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みなさんはピアノを弾くとき、どんな風にからだを動かしていらっしゃいますか?
よく見かけるのは、なんだか必要以上にあちこちの方向に上半身を動かしている日本人です。プロ・アマ問わずです。
たとえば、ピアノを弾けない方がピアノを弾いている人のマネをするとき。上半身をものすごく動かしていることがあるでしょう。マネをしているということは、そういうふうに演奏している方を何かできっと目にしたことがあるのでしょう。
しかし実際ピアノを弾く場合、必要以上に体を動かしてはいけません。体をより動かす方が上手に見えるのではないかと思っている方もいらっしゃるかもしれませんが、それは正しいことではありません。
弾いているとき体を必要以上に動かせる方が柔軟で、あまり動かさない人は体がかたいと思っていらっしゃる方もいるでしょう。でも、それは、逆です。
ではまたここで実験です。あなたが椅子に良い姿勢で、でもリラックスして余計な力を抜いた状態で座ったとします。そのときだれか近くにいる方にあなたの腕を持ってもらってみてください。ここでの「持つ」というのは、あなたの腕をあなたの体から”離す”、”浮かせる”という意味です。
次に今度は、あなたは体(とくに上半身)に力を入れてみてください。そして近くにいる方にさっきと同じように腕を動かしてもらいましょう。
どうでしたか?あなたの腕はどちらの場合に動きましたか?
ーーあなたに余計な力が入っていないとき、腕は動き、力が入っているときには腕はかたくなってしまってビクともしなかったと思います。
この実験からもわかるように、まず力が抜けていなければ体を必要なだけ自由に動かずことができませんし、また必要以上に上半身全体を動かしている方というのは、常に体に必要以上の力が入ってしまっていることがわかるのではないかと思います。
必要最小限の力のみであって、それ以上の力が加わっていない状態でこそ、良い演奏ができるのです。
それからもう一つ。みなさんは、ピアノを弾くときに「首」はどうしていらっしゃいますか?首を先ほどの上半身のお話のように、ぐねぐねとあちこちの方向に動かしていらっしゃる方いませんか。
首(または頭)は司令塔です。海にある司令塔は、建物としての司令塔は動かずにすべてを見渡してさまざまな判断をしています。私たちの首、頭も同じです。司令塔が動いてしまっては、周りの状況を把握・判断することはできません。
また演奏中に「首(や頭」を動かしていると、弾けるはずのパッセージも弾けなくなってしまいますし、体(手も含む)に余計な力が入ってしまう原因にもなります。
ピアノを弾くときに首や上半身が動くほど、良い演奏からが遠ざかります。思うようにできないとき、是非ともご自分の体の動かし方に目を向けてみることをおすすめします。首を気をつけることで、問題が解決されることもたくさんあるのです。
どうかみなさん、”首や上半身を動かせば動かずほど、上手に見える、上手に弾ける、聞こえる”という間違った認識はしないようにしましょう。
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ふむふむ 明日はレッスン日。即 実践しますぞ−。
2005/9/27(火) 午後 10:49 [ son*m*ssy ]
今日も本当に良いお話を聞けて嬉しいです。 ピアノを再開した時に思いっきり体を動かしていて先生に怒られた事を思い出しました(^^;)エレクトーンを習っていた頃の癖で体全体をゆらしてリズムをとっていたので今ではそれが邪魔で仕方ないです・・・。今日から体の動きを気にして練習します!! 追伸:コメント書きすぎでごめんなさい(;;)
2005/9/28(水) 午後 2:18 [ tom*_p*o*_tomy ]
コメントは”書きすぎ”くらいが私は大変うれしいですよ!!!わるいだなんて思わないでくださいね。 頭や首を動かすのは、本人は動かしているつもりはないこともあります。なるべく客観的に自分をみられると良いですね。むずかしいですけど・・・。
2005/9/28(水) 午後 5:50 [ pfmelody ]
ピアノ指導者です。
私も無意味に動かさないよう心がけています。そこまで動く必要ないよと声をかけることはあっても、こうやって動けば?と言ったことは無いのですが、某グレードテストを受けてきた高校生が 、ロマン派の曲について指だけで弾かず上半身をもっと使った方が良いとアドバイスをもらってきました。
自然に腕や上半身が乗れたら良いのでしょうが、もともとそういうタイプではない生徒さんには指導として動きを伝えるべきなのでしょうか?
2017/12/13(水) 午後 0:52 [ 綾子 ]