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貝は好きですか?二枚貝?巻貝?
私は大好きです。春のハマグリ、夏のさざえ。
単純に焼いてお醤油をちょっと垂らして食べるのは無上の幸福です。
水族館ではラッコがのんきな顔してハマグリを食べています。
2個も3個も、楽して餌をもらっています。
ラッコを飼育する為にどれだけの食費がかかるのだろうと勘定してしまいます。
心のどこかで、可愛いラッコに対して嫉妬と怒りすら感じる私。大人げないです。
サザエの殻を良くご覧になってみて下さい。
左巻きですよね?何故でしょうか?
水の対流のように北半球と南半球では違うのでしょうか?
つぼ焼きサザエを堪能したと言うのに、私の謎は深まるばかり。
どなたかご存知の方は教えて下さい。
サザエ;浅い岩礁にすむ夜行性の巻貝で褐藻類を主食とします。
太平洋側のものは角が多いが日本海側のものは角がないものが多いようです。
サザエの由来は二つあるようです。
「ささ」は小さい「え」は家の意味から、小さい家=ささえが転訛してサザエ。
小さな柄のようなものを多くつけた貝の意で、細枝家。
また「栄螺」の字の由来は「螺」は巻貝の意、表面の角が栄えているように見えるからといいます。
ところで、金平糖もさざえの殻に似ていませんか?
諺に「猫にさざえ」というのがあります。
猫は大好きなさざえだけれど、殻が硬くてどうしても食べられないことから、
「あきらめざるを得ない」という意味なのですが、
なんと、イシダイはこの殻を砕いて食べるそうです!魚の恐ろしいまでの食意地です。
ハマグリは、グルタミン酸、タウリン、アラニン、グリシンのようなアミノ酸を多く含みます。
名前の由来は、その形が浜に転がった小石(グリと呼ぶ)や栗に似ている事からハマグリと呼びます。
日本全国の遺跡から出土した貝の80%近くがハマグリと言われています。
きっと縄文人のお気に入りの食材だったのでしょうね。手軽に取れて美味しいのだから当然ですね。
ハマグリには神話や昔話が数多くあり、日本人の食文化に大きな影響を与えています。
ただ、ハマグリはアサリよりも水質の変化に敏感で水の汚染に弱いため、
埋め立てや湾岸開発が盛んになった現代においては、ハマグリの生息地は軒並み汚染され、
周防灘の一部、有明海の一部などの生息地を除くほとんどの産地で絶滅状態だそうです。
今、私たちが日常食しているものは「チョウセン・ハマグリ」という外来種です。
ハマグリは雛祭りや婚礼の際に登場するお目出度い貝です。
古来、関東ではさざえ、関西ではハマグリだったようですが、
現代ではともにハマグリを食しているかと思います。
蛤は、左右の貝殻が同じ貝のものでなければ完全一致しない特性があります。
雛祭りでは、相性の良い相手が見つかります様にいう願いが込められ、
婚礼の際では、「貞女、二夫に見えず」の意味を込め、また夫婦和合の象徴として供されます。
日本のこうした風習は、今もなお息づいています。
とても素敵な風習だと思いませんか?
蛤・ぐれる;日本得意の言葉遊びから新しい言葉も生まれます。
非行に走ることを「ぐれる」と言いますよね。この言葉はハマグリに由来します。
ハマグリの倒語「グリハマ」という言葉が江戸時代に生まれました。
ハマグリは完全一致の二枚貝ですから、これが食い違って合わないことを意味して「ぐりはま」。
ぐりはま→ぐれはま→「ぐれ」のみに略。「ぐれ」が動詞化して「ぐれる」になったようです。
蛤の貝殻から碁石へ;
高級碁石の日向碁石が出来るまでには弘法大師の伝説も登場します。
食べて美味しい貝もちょっと調べてみるとが嬉しい驚きが見出されます。
自然の作り出す造形美はいつでも面白い発見を与えてくれます。
食する喜びと新しい発見に感謝します。
※写真の蛤は最大幅8cmほどある大きなものでした。食べ応えも抜群。
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