まじめに考えるヒント 身近な哲学入門

地に足の着いた哲学、現実に役に立つ哲学入門となることを目指しています。気軽な感想やコメント待ってます。

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なぜ男女があるのか?

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先日NHKの科学番組を見ていたら、ゾウリムシなどでは、8つの性があったり、それ以上の性があるものもあるそうです。そして8つの性がある例では、他の7つの性いずれとでも生殖できるとのことです。

これを考慮すると、下記の私の考えを修正する必要がありそうです。なぜなら、2つの性ではなく、もっと性が多い方が、組み合わせがいろいろとあって、進化ももっと加速されそうな気がするからです。無性生殖よりも有性生殖の方が進化が速いことは確かでしょう。問題は、なぜ2つの性が一般的なものになったかということです。どなたかお教えいただければありがたいです。


  なぜ男と女があるのでしょう。そう言ったら、「片方だけだと子供ができないから、人類が滅びてしまうじゃないですか」と言った人がいました。確かにそれはそうですけれど、子孫を残すのに、下等な生物では無性生殖といって、オスとメスの区別がなくても子孫を残せる種類のものもたくさんあります。しかし、比較的に高等な生物は、すべてオスとメスの区別がある有性生殖になっています。

  人間社会に男と女がなく、各個人が無性生殖で子孫を作ることができたら、社会はどのようなものになっていたでしょう。恋愛も結婚もセックスもない社会です。さっぱりしていていいんじゃないかと思う人もいるでしょうし、その反面、そんな味気ない社会はごめんだと思う人もいるでしょう。それでは、神が男女ペアになって協力するようにと、男と女を作ったのでしょうか。

  私は、高等生物がすべて有性生殖になっている理由は、無性生殖と有性生殖との進化の確率の違いによるものだと思います。無性生殖では、自分だけの遺伝子から子孫を作ります。つまり遺伝子的に自分と同じクローンの子孫を作るわけです。したがって、自分自身の遺伝子に突然変異がない限り、遺伝子が変わることはありません。

  一方、有性生殖では、子供の遺伝子は、半分は父親と同じで、あとの半分は母親と同じですが、両方を足したものは、父親とも母親とも違うものです。また、自分自身に突然変異がなくとも、パートナーに突然変異があると、さらに変化が加わります。また、その変異が種全体に広がっていくことができます。

  このような理由から、有性生殖によって、生物の進化が著しく加速されたのです。その結果、有性生殖をする生物が、高等生物に進化することができたのでしょう。ですから、高等生物だから、オスとメスがあるのではなくて、オスとメスができたから、高等生物になることができたのです。

  味気ない話だと思う方も多いかもしれませんが、私にはこれ以上説得力のある説明はないように思えるのですが、皆さんはどう思われますか?

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私の文章は「ただの言霊のお遊び」とのご指摘ですが、正直なところ、私自身にはあまりピンときません。むしろ、私の記事の題名は、私たちが生きるために避けることのできない問題ばかりではないかと思っています。私自身はどちらかというと「お遊び」は好きな方ではなく、「まじめに考える」のが信条です。

2006/2/7(火) 午後 1:09 phi*o*ophe*7*p 返信する

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私自身は、技術者ではありますが、科学に関して勉強が不充分であることは自覚しております。日常は仕事上の知識をkeep up するだけで、手一杯なのが正直なところです。「最新の実験結果を踏まえたトンデモ科学」を楽しむ余裕はなかなかないのが悩みです。そこでMorrisさんのように博識な方がどのような考えをお持ちなのかに、すごく関心を持っているわけです。よろしくご指導いただければありがたいと思っています。

2006/2/7(火) 午後 1:10 phi*o*ophe*7*p 返信する

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言葉の遊びと言うのは常識的な言葉の持つ意味に捕らわれすぎているのでは?という程度です。多胡君の変身にしてもある程度は納得されたと思いますが、思い切ったフレームシフトして考えてみてはどうでしょうか?光で『眩しい!』と叫ぶのも多胡君が変身するのもある意味同じ(誤解があるといけないですが・・・)モノと考えられないでしょうか?男と女にしてもただ単に配偶子の大きさの選択(大きいのが卵子、小さいのが精子)の結果とは?^^ゾウリムシは同じ大きさで交接します。もちろん効率よく自己分裂もしますが・・・

2006/2/8(水) 午前 8:34 デスモンド モリスJr 返信する

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常識には二通りあるような気がします。ひとつは普遍性があるから、常識となったもの、もうひとつは過去の風習を引きずるものです。後者には、伝統的に文化をなすようなものもありますが、不合理なものもあります。私は常識に囚われるというよりも、前者の常識をよりどころとしつつ、さらにそれを合理的で強固なものにすることを目指しているわけです。

2006/2/8(水) 午後 1:24 phi*o*ophe*7*p 返信する

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したがって、浅学の私が生物科学の分野において、独創的な理論を追及することは、あまり意味がないと思います。それよりもMorrisさんのように深い知識を総合するとどのような答えが出てくるのか、何か新しい発見ができるのではないかと思っているわけです。これまでにもMorrisさんとのやりとりがなければ、ダマシオやカウフマンなど調べてみようなど思わなかったと思います。

2006/2/8(水) 午後 1:25 phi*o*ophe*7*p 返信する

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「キリンの首はなぜ長い」を楽しみにしています。できれば吉本隆明みたいに分かりにくいものでないことを祈っています。

2006/2/8(水) 午後 1:32 phi*o*ophe*7*p 返信する

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【博識】とか【深い知識】とか過分な言葉、ありがとうございます^^;でも・・・でやはり真面目さんとの違いはこころ、意識といった言葉と感じます。で認知的に皮質盲の世界を紹介していたたしかラマチャンドランの『脳の中の幽霊』やサックスの著作などは臨床例を挙げて私たちの常識を軽々と打ち砕きます。見えないのに見えている・・・面白いですよ^^普遍性があったとしても昔々の人はこの大地が丸い地球の一部だなんて思ってもみなかったと思います。

2006/2/9(木) 午前 9:35 デスモンド モリスJr 返信する

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Morrisさんと私の【違いはこころ、意識といった言葉】というのは解釈が難しいですね。確かに科学に対する姿勢が、大きく違うかもしれません。私は科学に対して全面的な信頼をしています。科学に反する哲学はナンセンスだとまで思っています。しかし、科学の世界において現在どのような展開をしているのかというあたりは、疎いわけです。新たな事実の発見や新たな理論の出現、そしてその展開は、おっしゃるようにダイナミックであり、楽しいものだと思います。

2006/2/11(土) 午後 10:14 phi*o*ophe*7*p 返信する

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しかし、Morrisさんが「トンデモ科学」とおっしゃるように、それらが、本当に「科学」として定着しえるものであるかどうかは、未知であるわけです。私自身研究しているわけでないので、どれが正しいかは分かりませんし、その真偽は科学の世界で評価されていきます。科学の展開に流行はあったとしても、究極的に科学そのものには流行はないはずです。

2006/2/11(土) 午後 10:15 phi*o*ophe*7*p 返信する

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相対性理論や量子力学にしても部分的には常識では理解できない内容を含んでいますが、さまざまな事実を総合すれば、その妥当性が科学者の理性的常識による評価に耐えるものであったのだということができます。私がよりどころとするのはそのような常識ということです。

2006/2/11(土) 午後 10:16 phi*o*ophe*7*p 返信する

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Morrisさんと私とは、それぞれ科学の異なった側面に関心を持っているように思われます。ひとつは方法論としての科学です。これは演繹推理によりさまざまな仮説が作られ、それらの仮説が現実による検証による淘汰を経て、真理が少しずつ明らかになる側面です。 もうひとつは、結果としての科学であり、前記の方法論により検証された確立された理論という側面です。

2006/2/12(日) 午前 2:31 phi*o*ophe*7*p 返信する

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Morrisさんは前者を楽しんでおられ、私は後者のみを吸収することにより、世界と人間及び自分との関わりを考えて生きたいと思っているわけです。本来の科学というのは、当然前者であり、少なくとも私は科学をする「科学者」ではなく、傍観者にとどまっているということでしょう。両者を追及できれば一番良いのかもしれませんが、私の与えられた状況から、現状に甘んじざるを得ないのかなと思っています。

2006/2/12(日) 午前 2:32 phi*o*ophe*7*p 返信する

有性生殖が固体の多様性に貢献するという部分は、多少疑問が残ります。無性生殖でも突然変異は生じますし、環境に適応した遺伝子は完全に記憶されたままで後世に伝わることが多いわけです。有性生殖ですと、せっかく適応した遺伝子の一部が失われる可能性が高いですね。自然環境に対応するのと同時に、ライバルとの生存競争に勝つために、遺伝子を保ちつつマイナーチェンジしていくという一見矛盾した適応が必要だったのではないかというのが私の考えです。

2006/2/12(日) 午前 9:46 tak**i8 返信する

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NERVAさんへ、進化のメカニズムに関しては、私自身素人なので、あまり参考にはならないかもしれません。 ただ【有性生殖ですと、せっかく適応した遺伝子の一部が失われる可能性が高い】とは一概に言えないと思います。親子を見ても父親に似ている部分と、母親に似ている部分があるように、個体によって適応した遺伝子を引き継ぐものと引き継がないものが生まれ、それらの間に淘汰がはたらくのかも知れません。

2006/2/14(火) 午前 4:15 phi*o*ophe*7*p 返信する

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いずれにせよ、高等な生物に雌雄があることは、有性生殖によって進化が加速されたと考えないと、他に説明が思い浮かびませんが、NERVAさんはどう考えられますか。

2006/2/14(火) 午前 4:22 phi*o*ophe*7*p 返信する

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初コメです。書き込みありがとうございました。本格的な方にコメント頂いて嬉しかったです。 この事は、テレビやどこかで聞いたことも有り、私自身もまったく同じ様に理解しています。これは考えではなくて、これこそ自然の摂理だと思います。有性生殖の方が確率的には反映するでしょう。いずれにしろ、現在は現時点での自然淘汰の形に成るわけですから。

2006/7/29(土) 午後 10:34 takatakaolioli 返信する

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ここから発展して〕ダ遺伝を続けていくと、人類はどうなってしまうのか?まあここでは文明とか環境とか色々なファクターが加わって話が広がり過ぎてしまうのでそれぞれに分けて考えてみるのも面白いかもしれません⇒性生殖に至る人の感情として存在する”愛”は個々に何を持って選択されるのか?(好き嫌いの判断基準) 色々話は尽きないですね。いい加減な事を書いてゴメンナサイ聞き流してくださいね。

2006/7/29(土) 午後 10:34 takatakaolioli 返信する

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人間も動物ですので、これからも「進化」して行くのかも知れません。しかし、他の動物と異なり、人間は、生物的に進化するというより、文明により社会的に進化する動物だということができるように思います。少なくとも、生物的進化は人間にとって、さほど重要なものではなくなったのではないでしょうか。

2006/7/29(土) 午後 11:31 phi*o*ophe*7*p 返信する

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むしろ文明の進化で、退化する部分も出てくるという事ですね。その社会的進化が、時に怖い時があります。あと何年人類は生きられるのでしょうかね!?

2006/7/31(月) 午後 9:59 takatakaolioli 返信する

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科学技術の進歩が現在の環境問題を引き起こしていることは確かですが、その解決の道は、更なる科学技術の進歩しかないと、私は思っています。私はエネルギ分野の素人ですが、核融合など、全く新しいエネルギー源を開発することにより、化石原料に頼りすぎている現状を変革する必要があると思います。いずれにせよ、科学技術を後に戻すことは、不可能であり、科学技術の発展にこそ未来がかかっていると思います。反科学主義はいつもありますが、社会や歴史の発展の法則を見ない議論だと思います。

2006/8/2(水) 午前 2:05 phi*o*ophe*7*p 返信する

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