金融戦争の現局面

五十路平社員と自称した所、娘から五十路疲労社員を拝命したダメ親父です。筆者と本サイト上の広告とは一切無関係です。

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夏の参院選挙に向けて、国民は失望している。官僚とマスコミの右からの首相批判
ではなく、鳩山首相が就任した際、EUの父クーデンホーフ氏の論文まで引き合い
に出して、日本は、従来の米国べったりから一定の自立した対等の関係を目指すと
高らかに宣言した。
 
マスコミや官僚は、そんな事をすると日米同盟が破綻すると大騒ぎしたが、米国政
府は、逆に歓迎の意向を表明したのであった。
 
しかし、米軍基地移転問題を巡る日米折衝の経緯を見る限り、事務方(=外務官僚
=従来の自民党政権での対米従属路線の継承を最優先とする勢力)に丸投げし、そ
の交渉結果をそのまま沖縄県民に押し付けると言う、鳩山首相の当初方針(最低で
も県外)というものから全く逸脱している結果に対し、断固NOを言わなかった。
 
これは、当初の鳩山政権が目指した、日米関係を対等なとするという新しい姿勢か
ら、明らかに大幅に後退し、従来の対米従属一本槍の路線に先祖がえりしている。
 
普天間問題とは、元々米兵による婦女暴行事件を契機とし、米軍基地に対する沖縄
県民の反発に配慮し、さらに東アジア地域での冷戦終了に伴う緊張緩和から、既定
の路線となっている米軍基地撤退をどのように遂行するかという条件面の折衝であっ
た。従って、沖縄県内に別の新規基地を増設すると言う案は、沖縄県民の意思とし
て絶対に飲めない案である。
 
アリバイ的に全国知事会などで意見を聞いたりしても、巨大米軍基地をハイそうで
すかと言って受け入れる都道府県が出て来る筈がない。
 
戦略的問題とは、国家存亡に繋がるような大局的な課題である。北朝鮮の核は、米
軍にとって世界戦略的な重要度を持つ課題ではない。北朝鮮の核兵器は中距離ミサ
イルは別として、弾頭その他の兵器としての完成度は低く、日本も米軍も戦略的な
脅威と見なす理由がない。もちろん暴走を許さない監視活動まで必要ないと言って
いるのではない。
 
中国と米国の関係も、政治経済的な同盟関係構築が進んでおり、大規模米軍基地を
配置し、中国を仮想敵国としてけん制する戦略的な対応計画は米軍に存在しない。
米国は台湾問題を中国の国内問題として認識しており、中国と台湾との関係で軍事
介入する意思はない。それは、「G2」という米中同盟路線に疑問の余地なく、表明さ
れている。
 
中国政府は、日本に正規軍を派遣する戦争を開戦するような意図は持っていない。
他国侵略より、国内問題のほうが中国政府の最大の関心事である。
 
日本国内の主要米軍基地は、米ソ冷戦(ICBMやSLBMを使用する戦略核戦争の危機)
の時代に対応するために建設、維持された。現在そのような戦略的な危機は東アジア
に存在しない。自宅に北朝鮮の核ミサイルが落ちると、本気で騒いでいるのは、「幸福
の科学総裁」と時代錯誤の某マスコミのオーナーだけだろう。
 
米軍は2006年合意に基づく普天間からグアム方面への撤退を円滑に遂行する追加条
件として、代替施設を要求している。この追加条件は必須ではない。日本政府が思い
やり予算を廃止すれば、米軍は、自国内の裁量で海兵隊を引き上げざるを得ない。
 
世界戦略の中で、「日本に同盟強化を求める米国」などは存在しない。米中関係は
米中政治経済同盟が「G2」と言う名前で最優先の課題として、強化されようとしてい
る。これは、日本が政治的に自立し、応分の政治負担をしようとしないので、東アジア
の覇権を米国から中国に譲渡すると言う、米国のデモンストレーションである。米国は、
日本政府に対し、言うべき事はいい、要求すべき事は要求せよと意思表示をしている。
 
日本が絶対に受け入れられない案は、拒絶するしかない。その結果、「別の案」が初
めて政治交渉のまな板に載るのである。
 
<官僚機構の反乱を押さえ込むには連立政権の安定多数が必要>
 
私は社民党の今回の選択は、下記リンクの論者と同じく、他の選択肢は存在しなかっ
たと考える。テレビで3流タレントが、「あんなことしたら社民党は潰れますよ」とオバカな
コメント(笑)をしていたが、事実は正反対で、あそこで福島党首が妥協し閣議決定に
サインしていたら、社民党は最後のレーゾンデートルを失うところであった。
 
鳩山氏と民主党に望むのは、官僚の先祖ガエリを許さない断固とした姿勢を貫く態度
である。昨年の政権交代において、自民党は政府から去った。しかし、まだ官僚機構は、
自民党政権下での対米従属路線を最良の選択肢であると信じる勢力が牛耳っている。
衆参両院で安定多数を獲得できていない元では、彼らの巧妙なサボタージュを打ち砕く
事は困難なのである。
 
官僚どもは、検察審査会を利用し、小沢氏を徹底的に攻撃しつつ、鳩山氏を基地問題
でまんまと陥れる事に成功した。彼らが最も恐れている事は、小沢氏が党首であった頃
に表明された、官僚機構の根本的再編である。彼らの人事権を奪い、政治が主導権を
持って、国民に奉仕しない官僚をいつでも罷免できるようにすることが決定的に重要だ。
 
これが国民の総意として民主党に要求すべき事である。民主党の政治家は、米国の
顔色ではなく国民の顔色を最優先で見るように、官僚を躾け直さなければならない。
 
来る参院選挙において、今回沖縄県民の意思を守りぬいた社民党が躍進し、閣外協力
と言う形で民主党との政策連携において、基地問題等で独自性を発揮する事が望まし
いのではないか?
 
++++++++++++++++++++++++++++++++++++
永田町異聞
http://ameblo.jp/aratakyo/
(抜粋)
社民党が連立政権を離脱する。それしか選択肢はなかっただろう。一丁目一番地の
政策でスジを通さなければ、社民党の未来が危うい。
 
辺野古崎を埋め立てて新基地をつくることが日米間の微妙な均衡であるとするのは、
まさに官僚の後付けの理屈である。
 
渡辺勉氏は「見識なき政治主導の危うさ」の見出しのもと、以下のように書いた。
北朝鮮の核・ミサイル問題に加え、中国の軍事力と影響力にどう対応するかだった。
世界戦略の中で同盟強化を求める米国と国内負担の軽減を求める日本との溝は深かっ
た。その微妙な均衡の上に06年合意がある。

閉じる コメント(5)

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ひ弱な首相には辞めて頂いて、頑固な首相になって貰いたいですね〜
まず日米地位協定をきっちり築き、基地外で犯罪を起こした、米兵は、日本の法律で裁く、この協定が無ければどこの県でも基地受け入れを拒むわけですね、それが大前提ですよね。

2010/6/2(水) 午後 1:57 きくちゃん

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あ・・もう一つお聞きしたいのですが、風に向かって進む車ですが、それは作られたのですか?

2010/6/2(水) 午後 1:58 きくちゃん

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きくちゃんさん、コメントありがとうございます。
おっしゃるとおりだと思います。2006年時点で撤退縮小が確定し
ている米軍に、沖縄県民の願いを踏みにじり、しかもわざわざ沖縄
の貴重な自然を破壊してまで譲歩する必要はないでしょう。

私と娘の合作です。3輪車になっており、ハンドルは風見鶏の原理で
風上に向かって方向転換します。ウチワで扇いでもうまくいきませ
んが、扇風機の風だと動きました。一昨年の夏休みの宿題です。
材料は工作用紙、ボールペンの軸、竹串など、そこらへんのガラクタです。

2010/6/2(水) 午後 7:19 [ phon_BB ]

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閣僚、官邸と身内に「敵」がいては・・・

多極外交は菅さんに限らず、今後の課題ですね♪

2010/6/6(日) 午後 0:58 かいざぁー

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コメントありがとうございます。

菅新総理の合意を踏まえてと言う発言が、微妙ですな。
どっちに転ぶか様子見します。

下記声明全文を見ると、最後に地元合意がきっちり書かれていますので沖縄県民の意向を完全に無視する事は出来ないでしょうが、どうなるかは予断を許さないと言う所でしょう。

日米共同声明全文
http://www.okinawatimes.co.jp/article/2010-05-28_6839/

2010/6/7(月) 午後 6:44 [ phon_BB ]

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