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メス。透明な膜に包まれた卵を抱えています。 オス。頭部の付属器がゾウの鼻のように発達しています。
先月下旬に屋上で孵化したホウネンエビです。1週間前は大きな個体で全長約5mmでしたが、今は17mmほどになっています。餌は人工飼料を粉末状にすり潰したものには反応せず、自然発生した植物プランクトン等を食べている程度と考えられますが、驚くべき成長速度です。二股に分かれた尾の先端が赤く色付き、よく目立ちます。11対の鰓脚を小刻みに揺り動かして背泳ぎをする姿は何とも奇妙で見入ってしまいます。今の内に見ておかないと、すぐにいなくなります。 ここまで生き残った8匹の内訳はオス5匹、メス3匹でした。オスは頭部の付属器がゾウの鼻のように発達しており、交尾時にはこれを使ってメスを抱え込むようです。既に交尾を終え、メスは抱卵しています。透明な膜に包まれた卵を細かく揺り動かして、絶えず水流を送っています。
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その他の水生生物
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背泳ぎをするホウネンエビのメス。全長約3cmで、抱卵しています(6月26日撮影)。7月上旬には全ていなくなりました。 プラコンテナ内部。真夏の日照りで一旦、水が枯れた後、雨水が溜まり、ホウネンエビの耐久卵が孵りました。同時にカイミジンコも発生していました。 全長約5mmの稚エビ。姿も泳ぎ方も親とそっくりです(9月1日撮影)。
6月に田舎の田んぼでホウネンエビを採取しました(http://blogs.yahoo.co.jp/photoptosis/49735097.html)。自宅屋上にプラコンテナを設置し、底に荒木田土を敷いて飼っていました。ところが、いつまで経っても泥水のままで濁りが収まらず、結果として殆ど観察出来ないまま、7月上旬にホウネンエビは姿を消しました。 ホウネンエビは春、田んぼに水が入ると孵化し、水面近くの植物プランクトン等を食べて急速に成長します。そして土中に耐久卵を残し、僅か1ヶ月程度の寿命を終えます。耐久卵は田んぼから水が無くなっても、長期間に渡って乾燥状態で休眠することが出来ます。遊泳力の弱い生きものですが、こうした厳しい環境に適応することで、捕食者の魚から逃れています。近縁のアルテミア(ブラインシュリンプ)は魚も棲めないほどの塩分濃度の高い湖に生息しています。 自宅で飼っていたホウネンエビは、採取時には既にメスが抱卵していました。産卵の瞬間を確認することは出来ませんでしたが、以前、映像をNHKの「ミクロワールド」で観たことがあります。普段は背泳ぎをしているホウネンエビが腹を下に向け、エビが跳ねるような動きで体を底土に擦り付けて産卵していました。卵は直径0.2mmほどです。 ホウネンエビが姿を消した後、容器はそのまま放置していました。真夏の猛烈な日照りで水がどんどん蒸発し、8月中旬にはカラカラに乾きました。しかし、今週に入って度々大雨が降ったことで、再び5〜6cmほど水が溜まりました。今日覗き込んでみると、5mmほどのホウネンエビが2,3匹泳いでいました。孵化後数日と考えられますが、既に成体とそっくりな姿、泳ぎ方をしています。目を凝らして探すと、2mm程度の個体もいました。産卵から2ヶ月足らず、小さな環境内で図らずも乾期と雨期が生じ、季節外れの時期に仔が産まれてしまいました。ホウネンエビを卵から育てたことは無く、上手く行くかどうか分かりませんが、餌となる植物プランクトンを増殖させるために、栄養塩を溶出させる枯葉を投入しておきました。
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今週に入って、梅雨らしい、じめじめとした天気が続いていましたが、今日は日照りの強い一日になりました。久しぶりに田舎に帰省したので、近くの田んぼや川を散策して来ました。 ここは家のすぐ前の田んぼです。手前の溝は、昔は素掘りの用水路で水草も生えていましたが、二十数年前に三面コンクリート張りに変わりました。この辺りは流れが速く、底に砂も溜まっていません。水中で見当たる生きものといえば、素早く泳ぎ去るカワムツ(地元の名ではアカモト)くらいです。もう100mほど下流に行けば、砂が溜まっており、マシジミが棲んでいます。 コンクリートの溝の上縁に、ハイゴケが生えていました。競合する植物が生えないため、生き抜くことが出来たのでしょう。南米ウィローモスに似た三角形の草姿が魅力的なコケです。少量を採取して持ち帰りました。活着性は無く、手で持ち上げるとマット状に剥がれます。 田んぼを覗き込んでみると、ホウネンエビが沢山泳いでいました。全長約3cm、アルテミア(ブラインシュリンプ)に近縁の甲殻類です。右側のメスは抱卵しています。土中に産み落とされた卵は、乾燥状態で冬を越し、翌年、田んぼに水が入ると孵化します。寿命は僅か1ヶ月程度とのことです。数匹を網で掬って持ち帰りました。 ホウネンエビのいる傍で、丸い物体が目まぐるしい速さで上下に回り続けていました。何だろうと網で掬ってみたところ、ハイイロゲンゴロウでした。全長1.5cmほどの小さなゲンゴロウの仲間です。2匹が引っ付いていたので、つがいだったようです。これは元の場所に逃がしました。
少し下流に移動し、幅30cmほどの淀んだ用水路を覗いてみると、コイ科らしき仔魚がいました。泳ぎ方はアカヒレの仔魚によく似ていますが、頭の大きさに比べると胴が長いです。恐らくカワムツの仔魚ではないかと思います。これも撮影後に逃がしました。
本流の川も見に行きました。最も多く見られる魚はやはりカワムツですが、ヨシノボリやシマドジョウのほか、美しい婚姻色を発したタナゴの仲間も確認出来ました。この川も護岸工事が全面的になされ、無機質な印象を与えますが、まだこうした生きものが棲んでいたのかと、ほっとしました。 |
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屋上に設置しているプラコンテナの隅に目を遣ると、無数の芥子粒のようなものが盛んに動き回っています(動画1)。丸い形をしていて、壁面を滑るように移動するのがカイミジンコ(写真1枚目)、直線的に跳ねるように泳ぐのがケンミジンコ(同2枚目)です。大きさはいずれも1mm程度です。このコンテナには捕食者である魚がいないため、これらの動物プランクトンが沢山発生しています。特にカイミジンコは個体数が多いです。ボールで掬い取り、顕微鏡でも見てみました(動画2)。最初に写っているのはミジンコの仲間のようです。 |
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今日の午後、屋上で何気なく水槽に目を遣ったら、ひょろひょろと小さな影が横切って行きました。ドジョウだということは分かりましたが、こんなに小さな個体はいなかった筈・・・。ということは今年生まれた仔です。ドジョウは肉食魚の餌用として売られているものを父が入れていましたが、繁殖を確認したのは初めてです。水槽一杯に増殖していたホテイアオイを撤去したために発見することが出来ました。確認出来た幼魚は3〜4匹ほどで、全長 |




