[出師表]〜HIROの日々是日記〜

そろそろブログ移行の準備に入ります。。。さてどこがいいかサッパリだ(泣)。

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昨晩、あまりに感動してしまったので

記事にしてみようと思います・・・。

恐らくご覧になられた方も大勢いらっしゃるでしょうが・・・

・・・「プロジェクトX」です。


私は正直、毎週欠かさず観てる!というわけではなく・・・たまに観る程度。

でも昨晩のテーマは、先週の予告から楽しみにしていたのでワクワクしながら観ました。


その、昨晩の「プロジェクトX」のテーマは・・・

「ベルサイユのばら  愛の逆転劇〜宝塚復活」。


「ベルばら」といえば「宝塚」・・・「宝塚」といえば「ベルばら」。

私のイメージはこうでした(笑)。

この2つは不変のモノであり・・・永久に不滅の金字塔。

でも・・なぜ・・「逆転劇」?・・・「復活」??

一体、どういう事か・・・どういう意味か・・・?

とはいいつつ、私は「宝塚」方面に親戚はいるものの・・・「観劇」した事は1度もありません。

小さい頃・・・土曜日の夕方でしたか・・・関西テレビで放送していた

「OH!タカラヅカ」という30分番組を、チラチラ観ていた程度。

全く知識も何もありません・・・でも非常に興味深く観る事ができました。

・・・元々が「お芝居」好きなのかもしれませんけど(笑)。



というわけで・・・昨晩の「プロジェクトX」を少しご紹介させてくださいませ。





・・・戦後まもなく(大正3年)に創設された「宝塚歌劇団」は

昭和40年代、ピンチを迎える・・・「TV」や「映画」によって客足は遠のき

劇場には「空席」が目立つようになった・・・(2割程度の動員数しかなかった)。


・・・「このままだと、タカラヅカが無くなってしまう」


動き出したのは、地元出身「植田紳爾」という若手演出家。

・・とある日・・・彼の元へ1人の女性ファンが1冊の雑誌を渡してきた。


・・・「今、女の子に1番人気のあるマンガがこれです。」


手にしてみると・・・それは「マーガレット」という雑誌だった。

その女性ファンが名指しで指したマンガの名は・・・

・・・「ベルサイユのばら」。


・・・「これが、動くところを見てみたいです。」


この一言が後に「一大ブーム」となる「ベルサイユのばら」へのはじめの1歩だった・・・。


植田は、読み終えた瞬間・・・「これしかない。」と感じたという。


しかし・・・いざ「制作発表」が行われるやいなや

当時の熱狂的なマンガファンからは、毎日莫大な数の「苦情」が寄せられた。

<日本人にオスカル様のような<八頭身>が出来るわけがない!>

<イメージが壊れる!やめろ!!>

その中には「カミソリ入り」の封筒も多々あったという。

植田に限らず、演じる役者たちの間でも波紋は広がる。


・・・「とんでもないことになってしまう・・・。」


「宝塚」の親会社・・・「東宝・阪急グループ」はここで、ある大物にコンタクトをとった。

その大物の名は・・・稀代の二枚目「長谷川一夫」。

歌舞伎出身の女形俳優。300本以上の映画に出演した実績を誇る。

長谷川はその申し出を快諾した・・・。

彼は「東宝」に大きな恩があったからだった。

彼が「二枚目」として「映画俳優」として「最盛期」だったころ

・・・暴漢にナイフで「俳優」にとっての<命>である「顔」を傷つけられた。

傷の長さは・・・「約12〜3cm」。・・・深い傷だった。

そんな彼を「東宝」は映画に使い続けた。

彼もまた、その恩に報いるべく「大スター」の座を守りぬいた・・・。

長谷川一夫・・・この時「64歳」。


驚いたのは、演出家である植田と出演者たち。

快諾してくれたことはもちろん・・・その指導方法も目を見張るものだった。


・・・「私はあなた方に<技>を教えに来ました。」


長谷川は「歌舞伎」出身。しかも「女形」。

「歌舞伎」特有の動きは・・・全て「内から込み上げる心情の表現」。

「台詞」がない所を「動き」で表現していく・・・つまり「技」があるのだ。

それは「数センチ単位」の指導だった・・・。

例えば「立ち位置」についても今までの「宝塚」にはなかった位置だった。

オスカルが登場し・・・1番真ん中の位置へ立ち止まった瞬間・・・


・・・「そこはダメです。・・・もっと左の方で止まりなさい。」


オスカル役の女優が、困惑しつつも・・・長谷川が指定した「もっと左の方」に移動した。


・・・「そうです。これからずっとそこだと覚えてください。」


この事は「開演」してから、理由が明らかになるのだが・・・まだこの時は誰も解からない。


「踊る」ことにかけては他の随意を許さない彼女らも、この指導法で見違えるような

「登場人物」へと変貌していった・・・。


「役者」への指導が軌道に乗ると・・・次は「衣裳スタッフ」が本気を出しはじめる。

・・・「日本人の体型で<八頭身>に見せるには、どうすればいいのか?」

答えは・・・

<首〜ウエスト部分の距離を極力短くし、尚且つ・・・スカートのフレア部を極端に広げる>

これにより・・・「頭」が小さく見え「足」が長く見える<八頭身衣裳>が出来上がった。


次は「舞台道具」だった。

舞台設計の職人たちが昼夜問わず、試行錯誤して<原作>通りの・・・

あの「ロココ調」の舞台を作り上げた・・・。


・・・もう、演出家「植田」の頭には「最高の舞台になる」という思いしかなかった・・・。


ただ・・・もう1点・・・気になる事を除いては。


・・・「原作通りのあの・・・オスカルの<眼の光>・・・これを表現したい。」


つまりは、マンガ同様・・・「眼の中で光り続ける<星>」を舞台で見せたいというのだ。

しかし・・こればかりは無理だ。

マンガのように、「ずっと光り続ける眼」などそもそもありえない話だ・・・。



この植田の苦悩を、長谷川一夫は見抜いたかのように

オスカル役の女優を呼びつけてこう言った・・・


・・・「目線を、2階から1階へ落としなさい。丁度・・1階の<い−44>席を見るように。」


これも「開演」してから、観客の度肝を抜く指導になる・・・。


「長谷川マジック」はまだ続く。


「断頭台」への階段を登るマリー・アントワネット役の女優は

その階段の真ん中を登っていた・・・。


・・・「後ろ向きで登りなさい・・・2段だけ。その後断頭台へと振り返り・・1度空を見上げなさい」





昭和49年・・・「初演」。

「宝塚復活」を賭けて・・・今、幕が開く・・・。




舞台に設置された「ロココ調」の建物に、まず観客は圧倒されていた・・・。

そして・・・最初に登場した「マリー・アントワネット」のあまりの華麗さに

声も出なかった・・・。

「まさにマンガそのまま・・・これが<八頭身>・・・」


しかし息つく暇もなく舞台袖から・・・主人公「オスカル」が登場すると

会場にどよめきが起こった・・・。


オスカルが立ち止まったのは、長谷川が指し示していた「もっと左の方」の場所。

実はそこは・・・「歌舞伎」でいうところの「黄金の立ち位置」だった・・・。

この場所は、観客席のどの席からも役者を「完全に観ることができる」唯一の場所だった。



そして・・・オスカルに魅了された観客が、心まで奪われてしまった事が起こった・・・。



・・・「オスカルの眼に<星>が光っている!!」


なんと観客からは、オスカル演じる女優の眼に<星>が光り続けているように見えたのだった。

オスカル役の女優は、長谷川の指示通り

「目線を、2階から1階へ落とし・・・丁度・・1階の<い−44>席」を見ただけだった。


長谷川は、かつて自分が暴漢によって「顔」に傷がついてからは

常に、自分に当てられる「照明」に気を使うようになった。

この「照明」次第で「顔の傷」を目立たなくさせる技術も身につけていた・・・。

だから<どの角度>から<どの程度>の照明がくれば、「眼に星を光らせる」などということも

はじめから熟知していたのだった・・・。


演出家「植田」は、観客席がどよめいているのを舞台袖で感じていた。

・・・「これで<タカラヅカ>が救われる。」



ラストシーン・・・

「断頭台」へと向かうマリー・アントワネットを階下からオスカルが叫びながら見ている。

ここで・・観客は息を飲んだ。



マリー・アントワネットが後ろ向きで階段を登っている!?


それは・・・「この世への未練」を表していた・・・。

前を向いて登るのではなく・・「後ろ向き」にすることで「未練」を表す。

「歌舞伎」出身の「長谷川一夫」ならではの演出だった。

そこから、彼女はクルリと振り返り・・・断頭台へと顔を向けた。

そしてそのまま・・・顔を空へと上げていく・・・。



それは・・・まさに「女王の威厳」の表れだった。



泣き叫ぶ「オスカル」。

最後まで「女王」であり続けた「マリー・アントワネット」。



もう観客は、2人の主人公に魅せられるしかなかった・・・。



この舞台「ベルサイユのばら」は大盛況だった・・・。

この後、宝塚がピンチの際の「切り札」的な「舞台」にまでなっていった。


「初演」「再演」と経て・・・約8年後

「宝塚を救ったもう1人の主人公」・・・長谷川一夫がこの世を去った。


葬儀の際に、「宝塚歌劇団」一同全員が長谷川を乗せた車を見送る際に

歌った歌が・・・

・・・「ベルサイユのばら〜愛のテーマ〜」だった・・・。





・・・ちょっと長くなりましたが・・・いかがでしたか?

私、ホントに感動してしまいました。

カミサンは1度見た事があるらしく、その感動も大きかったみたいですが(笑)。

「私はやっぱり・・・<鳳 蘭>かなぁ〜?」って言ってましたよ♪



その「ベルサイユのばら」が、来年早々に「宝塚」に帰ってくるそうです。

あぁ〜〜観てみたくなりました・・「タカラヅカ」。



し・しまった・・・


もっと「OH!タカラヅカ」をきちんと見てりゃよかった・・・。

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宝塚のベルばら観たよ。アントワネットバージョンの方だったけど、舞台より 観客ウォッチング・・・www。すごいですね、宝塚のファンっていうのは、個人の世界に入り込んでるっていうか、世界を確立してしまってるというか。舞台は・・・演歌チック、と思ったけど歌舞伎だったんですか。チケット取るのすごい大変でしたよ。

2005/12/7(水) 午後 7:25 [ spr*ngm**a032* ]

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観たことないですぅ HIROさんの記事を読んで、死ぬまでに一度は観たくなりました♪そういう裏話を知るのって楽しいですね〜(*^_^*)

2005/12/7(水) 午後 8:00 [ ご☆えん ]

ゆみかさん、どーもです。・・・おお!!ご覧になられた事あるんですかぁ!!??いや・・もうさすが♪と言わせてください(爆)!私のいとこ(男)にも熱狂的「ヅカ・ファン」が居まして・・・いやチケットがやはり大変らしいです。でもさぞ綺麗な舞台なんだろうなぁ〜。

2005/12/8(木) 午前 7:34 HIRO

えんじぇるさん、どーもです。・・・そう仰ってもらえたらホント嬉しいです。・・・といっても私は別に「阪急」の回し者でもないんですが(爆)。いや〜ナカナカ「いい仕事」してますわ、NHKは・・・。

2005/12/8(木) 午前 7:36 HIRO

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この記事を読んでいるだけで何故か涙が出そうになってしまいました・・・観ようとおもっていて忘れちゃったんですよ〜(><。)

2005/12/8(木) 午前 9:50 あこまる

あこまるさん、どーもです。・・・そう言っていただけると私も涙が出そうです(泣)。・・・きっとビデオかもしくは「アンコール」で放送されるかもしれませんよ!久しぶりに「プロの凄み」を見たようで・・・感激してました♪

2005/12/8(木) 午前 10:32 HIRO

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宝塚といえば、私も少し前にテレビで見たのですが、阪急電車に頭をさげるらしいですね。>>(えーっと・・宝塚のスクールに通う生徒さん★) びっくりしちゃった♪w

2005/12/8(木) 午後 1:33 [ ご☆えん ]

私、実は今年宝塚デビューだったんですよ〜!演目はエリザベートで超はまりました!やはり友達が熱狂的づかファンで、シーズン中は毎日のように出待ち、入り待ちに通ってるみたいです。その子から聞くファンクラブの舞台裏も面白いですよ〜!

2005/12/8(木) 午後 1:43 mom*n*acc*

わぁ、この番組見たかったです。HIROさんの記事を読んだだけでも十分感動が伝わってきましたけれど。わたしも宝塚はすぐ近所なのですが、一度も見た事がありません。あれって何かのキッカケがないと見ないものなんでしょうね。ベルバラかぁ・・・。長谷川一夫さん、亡くなった祖母が好きだったのでなんとなく覚えがあります。今じゃあの方の後継者的存在の人はいませんよねぇ。

2005/12/8(木) 午後 2:36 [ みーみ みっしぇる ]

えんじぇるさん、どーもです。・・・ええ!?そうなんですかぁ!?知らなかったです・・凄いですねっていうか・・もう既に「プロ意識」の表れなのかしら?(驚)

2005/12/9(金) 午前 7:26 HIRO

Yaccoさん、どーもです。・・・おお!そうでしたか!?さぞご満悦の事だったのでしょう♪「出待ち・入待ち」はファンとしては当然の事なのでしょうか?やっぱり・・・。「ファンクラブの舞台裏」って興味ありますね〜聞いてみたい!!(笑)

2005/12/9(金) 午前 7:28 HIRO

みーみさん、どーもです。・・・分かりマスネぇ〜(爆)・・なまじ近所過ぎるとナカナカきっかけがないと行かないもんですよね♪私も実家が「花博」の近所だったのに1度も行かなかったですもの(笑)。「長谷川一夫」氏はやはり顔も心も「男前」でした・・お年を召されてても(驚)。

2005/12/9(金) 午前 7:31 HIRO


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