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私は現在小学校に勤務しておりますが、そこで自分が担当する小学校3年生のクラスでは、音楽の授業を私が行っています。小学校は4年生以上が音楽専科の先生に習うため、3年生の場合は音楽室ではなく、普段の教室で音楽の授業を行うことになります。ということは、ピアノではなくそれぞれの教室に置かれている楽器(多くの場合、オルガン)で行うことになります。
私は家ではピアノを弾いているので、現在私が勤める小学校以外でオルガンを触る機会はありません。教室にもよると思いますが、私のクラスには、ふる〜〜〜〜いオルガンが置かれています。エレクトーンではなく、本当にどこからどうみてもオルガンなのです。一応、電気によって音がでるのですが、音量を操作するためのペダルが付いています。
私がピアノを専門としているのでなお更そう思うのかもしれませんが、オルガンは本当に鍵盤に対してのタッチの差の音が出ないこと出ないこと・・・・・。構造上、仕方の無いことだとは承知していますが、もうこちらが何をしようが基本的に「同じ」音しかでません。弾き手としては、とてもかなしい、残念な所です。
というのも、たとえば授業をしている中で、”今この伴奏を弾いている左手の音は、もっと小さい音で子どもたちに聞かせたいのにな。右手を特にメインで聞いて、歌う際の頼りにしてほしいのにな・・・”と思うときにも、メインの右手と同じ音量で、左手の伴奏も、バーバー音が出てしまいます。”ピアノでなら、もっとその差をはっきりと出せるのにな・・・”と思い、いつも子どもたちに申し訳なく思うのですが、仕方ありません。
上記の学校でのふる〜〜〜いオルガンのことだけでなく、私が実は今までずうっと思っていたことがあります。それは、”本物ピアノと電子ピアノは、まったく別のモノだ”ということです。 住宅事情などなどでやむをえない場合に、一時的にしのぐには、ないよりはあったほうが絶対に良いのですが、でもやっぱり全く別の楽器だと私は思います。
本物ピアノと電子ピアノは、見かけは大変よく似ているのですが、中身はまったくちがいます。素人考えですと、”最初は電子ピアノを買って、もっと慣れたら本物のピアノを買えばいいや。どっちを買っても同じであろう。”とお思いになるかもしれません。
たしかに昔とちがい、今は本物ピアノにかなり近づいた電子ピアノーーーつまり、電子ピアノでもタッチの差が出るようになど・・・という工夫がなされています。電機屋さんでも、いくつものタイプの電子ピアノが売られています。私も”どんなものがあるのだろう?”と少し触ってみますが、昔のものと比べてみなくとも、機能も含めて様々な点で格段の進歩をしているのがわかります。でも、”ではどれなら生徒さんに勧められるか??”というふうに考えてみると、どうもどうしてもまったくちがうように思えて仕方ありません。 ”やむを得ない場合の方に、強いて進めるならば・・・?”というふうに考えて、1つ2つ挙げることはできますが、やはりそれも、”強いて言えば”です。
たしかに、本物のピアノを買うとなれば、決して安い買い物ではありません。ピンからキリまであるとは言っても、あまり極端に安すぎるものを買ってしまうと、本当に使えないような質のものの場合もあります。それにあまりに安いものを買ってしまって、”やっぱりこれは使えないひどい楽器だった・・・”というふうになったとき、その物の質がわるいと、買取りをしていただく際にもあまり値が付きません。可能ならば、そこそこ程度のものを購入なさるほうが、ピアノが続くか続くまいかに関係なく、良いと思います。
みなさんがピアノを習い始めてあまり経たないうちでも、本物ピアノを触ってみると、あきらかに微妙なタッチの差が大きく出て、その差が大いにわかると思います。”こういうふうに差が出るんだ!”ということを分かっているのと、わかっていないのとでは、大きくちがってくるような気がします。
どう弾いてもほとんど変わらない、いつも”同じ”音が出る楽器に慣れてしまうと、自身が家で練習する際にも、「音」に対して無頓着、鈍感になってしまう危険もあります。
”本物ピアノを買っても、いつまでピアノを続けられるかわからないから、最初にその場しのぎで電子ピアノを買って、そのあとに続きそうなら本物のピアノを買おう”とお思いになる方もいらっしゃると思います。そうお考えになる気持ちも理解はできますが、ピアノを予想よりも続けることができた場合、必ず本物のピアノが欲しくなると思います。そのくらい、本物のピアノにはやはり魅力があるからです。
電子ピアノでも、そこそこのものを買おうとすれば、10万円とか・・・それなりの額、いってしまいます。それなら私は、最初の電子ピアノにあてたお金を、本物ピアノを買うための足しにしたほうが、すごく良いような気がします。10万円あるかないかで、購入可能なピアノの幅が大きく変わってきます。
住宅事情などなどなどのために、電子ピアノを使用しなければならない方も大勢いらっしゃると思います。それは、私も承知しておりますし、わがお教室でも電子ピアノだからといって、お断りするということはしておりません。
でも、もし可能なのであれば、最初から本物のピアノを買うほうが、ピアノを習っている最中はもちろん、もしあまり続かなかったとしても、ほかへ買い取っていただく際にも都合が良いと思います。
私自身はすごく幼い頃に小さなキーボードを使ったことはあるものの、「電子ピアノ」というものを長期的に「使った」という事がありません。ですが、ブログを通じて色々な方のお話を拝見していた中で、「キーボードや電子ピアノは、ずうっとつかっていると消耗していってしまう・・。鍵盤が弾いたあとでも上に戻らず、ずうと弾いたときの下にいったままになってしまう・・・。ある程度の期間使うことはできても、やはり色々な点で限界がある。」というお話も聞きました。
色々な事情でやむを得ない場合以外は、可能であるならば、最初から「本物ピアノ」をご購入されるほうが、ピアノが続くか続かないかに関係なく、良いと思います。
ーー耳や頭、指などが鈍感になってしまわないためにも、ぜひ本物ピアノに触れる機会が多いと良いですね。(^0^)☆☆☆
P.S. あくまでも私の意見です。あしからず・・・。m(__)m
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