PENSEE

被災地の皆さんの無事と安全を心からお祈り申し上げます。

記録

[ リスト | 詳細 ]

記事検索
検索

全53ページ

[1] [2] [3] [4] [5] [6] [7] [8] [9] [10] [11]

[ 次のページ ]

 トランプ氏の大統領就任演説を聞いた。内容は、連日のツイートまとめ。たしかにアメリカの大統領だから、アメリカ国民に対して発言すれば十分なのだろう。世界のトップリーダーとしての見識や配慮は感じられず、アメリカという国が、いちだんと身近に感じられる不思議な就任式だった。朝のニュースでは、就任式の会場外での混乱ぶりが報道されていた。他民族国家のアメリカが、共有すべき理念も無いまま、目先の問題解決だけで向こう4年間、本当にもつのか心配になる。でもアメリカはトランプ氏を選択したのだ。

 第3問は、民主主義と政治の問題だ。2016年は意外な投票イベントが相次いだ。6月、イギリスで実施されたEU離脱の国民投票。まさかのEU離脱に決着してしまった。そして11月のアメリカ大統領選挙。それから年末のNHK紅白歌合戦で実施されたAKB48出演メンバー選抜投票。購入したCDの投票券による投票ではなく、本当に一人一票の、“平等選挙”だ。通常の“総選挙”で実施されるCD投票券による“累積投票”とは結果が少し違う感じがして、これはこれで興味深かった。

 EU離脱の国民投票とアメリカ大統領選挙の共通点は、決着後の後味の悪さもさることながら、貧困、移民という社会システム崩壊の原因であり結果でもある要因が背景にあることだと思う。それから、フタを開けてみるまで投票結果をほとんど読めていなかったマスコミの失態を目撃したイベントという点でも共通していた。読めていなかった、というのは、格差問題の深刻さが本当のところ理解できていなかった、ということだろう。ダボス会議に先立つ16日、世界の貧困問題に取り組むNGO“オックスファム”がレポートを発表した。それによると、世界でもっとも裕福な所得上位8人の総資産は4260億ドル(約48兆5000億円)で、所得の少ない世界の人口の半数、36億人の総資産とほぼ同じ、とのことだ。世界のトップリーダーは、その点をよーく考えて欲しい、との問題提起だ。

 民主政治を行う際、国政のすべてに国民が直接関与することは困難である。それゆえ、多くの国では、国民が選挙で自らの代表を選び、その代表が政治を行う間接民主制がとられている。ただ、人々の価値観が多様化する中で、選挙では人々の意見の表出や反映が十分にできないのではないかとの懸念も生じている。政治に対する不信や不満が高まり、投票率が低下している国は少なくない。
 他方、深刻な社会問題が頻発し、人々の利害関係が一層複雑に入り交じる中で、政治に求められる役割はむしろ大きくなっている。

 アメリカがトランプ氏を選んだのは、正しい選択だったのか、というのは愚問だろう。格差の問題を真正面から扱った選挙の果て、アメリカ国民は、何をどう妥協して彼を選んだのか?そのことを謙虚に学び取らなければならないと思う。

 問題も少し見ておく。問2、利益集団に関する問い。

④日本においては、利益集団のニーズに応じて利益誘導政治を行うことが推奨されている

 この選択肢は誤り。憲法にも“日本国民は、正当に選挙された国会における代表者を通じて行動し”(前文)、“両議院は、全国民を代表する選挙された議員でこれを組織する。”(第43条)とあり、全国民を代表する議員による政治運営が規定されている。議会政治を補完するものとして特定の利益集団を代表する圧力団体によるロビイング活動は存在するけれど、推奨されているわけではない。しかしながら、日本の政治の現状を思うと、国会と民意のねじれ現象が起きていて、誰のどの利益が優先されるとそんな結論になるんだよ、と言いたくなることが少なくない。思わず④にマルを付けたい衝動に駆られる。

 ふたたび、トランプ氏の就任演説に戻ると、彼は近年のアメリカ政治の堕落の原因としてワシントンを攻撃しているけれど、金融業界とか、IT業界とかの圧力団体との関係はどうなのか?没落した白人中間層を救うというポーズを見せて格差問題に真摯に取り組んでいるように見せながら、憎悪の矛先を巧みに反らしているようにも見える。

 そうそう、日本国憲法前文には、こうも書いてある。
 
われらは、いづれの国家も、自国のことのみに専念して他国を無視してはならないのであって、政治道徳の法則は、普遍的なものであり、この法則に従ふことは、自国の主権を維持し、他国と対等関係に立とうとする各国の責務であると信ずる。
 日本国民は、国家の名誉にかけ、全力をあげてこの崇高な理想と目的を達成することを誓ふ。

 アメリカの押しつけ憲法だから改憲が必要だ、と言う人もいるけれど、大切なのは内容だ。かくも高貴な精神の憲法を押し付けてくれなかったら、そのうち日本も“Japan, First”とか首相が連呼しているかもしれない。そんな国にならないことを願っている。

 第2問は経済格差の問題だ。

 アメリカの国論を2分し、今もその収拾がつくのか危うい昨年の大統領選挙。20日にトランプ氏の就任式が予定されている。資本主義という経済体制の根底には貧困層の存在を前提とするような部分があり、昨今はそれが過度に進行してしまっているのでは、との危惧がある。その危機はすでに“ウォール街を占拠せよ”のデモでも明らかになっていたが、事態はさらに悪化していて、白人中間層が経済的に没落し、さらにそう遠くない将来に人種的にもマイノリティになってしまうという危機感となり、強大な負のエネルギーとして社会に鬱屈していたのだった。トランプ氏は、その問題に着目し、大統領選挙で効果的に票を集めたとも言われている。単に選挙の票集めとして、これほどの問題を道具に使ったに過ぎないならば、無責任の誹りを免れないとは思うが、社会の大きな歪みを議論の俎上にのせた点は、まずはトランプ氏の功績なのでは、と思わないでもない。

 問題文末、先生が素晴らしい一言で総括している。

 ・・・対立する見解があってもお互いに理解し合う努力が大切だということを皆さんに学んでほしいですね。

 20日の新大統領就任演説の内容に期待。

問1
空欄ア 資本家階級、労働者階級から、マルクス
空欄イ ケインズが来るのかと思ったら、“個人の自由な選択を重視し、政府による裁量的な政策をできる限りすくなくすることを主張した”から、フリードマン

問2
①〜④の国名を特定できれば、統計の読解問題。
①“ユーロを導入していない”だから、デンマーク
②“リーマン・ショックの発端となった国”だから、アメリカ。これって、第1問でも聞かれてるよね。アメリカに何か言いたいことあるの?って感じ。
③“すべての原子力発電所を2022年までに閉鎖する予定となっている国”だから、ドイツ
④“現時点で政府の債務残高がGDP(国内総生産)の2倍を超えている国”だから日本だけど、よりによって、こういう言い方ですか。ほかに言い方ないんですか。

問5は竹島の領有権の問題で、日本が韓国を国際司法裁判所に提訴しようとしたけれど、韓国が同意しないので裁判ができなかった、という時事問題もからんでますね。

問6
北朝鮮の核実験に対する国連安保理事会の制裁決議。中国の立場が微妙だった。この問題は、④の“国連憲章に規定されている本来の国連軍は、これまでに組織されたことがない”が重要論点で、知ってないと解けないかも。

問7
京都議定書に関する、わりと細かい論点。温室効果ガス排出量は国、企業が取引できる。

 この問題の先生と学生A、学生Bの会話は、日常、疑問に思う論点に触れている。安倍総理が世界各国を歴訪して、資金援助とか約束しているニュースが流れる。いっぽう、国内では年金がまた減らされるとか、医療費負担が増えるとかで、生活が厳しくなっている。

学生A:そうはいっても、日本の国内にも貧困問題があって格差が広がってますよ。
     国の予算は限られているから、私たちの納めた税を使って途上国を援助するよりも、
     国内の貧困対策を優先すべきじゃないですか?

 そーだ、そーだ。

学生B:でも、援助をすれば、貧困に起因する紛争が少なくなるなど、国際社会全体の
     利益にもなるでしょう。そして憲法の前文にあるように、
     日本が国際社会で名誉ある地位を占めることにつながると思います。


 うぅむ、たしかに。名誉でお腹はいっぱいにはならないが、格差が小さい、ということも平和な社会の基盤ですからね。

 この議論のあとに、京都議定書の温室効果ガス排出削減の義務化の議論が出て来るのだけれど、ご存じのとおり、世界最大の排出国アメリカは京都議定書を批准しなかった。自国経済に不利な影響を及ぼすからだ。国際社会より国益を優先したわけだが、アメリカ第一主義とか、ことさらに言わなくても、自分の国益が優先、という行動は当たり前と言えばそうで、とくにアメリカに限ったことではないと思う。問題は、そんなこと、クチに出して言うほどのことか、と自制が問われる点だ。あらためて“アメリカ第一主義”とか言葉にしちゃう人が居て、それに臆面も無く賛同しちゃう人々が、国民の半分を占める今のアメリカという国を見ると、なんか、小さくなっちまったなあ、と思ってしまう。

 20日の新大統領就任演説の内容に期待してみるかぁ。

開く トラックバック(1)

 今日はほんと寒い。寒いっていうより、冷える、いや、凍る。痛いほど凍る。なんでこんな時期に大学入試センター試験?とグチっても仕方がない。頑張れ受験生!

 今年も恒例、政治経済の問題を覗いてみる。

 出題は4題。昨年と同じだ。4題になったのは昨年からだ。5題作るのはキッツいのかな。

 第1問は民法改正を題材に、憲法のことを聞いたり、経済を聞いたり、教科書のあちこちから論点をかき集めている。民法改正案の検討が進んでいるところで時事問題としても旬の話題だけれど、債権法の見直しがどうとか、細かいことを問われているわけではないのでビビッてはいけない。

問1
読解の問題。空欄アは、続く“財産関係や家族関係を扱っている”から“私法”。空欄イは、直前の“このように”が、前の第2〜4段落の要約を意味していることから“歴史的な背景や社会のあり方”が適当だ。この、空欄イを含む最後の一文は重みがある。

“法律を学んでその内容を深く理解するためには、このように歴史的な背景や社会のあり方にも注意を払うことが重要になる”

 民法の改正にとどまらず、憲法の改正も、国会での議論や、社会の変化、国民のコンセンサスが大切であることを、今年も心に留めておきたい。

問3
空欄Bは1つだけ。ここは“租税・社会保険料”、“社会資本”は入らないから③⑤に絞れる。租税・社会保険料は政府に納付するので、空欄A。⑤が正解。

問4
議会の本会議場の写真が掲載されているテキストもあるけれど、普通、そんなところまで見ないでしょ。でも大丈夫。
ア:議席は扇形。外見的立憲主義。→イギリスではなさそう。
イ:中央の議長をはさんで、与党と野党の席が向かいあって配置。暴力でなく討論で決定を行う場が議会。→イギリスか?
ウ:議席は扇形。人は自由で平等なものとして出生するという考え方を含む宣言→フランス人権宣言→フランス。従って①③確定。
あらためてアを検討すると、外見的立憲主義→日本。従って①が正解。

問5
憲法の基本問題。正解は④だ。そういえば昨年、天皇陛下のお気持ち表明の際に、ニュース解説で天皇の地位とか、やってたやってた。生前退位したいと思っても、皇室典範の改正に影響しそうな話題は、国会の議論に影響を与えかねないから、天皇陛下といえども慎重な取り扱いにならざるを得なかった。なんか、気の毒な感じだったなあ。天皇の在り方だって、高齢化社会という環境変化の影響を受けるだろうに。特例法って・・・

問7
現代経済史だが、年代を覚えていることが重要。あとは読図で解ける。
プラザ合意 1985年
バブル経済 1980年代中頃〜1990年代初め
アメリカ発の世界金融危機 2008年(いわゆるリーマン・ショック)

問10
憲法問題としては基本知識で①〜③を切って、消去法で④

第1問は、問1がすごく深い。

開く トラックバック(1)

イメージ 1

JR五反田駅で降りて、居酒屋が並ぶ繁華街を通り抜けるとすぐ、あたりは住宅街の薄暗がりで、あれ、道を間違えたかな、と少し不安になった頃、闇の向こうにピンク色のほの灯りが見えて来る。イルミネーションの会場にしては珍しく、行く人も帰って来る人も少ないので、この道で良かったっけ、と行くたびに思う。

イメージ 2

目黒川に沿って桜並木があり、その木の一本一本をピンク色のLEDライトで照らしている。電源は、近隣ビルなどから集めた廃食油を再利用した自家発電だ。誰が見ているのか、わからないけれど、ひっそりしたイルミネーションだから、安上がりに済ませることができれば、それが良い。この場所を通る人は、イルミネーションをわざわざ見に来た、というより、駅に向かう通路だから、という風情だ。自撮り棒を掲げた人々がひしめく、“凄いの見せてます”的なイルミネーションではなく、生活密着型の、通行人をさりげなく受け止め、見送ってくれるイルミネーションというのも、なかなか良い。だから“みんなのイルミネーション”なのだろう。

イメージ 3

JR五反田駅から行くと、目黒川に沿って大崎橋、山本橋、御成橋、小関橋、居木橋にかかる、片道約2.2キロメートルのコースだ。JR五反田駅からだと、山本橋の手前から歩いて御成橋あたりで引き返す人が多い。JR大崎駅からだと御成橋か小関橋あたりからきて五反田駅まで歩くのかな?

今年は全コースを歩いてみよう、と思って大崎橋の手前から居木橋まで歩いてみた。小関橋から居木橋の桜は、樹がよく育っていて枝ぶりも大きく、LED電飾の見栄えがする。コースの端、居木橋に到達したら振り返って小関橋に向かって歩き出すと、川の微妙な蛇行も影響するのか、桜並木が背景に延々と連なるように見える。たぶん、あまり知られていない絶景ポイントだ。

イメージ 4

目黒川みんなのイルミネーション2016
2016年12月23日

小倉百人一首

小倉百人一首の朗詠を聞きながら一気読み。

わが庵(いほ)は 都のたつみ しかぞすむ
世をうぢ山と 人はいふなり
喜撰法師

私は都の南東に住んでますけど、生活は普通ですよ。まあ、鹿なんかも、そこらへん、うろうろしてますよね。
世間に嫌気した人が住んでるんで宇治山、とか言われてるみたいすけど
ぜんぜん、そんなことないすよ。

インタビューに淡々と答えるような作品。

全53ページ

[1] [2] [3] [4] [5] [6] [7] [8] [9] [10] [11]

[ 次のページ ]


よしもとブログランキング

もっと見る

プライバシー -  利用規約 -  メディアステートメント -  ガイドライン -  順守事項 -  ご意見・ご要望 -  ヘルプ・お問い合わせ

Copyright (C) 2019 Yahoo Japan Corporation. All Rights Reserved.

みんなの更新記事