるなどと言っていた経済学部教授のほうが多かったと私は記憶しています。

私が通っていた大学の経済学部には中小企業論を専門としている教授に科学的社会主義の立場に立っている人が一人いたくらいですね。マルクスやエンゲルスという名前すら知らない学生だって複数いましたよ(シクシク)。

2009/3/10(火) 午後 9:09 [ - ] 返信する

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ゲバラさん
時代の変化はすさまじいもんです。教授も圧倒的に自由主義派になってしまったわけですね。あなたには60年代の大学構内の雰囲気など、想像もつかないでしょうね。

2009/3/10(火) 午後 9:36 pen*tsu**shi 返信する

>あなたには60年代の大学構内の雰囲気など、想像もつかないでしょうね。

ハイ。まるで想像できません。

2009/3/10(火) 午後 11:06 [ - ] 返信する

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よくわかります。私は、ペンツヨシさんと、ほぼ同年配でしょうか?金融大恐慌の1929年生まれです。私の書棚にも、マル経の本が並んでいます。ほこりをかぶってはいますが・・・。

2009/4/11(土) 午前 0:34 [ 琵琶 ] 返信する

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琵琶さん

私は「団塊」の初期?の世代で、
マル経に一番影響を受けた世代でありながらも
「資本家・政治家ならなかった人間」…(笑

2009/4/11(土) 午前 11:23 pen*tsu**shi 返信する

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事実認識があまりに貧弱、かつご都合主義で噴飯もの。

2011/11/5(土) 午前 7:47 [ りん ] 返信する

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