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私は文字を読むのが大好きです。
新聞、本、雑誌、広告、テレビのテロップ、洋服に書いてあるデザインの文字、
パッケージに書かれた内容物の説明や薬の能書き、ありとあらゆるものの文字を読むのが好きです。
文字と言う素晴らしいものを作った人間の想像力と合理性は、
やはり他の動物とは違う知的生命体であると言えますね。
人間万歳・・・つい心から思ってしまいます。
さて、文字好きな私の日課は、毎朝の新聞を読むところから始まります。
最初に広告のチェックです。広告をじっくりと読み、気になるものは何度も読み返します。
中年のおばちゃんらしく、スーパーの広告に丸印さえします。
特に好きな広告は薬屋さんです。
薬屋さんに行くと時間を忘れてしまう私です。色々なものを物色し、非常に怪しい客です。
新製品が入ると一々チェックし、効能書きを読んだり、色や臭いをかいだりと、
まるで産業スパイのような一般客です。
次に、新聞紙面のチェックです。やはりトップ1面の大見出しが気になります。
本日は、「電力カット要請発動」でした。
8月下旬とはいえ猛暑の日本、今年の夏はやはり『灼熱』絡み。
17年ぶりの事態だということで、この暑さが異常事態だって事が良く分かります。
昨日は非常に湿度が高く、私も致し方なく午前中からエアコンを入れました。
みんな同じような状態だったのでしょうね・・・
東電も伝家の宝刀、停止中の水力発電を稼動させるほどの緊急事態。
夏は熱くないとダメだけど、熱すぎるとダメなんです。
とにかく、今年の猛暑のおかげで体調不良な人とペットが続出のようです。
ペットは毛むくじゃらですから、しんどいですよね。
我が家の猫は押入れの板の上が定位置です。
で、このように取り留めなく書いてしまいましたが、
「見出し」となるほんの数文字が人をひきつけると言いたいのです。
インターネットでニュースを見るときにも、見出し次第で興味が沸きませんか?
新聞にしても一面に踊る見出しで読みたくなりませんか?
昨日今日のインターネットニュースで、私の網膜に飛び込んできたのは、
「プレスリーの拳銃便器で発見」
「レッサーパンダ熱中症で死ぬ」
「プリキュア鉛筆削りから火花」
「なぜ今?カラマーゾフの兄弟」です。
この15文字足らずの見出しで言いたいことがズバッと伝わります。
しかもとても今時らしいニュースではないでしょうか。
プレスリーはさて置き、
レッサーパンダは高齢でこの暑さですからご臨終です。
今年の夏の猛暑でご老人がかなり亡くなっていますから、人もパンダも同じです。
女の子に人気の戦うヒロイン、プリキュアのキャラクターがついた電動鉛筆削りで、
突然火花がでてしまうなんて、ちびっ子にはちょっとショッキングですが、
電動式なんて怠けないで手動で削りゃぁ良いんです。
何でも電力に頼る現代人、これからは無用な電力使用は削減するためにも、
鉛筆削り如きは全て手動式に切り替えればいいと思います。
それにしても、最近は色々な電化製品から火が吹いたり、不具合があったりと迷惑な話です。
特に中国製は電化製品も食品も薬も洋服にしても危ないし・・・
で、本日私が一番気になったのは「カラマーゾフ」です。
今から130年近く前に書かれたロシアの文豪ドストエフスキーの最後の長編小説、
「カラマーゾフの兄弟」が今頃何故?と私も思います。
最近ロシア文学が流行っていたわけでもなく、本離れすら囁かれている時に、
去年から売り出された新訳全5巻が26万部も売り上げているようですから・・・。
確かに夏休みですので、じっくり時間をかけて長編を読むのは良いとしても、
何も苦労した事のない若者や、安穏と生活している現代日本人にドストエフスキーの本は、
その筋道もさることながら、内容も登場人物もかなりディープなものですし、
なかなか理解する事も難しいだろうと私は思います。
逆の見方をすれば、尋常でない世界が展開されるドストエフスキーの小説は、
エキセントリックであり、オカルトであり、猟奇的な現代社会に通じるかもしれません。
ドストエフスキーの文学は、自己と他者や外部との関わり、少々分裂気味の自己意識の追求、
自分とは何かを問う苦悩と信仰心が纏わっていると私は感じます。
カラマーゾフは、男女の愛憎や暴力などもあり、とても人間くさい物語ですが、
最後の方では信仰に進んでいきます。人間のありがちな結論だと私は少々ガッカリですが・・・。
ドストエフスキーの作品への導入として、短編の「地下室の手記」は手に取りやすいかもしれません。
自己とは何か、他者とは、世界とは、自己内部と他者・外部との関わり、
人間であるからには避けられない陰鬱で終わりなき悩みです。
「なぜ今?カラマーゾフ」の見出しが気になったのも何かの思し召し、
私もまた再びドストエフスキーの作品を読み直してみようかと思います。
学生の頃に読んだ感覚とは違った感情が生まれるかもしれませんね。
これからの秋にかけて、また本を沢山購入する事になりそうです。
写真はヴァシリー・グリゴリエヴィチ・ペロフ画ドストエフスキーです。
フョードル・ミハイロビッチ・ドストエフスキー;1821〜1881生涯に35篇の作品を残しています
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Yahooなどのニュース見出しは確かに工夫を凝らしていますね。小さな枠に少ない文字数でどれだけ正しい情報を盛り込み、読者(というのか?)の興味を惹き付けるか、色々知恵を絞っているのかなあと思いながら見ています。一昔前は本を読まなくなった、手紙を書かなくなったと嘆かれたものですが、インターネットが普及してから、人々が文字を読み、書く(打ち込むと言った方が正しいかな)頻度は上がったのではないでしょうか。少なくとも僕はネット普及前と後では文字に触れる機会は確実に増えました。ただ、ペンを使って文字を書く機会は大幅に減りましたので、簡単な漢字まで書けなくなっています。
2007/8/23(木) 午後 3:46 [ BARRY ]
今日の記事でちょっと目が覚めました。店の商品のポップ広告も惰性的で何の変化もないし、一言メッセージというものはホントに大事ですね。
今の大学生はドストエフスキーを読んだことがあるのでしょうか?
見ただけで分厚いし2〜3巻もある長編小説は手に取ろうと思わないかもね。
2007/8/23(木) 午後 5:33 [ rue*de_*a*c_de_*rio*p*e ]
プチアポさんの視点ってホント面白いですね。いいわ〜。見出しといえばスポーツ新聞。特に東スポの「○○結婚」・・(折り返して)・・・・か!?
分ってはいてもいつも騙されます(笑)
2007/8/23(木) 午後 10:17 [ chocolat_5566 ]
そういえば 最近 本を 読んでいない、ですが、なんというか そういう時代も 俺もあった・・でも 今は ひたすら パソコンであります
2007/8/24(金) 午前 4:20 [ 建築や ]
見出し大好きです パソコン開くとまずYhooのニュース見ます♪ 新聞はうち日経新聞ですが 文字がどうも小さい… 目が弱い自分にはちょっと大変です(^^;)
2007/8/24(金) 午前 6:19
カラマーゾフのニュースは私もネットで見たよ〜(レッサーパンダも見たけど笑)。村上春樹が以前から「カラマーゾフの兄弟」のことをあちこちで書いてるよね。ブームだろうが何だろうが、若い人(私などの年寄りも)が古典文学を読むきかっけになるのってすごくいいよね。あと、「人間失格」も文庫本の表紙を人気のイラストレーター?アニメーター?が書いたらばか売れしてるんだって。
私ね〜カラマーゾフ、ちゃんと読んでないから読み返したいし、あと、『車輪の下』がものすごく読み返したいんだ〜。どっちも大昔、読解力の無い頃にさらっと読んでそれっきりになってしまっているんだよね。。
あ、私は電車の中吊り広告が大好きです(笑)
2007/8/24(金) 午前 9:05
ここではネットの見出しだけで日本の情報を入手してます。
これらの見出しの記事、全部みましたが、カラマ−ゾフの兄弟は呼んだことないので、クロ−ズしちゃいました・・・(笑)
新聞の読み方は広告から入る点同じですが、小説は幼少時代からほとんど読んでませんから、プチアポさん 尊敬です!
2007/8/24(金) 午後 8:09
私もむかーし読んだ記憶が。。。でも内容はすっかりもう忘れてしまったな〜。今度帰省したら家から本を沢山持って行こうと思います。英語の新聞の見出しも、工夫を凝らしているようですが、私ごときの英語能力じゃ文法がグチャグチャな見出しは分かり辛い。
2007/8/26(日) 午前 1:36
この世には万巻の書物があります。こうした中から、自分が求めている本を探すのは難儀なことです。だから手取り早く広告などから選ぶわけですが、それにはちと作為があって、あまり感心できませんね。中・高生でしたら、図書館の司書に尋ねるのがいいと思います。
2007/8/27(月) 午前 4:47 [ kaz*_51** ]
Barryさん、最近の若者は携帯の普及でメールが当たり前、ケータイサイトで情報入手に交換、文章を打ち込む事は朝飯前で、確かに文字を目にする機会や作文をする機会は増えているようですが、紙ベースのものからは離れていますよね。だから文字が書けないでしょ(笑)。私は電子文章(?)ではなく、紙ベースが大好きなの(笑)。紙を捲っていくあのドキドキが好き。文字は画面で見るよりも、紙に書かれたものの方が記憶に残りやすいと私は感じますが、どうなのかなぁ・・・。最近はパソコン画面で得られる情報が多いけど、記憶に残っているものはあまりないんですよ。やっぱり本になっているものをじっくり読み返すほうが脳髄に染み渡るんです、私の場合ね(笑)。やっぱり古臭い(笑)?!
2007/8/27(月) 午前 10:00
Triompheさん、ちょっとした一言で嬉しくなったり悲しくなったりですよね(笑)。東大の先生や若手作家が書評をして、カラマーゾフがブームになったとか(笑)。昔も今は、人の喜怒哀楽や悩みなんて同じ次元ですから、何百年経っても感動する話は感動するし、人間は所詮100年程度の命だし、男と女しかいないんですものね(笑)、やれる事は限られているし、どんな人でも共通する感覚はあるから、カラマーゾフに共感するところもあるでしょうね(笑)。現代は表面的には豊かですが、内面的には貧しく抑鬱された人も多いし・・・
2007/8/27(月) 午前 10:09
Chocolatさん、きっとみなさんと同じですよ(笑)。東スポはいつでもガセのような違法ギリギリの見出しですよね(笑)。でも好奇心をくすぐる上手い見出しですから、やり手記者が揃ってるのかも?!
2007/8/27(月) 午前 10:11
土建屋さん、砂漠の土地で日本の本を手に入れるのは結構大変じゃないですか?ネットで電子小説のようなものも読めるけど、私はプリントしないと落ち着かなくて(笑)。
2007/8/27(月) 午前 10:13
もん介さん、見出しを見て内容を想像できますよね、で、それによってじっくり読みたいものを購入するとか(笑)。日経新聞では広告も殆どないし、なかなか日常のおかしな記事は発見されにくいですね・・・株をやるには良いけど(笑)。
2007/8/27(月) 午前 10:15
ナナイモさん、確かにブームであろうと優れた作品に触れる機会が増える事はいい事だよね。それを切っ掛けにして新たな世界に踏み込めれば尚更(笑)。私もさ、色々と純文学を読み漁ったけど、20年前の私、今よりもかなり偏っていたし、理解力も乏しかったから、改めて読み直さないと味わえないものが多いと思う。昨日は、長男の小学校の国語の教科書の内容読解で、夫と私の見解が違ってさ、まぁ曖昧なに終わってるんだけど、人によって読み込み方が違うんだよね。作者の望むと望まないとに関わらず、活字となって世に出された作品は、読者の自由に解釈しても良いと私は勝手に思ってるの(笑)。完璧な解釈をして欲しいなら、解釈本を出すしかないけど、そんな無粋な作者や研究者は、私は嫌だなァ(笑)。
2007/8/27(月) 午前 10:22
ケントさん、流行作家の小説ではなく純文学と呼ばれるものは、なぜいつまでも人に愛され読まれ続けるのか?読んでみると分かりますよ(笑)。人間における普遍的な問題がテーマなんですよねぇ。そして、若い頃に読んだ感動よりも、少々人生経験をしてから読むとまた違った捉え方をして新鮮だったりします。これから読み始めても十分楽しいですよ(笑)。
2007/8/27(月) 午前 10:25
サワさん、私は英語の文法なんて良く分からないから、イギリスのゴシップ紙の見出しの方が分かりやすかったかも(笑)。今度日本に帰ってきたら、ダンボール2箱分くらいを持って帰るのが良いね(笑)。日本語でないと分かり辛い小説とかさ(笑)。
2007/8/27(月) 午前 10:28
Kazuさん、広告や書評は時に不公平で偏ってもいますよね(笑)。私は残りの人生であと何冊の本を読めるのかと思うと悲しくなります。コンスタントに1週間に1冊を読んでも、1年で50冊に満たないし、10年で500冊、あと40年生きられてもあと2000冊しか読めないんです・・・。納得行くまで本を読める時間とお金が欲しいですね(笑)。
2007/8/27(月) 午前 10:31
見出しの短い文章で、人を惹きつけるって凄いことですよね!友人がライター的仕事をしていたことがあって、文才って凄いとしみじみ思ったものです。ドストエフスキー、高校の頃読んだっきり、読み返していないですね。今読んだら、また感じ方違うんだろうなぁ。。文字に触れることは、想像力がつくと思うんですよ。小さい頃から文字に触れる機会を沢山持った方がいいのにーーと思う今日この頃なのでした。
2007/8/28(火) 午前 1:20 [ - ]
デブネコさん、本を手にとって読む人とネットで読む人と今では2通りですよね。私は手にとって読む派で、特に寝る前にお布団の中で読むのが大好き。夜は想像力も膨らむような気がするの(笑)。煩い子供も寝静まって自分だけの世界だしね(笑)。私は書く能力がないから読むの専門だけどネ(笑)。
2007/8/28(火) 午前 9:17