金融戦争の現局面

五十路平社員と自称した所、娘から五十路疲労社員を拝命したダメ親父です。筆者と本サイト上の広告とは一切無関係です。

無題

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少し前のニュース(10月末実施)で申し訳ないが、日経BP社のケンプラッツという
サイトのニュースで、3階建て長期優良住宅の耐震テストについて報道された。

耐震テストの結果、『強度の高い金具を使い、一定の耐震基準を満たす「長期優良
住宅」の認定を受けている。』建物がものの見事に倒壊し、耐震補強が不十分とさ
れた「継ぎ目の強度が足りない」建物のほうが全壊せずに残ってしまったという、
テスト当事者にとって非常に都合の悪い実験結果が出てしまった。

これについては関西テレビでも放映された様なので、関西方面の方はテレビでも実
際に見られたかもしれない。

以下筑波大学名誉教授の下山眞司先生が個人ブログで専門的な見地からこの実験に
ついて解説と事実関係の確認を行われているので、勝手であるが抜粋させていただ
く。

先生は筑波大学在職中より、日本の木造建築(伝統構法)に深い見識を持っておら
れ、鎌倉時代に完成された大仏様などの建物を徹底的に解明されている。実際に現
地に行って写真を取ったり、過去の修理実績などを調査して、構造図だけでなく、
接合部のつくりなども解説されており、木造建築に興味を持つ人には大変勉強とな
るサイトである。

細い柱に立派な金物で補強しまくった「長期優良住宅」は、今の日本の建築基準法
を牛耳る「専門家」の予測をあざ笑うように倒壊し、補強に手を抜いた建物の方が
木の粘りや、基礎の引き抜きの結果皮肉にも倒壊を免れた。

『構造解析の上では、構造が破たんした段階で「倒壊」と見なしている。つまり、
「開始10秒で試験体2は倒壊した」というのが研究者グループの判断だ。』

素人目には(倒壊した)試験体2は元通り建っている。同じ規模の地震の際に中に
人が住んでいたとしても地震と同時に死ぬことはないだろう。対して試験体1は無
残である。住宅密集地であれば、試験体1は隣家にまで被害を拡大させることは充
分に想定できる。

動画もアップされているので知らなかった方は、是非一番下のリンクを見ていただ
きたい。私も親戚の大工の棟梁と一緒に一戸建てを過去に建てた事があり、素人な
がら少しは勉強した、但し今はそこから逃げ出したので住んでいない(笑)。その
着工を目指し基礎コンクリートの準備をしていた時期に、阪神大震災が発生した。

当時は伝統構法のことなど全く知らなかった。ベタ基礎の上に根太を這わせ、所々
ボルトで止める簡易的な基礎で、2階建てであるがホールダウン金物などは一切使
用していない。ただし柱は地方なので、例外なく地元材のヒノキ4寸角(当然隠れ
る所は節あり当時の価格で3m1本4千円)を使用している。梁は米松でコストの
関係からもこれしか使えなかった。縦の主要な耐震補強は筋交いではなく、4隅に
圧さ15mmの合板を1階2階通しで入れている。(エスバイエル社の猿真似:私
が直接自己建設で職人に依頼した個人建築なので棟梁に意匠盗用の責任はない)。

もしこの家を私が相続で手に入れて住むことになったら、真っ先に私がやるべきこ
とは、基礎ボルトの切断(笑)しかないだろう。余裕があれば基礎の立ち上がりの
部分の幅を拡幅する工事であるが、外側はともかく内側は床をめくる必要があるの
で正直やりたくない大工事となる。

基礎が動いたら専門家の意見は「倒壊」(笑)だそうであるが、中に住んでいる人
間が無事に生活できるのであれば何のこともない。水道電気ガス、排水などの配管
が切断される恐れはあるが、上部建物が無事であれば少しのずれは建物全体をジャッ
キアップし、ズレを戻して破損箇所を修復すれば元通りである。私の建物の柱は外
壁との間に1.5cm程度の隙間をあけてあり、木の呼吸についても図らずも考慮
した形となっている。ボルトを切るだけで200年くらいはびくともしない家に変
わるかもしれない。

勿論4寸以上基礎がずれて動くような大地震では、基礎から外れた場合家全体がひっ
くり返る。そこまでの地震が来ればホールダウン金物でも恐らく耐えられないだろ
うから結果は同じである。地震波は繰り返しであるから横揺れでも1方向だけに一
気にずれることは少ないだろう(先年の東北地震のように地盤が液状化して、数百
メートル移動するような場合は誰も助からないので想定外とする)。

++++++++++++++++++++++++++++++
建築をめぐる話・・・・つくることの原点を考える 下山眞司
http://blog.goo.ne.jp/gooogami
++++++++++++++++++++++++++++++
(以下所々から抜粋)

『震度6強で、揺れに耐えると考えられた「長期優良住宅」の基準を満たす住宅が
 倒壊。』

『試験体1:N値計算に準拠した許容応力度計算で接合金物を決定した建物
 試験体2:耐力壁が耐震等級2を満たすが接合部設計を存在応力に基づき行った
      建物とあるだけで、図面は平面図だけ、断面図も伏図も接合部の詳細
      も分りません。

 先回のいわゆる「伝統的工法による住宅」の実験では、詳細な図が開示されてい
 ました。今回はどうして図が示されないのだろう?

 実験では同じ設計の木造3階建て住宅を2棟使用。
 1棟(試験体1)は「耐震等級2」を満たす長期優良住宅。
 もう1棟(試験体2)は柱の接合部のみを弱くしてあり、同等級を満たさない。

 2棟を並べて耐震基準の1.8倍、震度6強相当の人工地震波で約20秒間揺らした。
 実験した住宅はともに耐震基準の1.44倍に耐える設計だが、
 実際には余裕を持たせて建築しているため揺れを上乗せした。

 その結果、長期優良住宅は揺れ終わる間際に壁が崩れ横転するように倒れた。
 計画では、ぎりぎり倒れないはずだった。
 もう一方は揺れ始めて約10秒後に柱の接合部が壊れたが、完全には倒壊しなかった。

 「斗?」による古代建築が、なぜ地震に強いか、実験してくれたみたいですね
 (奈良時代当初の「東大寺・大仏殿」は、軒先が垂れたようですが、焼き討ちに
  あうまでの400年ほどの間、地震では壊れていない!

 [重源の再建まで]
  東大寺にかかわる記載のある地震に◇マークを付けました。

 827年(京都、M6.5〜7.0)、856年(京都およびその南方、M6.0〜6.5)
 868年(播磨・山城、M≧7.0)、881年(京都、M6.4)
 887年(五畿・七道、M8.0〜8.5)、890年(京都、M≒6.0)
 938年(京都・紀伊、M≒7.0)、976年(山城・近江、M≧6.7)
 1038年(紀伊、M不明)、1041年(京都、M不明)
 ◇1070年12月1日(山城・大和、M6.0〜6.5、東大寺の鐘落ちる)
 1091年(山城・大和、M6.2〜6.5)、1093年(京都、M6.0〜6.3)
 ◇1096年12月17日(畿内・東海道、M8.0〜8.5、東大寺の鐘落ち、京都諸寺被害)
 1099年(南海道・畿内、M8.0〜8.3、興福寺で被害)
 ◇1177年11月26日(大和、M6.0〜6.5、東大寺で鐘落ちる)
 1185年(近江・山城・大和、M≒7.4)

 上掲年表中の修理等の記録には、対照してみても、上記地震が関係するものは
 ありません。梵鐘は頻繁に落ちている(釣っているロープが切れたようです)
 が、建物は平気だったのでしょうか。』(抜粋ここまで)


もう一つこの先生に教えていただいたことが、以下のリンク情報である。

近代日本の公害の草分けとされる足尾鉱山の公害発生と同一時期に、『「小坂鉱山」
では、鉱害や煙害という鉱山・精錬所でかならず起きる問題に対して措置が講じら
れていたのである。今流に言えば、「小坂鉱山」は「公害対策先進企業」だったこ
とになる。』という記事が紹介されており、『明治33年:1900年精錬所が着工し、
1902年稼動を開始する。その前年の1901年、つまり、本格的な銅の精錬を始める前
に、先に触れた「鉱毒濾過装置」が建設されていたのである。』つまり古河財閥の
足尾銅山では、歴史に残る公害の大事件に発展したことが、後の日立製作所に連な
る東北の小山鉱山では、事前に回避されていたと言う事実である。

「公害」・・・・足尾鉱山と小坂鉱山
http://blog.goo.ne.jp/gooogami/e/ac345dec3d5e5966fe29cb97fa6702cf

この情報は、下山先生のブログで、倒壊した住宅のテストと合わせて、「専門家の
ありよう」と言うコーナーにまとめて掲載されている。木材と言う素材について全
く無知な「専門家」が法律を作っている現状と合わせて、「専門家とは何か?」ど
うあるべきかを改めて考えさせられる題材である。

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長期優良木造3階建てが「想定通り」倒壊
2009/11/02
http://kenplatz.nikkeibp.co.jp/article/building/news/20091030/536517/


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