金融戦争の現局面

五十路平社員と自称した所、娘から五十路疲労社員を拝命したダメ親父です。筆者と本サイト上の広告とは一切無関係です。

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IMFによるSDR建て債券発行決定について報道したのは、大手新聞の中では、
日経、毎日(東京夕刊)、産経の3紙で、読売、朝日の2紙は後追いの報道すらし
ていない。

まもなくイタリアで始まるG8では、中国とロシアは新たな準備通貨について議論
を深めたいとしているが、米国は出来るだけその話題を避けようとしている。イギ
リスは、米国の側面支援として、「景気回復が最重要だ」と述べ、G8で新国際基
軸通貨についての議論が進まないように画策している。

日本は米国についていくだけなので、何も用意していない(笑)。政府与党の最大
の関心事は、麻生首相が国際会議の場を借りて、勝手に解散時期を発表するか否か
という矮小極まりないところにある。

日本政府にしてみれば、G8での声明に国際準備通貨の議論が反映されなければ、
それで充分である。なぜなら彼らは、日本に帰って国民に報告する際に「そのよう
な議論は行われなかった」だから声明に記述されていない。と言えば良いのである。

中国は、最近IMFから狙い通りの果実(SDR建て債権発行)を手にしたので、
今回のサミットには、期待していないし、実質的な成果があれば文書などには関心
がない。『胡錦濤国家主席が8日、新疆ウイグル自治区での騒乱に対応するため、
同日午後にラクイラで開幕する主要国首脳会議(G8サミット)への出席を急きょ
取りやめ、帰国することになった。』というのは、中国政府にとっての現在のG8
出席の重要度を露骨に示している。

日本政府と官僚達は、自分達に見えないものは存在しないし、自分達が見ていない
出来事は起こっていない。という童話の世界に生きている。G8の昼食会の場でど
れだけ通訳なしの英語で真剣に国際基軸通貨の話題が議論されようとも、非公式の
会場での議論を真に受ける日本政府の閣僚はいない。日本の最大手の新聞も彼らの
価値観に合せて掲載する記事を選択しているのだろう(笑)。官僚達に操られてい
る政府・自民党もまたその上で踊っている人形に過ぎない。

<何故中国主導で動いているという事実をひた隠しにしたがるか?>

公害がどんなにひどくても、上海で建設中の大型マンションが手抜き工事で倒壊し
ても、中国政府や中国の国家としての権威は高まり続けている。IMFがしぶしぶ
SDR建て債券発行に踏み切ったのも、中国の強い意志を抑えきれないと判断した
からである。一方で日本政府や官僚達の期待する対米従属路線は破綻しており、少
なくとも着々と「アジアの覇権者」は中国になろうとしている。日本政府や官僚達
にとって、この事実を受け入れることは、これまで途上国と思って見下してきた
「お尻を向けていた国と正面から付き合う」必要に迫られる屈辱である。

日経新聞の論調では、上記のような日本の高級官僚達の立場に配慮し、IMFの債
権発行は、プーチンが後ろで操るメドベージェフ大統領の暴れん坊国家「ロシア」
が無理やりね込んだ事件としてしまいたいのだろう。そして、G8サミットの報告
では「国際基軸通貨」については、一部の国から意見は出されたようであるが、何
も新たに具体的なことは決まっていません。「ドルは引き続き、国際基軸通貨です。」
と「ご宣託」を述べるのだろう。

ドルが基軸通貨である根拠は、ドルを基軸通貨として米国以外の国家が信じ、認め
ている・・・という無限連鎖の幻想中にしかない。そしてそれはSDR債権という
「アリの一穴」から今まさに崩れようとしている。

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ロシアと中国、G8で新たな準備通貨の段階的発展の必要性を強調へ=ロシア大統領補佐官
2009年 07月 7日 18:51 JST
http://jp.reuters.com/article/domesticEquities4/idJPnTK841662820090707

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準備通貨の議論、サミット声明に盛り込まれない見込み=G8筋
http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPJAPAN-38862020090703

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中国国家主席が新疆暴動で帰国、サミットは国務委員が出席=新華社
2009年 07月 8日 09:44 JST
http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPJAPAN-21275720090708

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サミット、8日開幕 危機対応の「出口戦略」必要性を確認へ
http://www.nikkei.co.jp/news/main/20090708AT3S0701507072009.html

 【ラクイラ(イタリア中部)】主要国首脳会議(サミット)が8日、イタリア中部のラクイラで開幕する。世界経済について複数の国で安定化の兆しが見え始めたことを評価。危機対応の財政・金融政策を収束させる「出口戦略」の必要性を確認する。停滞が続く世界貿易機関(WTO)の多角的通商交渉(ドーハ・ラウンド)の早期妥結に向けた決意も示す見通しで、2010年中の交渉終了という具体的な目標を盛り込めるかどうかが焦点になる。

 会議は8日午後(日本時間同日夜)の主要8カ国(G8)による経済討議から始まる。9日には中国やインドなどの新興国を交えた拡大会合を開くほか、温暖化ガスの主要排出国で構成する主要経済国フォーラム(MEF)の首脳会合も開く。最終日の10日は開発問題についてアフリカ諸国などと討議する。 (07:00)

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神様の御宣託(松下幸之助:コンピューターからの撤退を決断)
http://terusakura.air-nifty.com/tetsus_top/2008/10/post-8f08-1.html

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知らないことは起こっていないことと同じ → イソップ寓話の経済倫理学
http://d.hatena.ne.jp/hettachan/20090608/1244473156

(抜粋)
テレビ、新聞が報道しないことは、現実に起こって一部の人が知っていることでも
「それは起こらなかったし、そんな事実はない」ということになる。

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馬鹿には見えないもの
http://d.hatena.ne.jp/MrJohnny/20060921

(抜粋)
私が思うに、「王様はそんな布が存在しない可能性など、百も承知だった」のでは
ないでしょうか。

王様は、実在しようがしまいが関係なく、「馬鹿には見えない服がある」という
幻想をつくり上げようとした、ということになります。

王様が王様である根拠は、王様が王様であるとみんなが信じている、ということを
みんなが信じている、ということをみんなが信じている・・・という無限後退の中
にしかないわけです。

閉じる コメント(4)

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テレビ、新聞が報道しないことは、
現実に起こって一部の人が知っていることでも
「それは起こらなかったし、そんな事実はない」
ということになる。↓

2009/7/8(水) 午後 7:28 [ マッドサイエンティスト ]

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マッドサイエンティストさん いつもコメントありがとうございます。
私は阿倍総理退陣の引き金を引いた「桜井よしこ」氏は好きでは有りません。恐らく政治的立場も正反対と思われます。
中国がもし10年で現在の30倍に軍拡をすると、中国もまた自分の重みで倒れる愚か者と言うことになるでしょう。

2009/7/9(木) 午前 8:02 [ phon_BB ]

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アメリカは、国家ぐるみで、世界の株価操作をやっているじゃないの。そう思えてならない・・・・。分析お願いいたします。

2009/7/10(金) 午後 2:25 [ ]

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・さん コメントありがとうございます。
Murray Hill Journalさんの所に情報がありますよ。
http://wholekernel.blogspot.com/2009/07/pptpko.html(米国版PKO)とか

そのうち参考にさせていただいて、また駄文(笑)を掲載する予定です。

2009/7/10(金) 午後 3:48 [ phon_bb ]

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