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毎年秋には勝沼にぶどう狩りに行きます。
今年は先週の3連休の時に行ってきました。
毎年9月下旬にピークとなる勝沼のブドウ狩りですが、今年は少しずれていました。
大河ドラマの影響もあって、山梨県は風林火山観光客でにぎわい、
当然、ぶどう狩りのシーズンの山梨・勝沼は大渋滞でした。
帰りは勝沼から都心まで、80Kmほどなのに4時間掛かりました・・・
渋滞を避けて少し遅めに出発したので行きはまだそれ程の混雑はなく、
昼過ぎに勝沼に到着し、チンタラ買い食いをしながらブドウ畑を眺めてドライブをしました。
お気に入りのワイナリーによって、テイスティングと試飲をして購入し、
他のワイナリーにも数件立ち寄り、美味しいものがあると購入して帰ってきました。
夫はドライバーですので、テイスティングで我慢してもらい、子供たちはぶどうジュース、
薀蓄プチ・アポは当然のように、気になるワインを全て試飲して気に入ったものを購入します。
甲州のワインは白が中心で、酸味が少々強く、渋さは少なめです。
私の好みは渋めで酸味が弱いものなので、好みのものを見つけるのはちょっと大変ですが、
数あるワイナリーを巡り、自分好みの一品に出会えた時は喜びもひとしおです。
甲州ワインの勝沼では、ワイン作りは明治時代に遡ります。
鳥居平という一等地を初め、地域一帯がブドウ畑です。
甲州ワインの特徴でもあるフレッシュさ、酸味が多少強く感じるワインが多いです。
菱山と言うところの畑のワインは鳥居平よりもドライな気がします。
勝沼ではデラウェアを使ったワインも作られていて、甘くてチャーミングな味わいです。
酒精を強化した甘いもの、ソーテルヌのような貴腐ワインもあります。
魚介類と一緒に飲むならば、適度な酸味があったほうがバランスが良いのかもしれませんが、
何も食べずにワインだけで選ぶとなると、白ワインを選ぶのは意外と難しいものですね。
ワイナリー独自の癖や特徴があって、それぞれに個性的なワインもあります。
小さなワイナリーほど、作り手の個性が出るように思えます。
大手ワイナリーのワインは何故か一様に似た味わいのワインが多いです。
甘みがあって酸味や渋みが薄い白ワイン、多分これは日本人の好みに一番合うのでしょう。
確かに飲みやすく、アルコールもほんの少し低く、後味はすっきりですが、面白くありません。
悪くないけど残念なワイン、私の感想はこんな感じです(笑)。
私は元々は赤ワインばかりを飲んでいて、白はあまり飲みませんでした。
普段飲む白ワインは、シャブリ、ミュスカ、ミュスカデ、ムルソー、
リースリング、ゲヴェルツトラミネール、ピノ・グリなどのフランスワインが多いのですが、
土壌やブドウによるのか、酸味よりも渋みのあるワインが多いように感じます。
軽い飲み口と華やかな香りにほんのり甘みがあるものが私は好きです。
フランスにいた頃は当然現地の安くても美味しいワインを飲んでいましたが、
最近では、フランスワインの値段が質よりも産地のせいで高くなっているように感じます。
ユーロ高の影響とワインが日常に定着した事も原因なのでしょうか、
普段の食卓にフランスワインを心置きなく飲むのは憚られてしまう価格です。
私の目指している生活スタイルは、臨機応変と土着文化です。
その土地で得られるものを食する事が一番の美食であり・医食同源に繋がると思っています。
つまり、フランスにいればフランスの食文化、日本なら日本の食文化です。ワインもまた然り。
日本の風土にあったワイン、日本の食文化にあったワインが存在すると信じています。
何よりも、フランスでの味わいはフランスの風土であるが故の美味しさであったと思えるからです。
同じヴィンテージの同じワイン、フランスで飲んだ時のあの感動は日本では味わえませんでした。
本当の味わいは、造り手からの至近距離でなければ完璧な状態では頂けないと私は思っています。
温度や湿度の変化、風土、振動、色々な要素で味わいが変わります。
どんなに手厚く空輸されてきた高級トリュフであろうと、
今まさに自分の手で捥いで採りたての椎茸の方が断然素晴らしい味わいだと私は思います。
やはり最高の贅沢は、採りたて地場モノでしょう。
話はそれてしまいましたが、そんなこんなで、国産ワインの開拓を心がける中年プチアポ、
自分が生まれ育った関東地方、比較的近くでもある勝沼に毎年通って探し歩くのです。
甲州での私のお気に入りは甲州グリです。
グリは数少ないもので、有名なのはピノ・グリ(リースリングなど)でしょうか。
白と言えば白なんですが、独特の色と柑橘類のような香りがあります。
甲州品種のブドウはリースリングに比べて淡白な味わいなので、ワインはシュール・リ製法
;滓を沈殿させて除去せずにそのまま寝かす作り方です。(ミュスカデも同じくシュール・リです。)
シュル・リ製法にすると、酵母がワインに溶け込んでアミノ酸などの旨み成分に変化するので、
特徴のない甲州ブドウにグッと力が出てくるというわけです。
で、日本人の大好きな魚介類に含まれるグルコーゲンやアミノ酸にベストマッチになるわけです。
より素晴らしい味わいを引き出すには、レモン・酢・塩を使った料理で最高の調和になるようです。
魚介のカルパッチョやサラダは最適ですね。
私のお勧めは、グレースワインの名前で呼ばれる中央葡萄酒のグリド甲州、1本1600円位です。
1923年に創業したこのワイナリーは、蔦の絡まるとても素敵な佇まいで、隣にブドウ園があります。
16種類ほどのワインの試飲(一部有料)が出来ます。値段も1本1300〜4000円程度です。
日本のワイン市場では最大手のメルシャンも勝沼で甲州グリを作っていますが1本2400円程。
市場規模は断然違いますし、知名度も歴然ですが、
内容としては、グレイスワインの味わいは負けていないと私は思います。
ぶどう狩りのシーズンは新酒はデラウェアだけですが、11月下旬には今年のワインが揃います。
ボジョレー・ヌーボーの到来の頃、紅葉を見ながら、また勝沼ワイナリー巡りも企んでいます。
写真1;中央葡萄酒(ワイナリー) 写真2;ワイナリーに隣接する葡萄畑 写真3;カーブ
写真4;勝沼インター出て左にあるぶどう園からの眺め 写真5;グレープガーデンにて購入
※グレープガーデンは毎年行く葡萄狩りのお店の名前で、安くてサービスもしてくれます。
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