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第2問は経済格差の問題だ。
アメリカの国論を2分し、今もその収拾がつくのか危うい昨年の大統領選挙。20日にトランプ氏の就任式が予定されている。資本主義という経済体制の根底には貧困層の存在を前提とするような部分があり、昨今はそれが過度に進行してしまっているのでは、との危惧がある。その危機はすでに“ウォール街を占拠せよ”のデモでも明らかになっていたが、事態はさらに悪化していて、白人中間層が経済的に没落し、さらにそう遠くない将来に人種的にもマイノリティになってしまうという危機感となり、強大な負のエネルギーとして社会に鬱屈していたのだった。トランプ氏は、その問題に着目し、大統領選挙で効果的に票を集めたとも言われている。単に選挙の票集めとして、これほどの問題を道具に使ったに過ぎないならば、無責任の誹りを免れないとは思うが、社会の大きな歪みを議論の俎上にのせた点は、まずはトランプ氏の功績なのでは、と思わないでもない。 問題文末、先生が素晴らしい一言で総括している。
・・・対立する見解があってもお互いに理解し合う努力が大切だということを皆さんに学んでほしいですね。 20日の新大統領就任演説の内容に期待。
問1
空欄ア 資本家階級、労働者階級から、マルクス
空欄イ ケインズが来るのかと思ったら、“個人の自由な選択を重視し、政府による裁量的な政策をできる限りすくなくすることを主張した”から、フリードマン
問2
①〜④の国名を特定できれば、統計の読解問題。
①“ユーロを導入していない”だから、デンマーク
②“リーマン・ショックの発端となった国”だから、アメリカ。これって、第1問でも聞かれてるよね。アメリカに何か言いたいことあるの?って感じ。
③“すべての原子力発電所を2022年までに閉鎖する予定となっている国”だから、ドイツ
④“現時点で政府の債務残高がGDP(国内総生産)の2倍を超えている国”だから日本だけど、よりによって、こういう言い方ですか。ほかに言い方ないんですか。
問5は竹島の領有権の問題で、日本が韓国を国際司法裁判所に提訴しようとしたけれど、韓国が同意しないので裁判ができなかった、という時事問題もからんでますね。
問6
北朝鮮の核実験に対する国連安保理事会の制裁決議。中国の立場が微妙だった。この問題は、④の“国連憲章に規定されている本来の国連軍は、これまでに組織されたことがない”が重要論点で、知ってないと解けないかも。
問7
京都議定書に関する、わりと細かい論点。温室効果ガス排出量は国、企業が取引できる。
この問題の先生と学生A、学生Bの会話は、日常、疑問に思う論点に触れている。安倍総理が世界各国を歴訪して、資金援助とか約束しているニュースが流れる。いっぽう、国内では年金がまた減らされるとか、医療費負担が増えるとかで、生活が厳しくなっている。
学生A:そうはいっても、日本の国内にも貧困問題があって格差が広がってますよ。 そーだ、そーだ。
学生B:でも、援助をすれば、貧困に起因する紛争が少なくなるなど、国際社会全体の うぅむ、たしかに。名誉でお腹はいっぱいにはならないが、格差が小さい、ということも平和な社会の基盤ですからね。
この議論のあとに、京都議定書の温室効果ガス排出削減の義務化の議論が出て来るのだけれど、ご存じのとおり、世界最大の排出国アメリカは京都議定書を批准しなかった。自国経済に不利な影響を及ぼすからだ。国際社会より国益を優先したわけだが、アメリカ第一主義とか、ことさらに言わなくても、自分の国益が優先、という行動は当たり前と言えばそうで、とくにアメリカに限ったことではないと思う。問題は、そんなこと、クチに出して言うほどのことか、と自制が問われる点だ。あらためて“アメリカ第一主義”とか言葉にしちゃう人が居て、それに臆面も無く賛同しちゃう人々が、国民の半分を占める今のアメリカという国を見ると、なんか、小さくなっちまったなあ、と思ってしまう。
20日の新大統領就任演説の内容に期待してみるかぁ。
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