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コリドラス用タブレットを取りに来たオスのザリガニ。 春の彼岸を迎え、一層暖かくなって来ました。屋上のプランター内では大小のミナミヌマエビが活動を再開し、カイミジンコも壁面やマツモに沢山付いています。昨年5月に採取した2匹のアメリカザリガニも無事に冬を越すことが出来ました。先日、テレビを見ていたら、田んぼで大量発生したカイミジンコをザリガニが小さな胸脚で器用につまんで食べている様子が紹介されていました。ここでも餌になっているのかも知れません。 夜、コリドラス用のタブレットを投入すると、5〜10分後にザリガニが流木の下から這い出て来て、大きなハサミで持ち去って行きました。寒い間は腰を据えて見ていられなかったので、全身を観察出来たのは昨秋以来です。2匹とも変わらず元気な様子です。
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アメリカザリガニ
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米国東南部のルイジアナ州周辺を原産地とするザリガニです。1927年5月、食用蛙(ウシガエル)の餌として、神奈川県鎌倉市岩瀬の養蛙場に持ち込まれました。最初は僅か20匹程度だったものが、養殖池で繁殖し、周辺の川や水田に逸出しました。さらに土産物などとして遠隔地にも運ばれ、都市近郊を中心に分布域を急速に拡大して行きました。最近は北海道の温泉地でも見られ、分布は全国に及んでいます。そのほぼ全てが80余年前の20匹の子孫とみられています。観賞用に様々な色彩変異も作出されています。ペットとして親しまれる一方で、水田の稲を食い荒らし、畦に穴を開けて水を抜くなどの被害を及ぼし、農業上の有害生物として扱われて来ました。かつて流通していた外国産ザリガニの多くは特定外来生物に指定され、原則飼育禁止になりましたが、アメリカザリガニは飼育数が膨大なことから、要注意外来生物への指定に留まっています。既存の動植物を旺盛に捕食し、繁殖力が強く、生態系に深刻な影響を及ぼし得るため、これ以上の拡散は避けなければなりません。
尚、在来種のニホンザリガニは北海道、青森県を中心とする東北地方北部及び栃木県日光の冷涼な水域に棲んでおり、アメリカザリガニの生息域とは重なりません。日本にはもう1種、米国西北部原産のシグナルクレイフィッシュ(ウチダザリガニ、タンカイザリガニ)が食用として移入され、北海道、福島県及び滋賀県の淡海湖で定着しています。こちらはニホンザリガニと競合関係にあり、特定外来生物に指定されています。
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俄かに水温が上がり、ザリガニが動き始めました。 ミナミヌマエビも姿を現しています。 メダカは水面近くの日当たりの良い場所に集まっています。 未だ2月半ばにも関わらず、昨日、今日とぽかぽか陽気になりました。屋上のプランターの水温も16度にまで上がり、少し前から活動していたメダカに加え、ミナミヌマエビも表に出て来ました。未だ動きは鈍いですが、底土や壁に付いた藻類を食べています。餌を入れると群がって来ます。 アメリカザリガニは冬場、流木の下でじっと固まったままでした。一応、2週間に1回程度、餌を投入していましたが、食べていたのかどうかは分かりません。しかし、この陽気で目を覚ましたらしく、メスはマツモを殆ど食べ尽くしていました。餌を入れても隠れ家からは出て来ませんでしたが、オス、メス共、久しぶりに動いているところを確認出来ました。
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メスのザリガニ。赤みが戻りました。 2度の脱皮前のオス。赤みの濃い体色でした。 現在のオス。黒っぽい体色になっています。
日中は未だ暑いですが、夜は肌寒くなりました。夏場のザリガニは少しでも暑さを凌ごうと、底土を深く掘り下げており、隠れ家の前には急な坂が出来ていました。今はそのような行動も止み、坂がなだらかになっています。ザリガニには過ごしやすい時期のようで、餌もよく食べます。 ザリガニは脱皮をして間もない頃は灰色掛かったぼやけた体色をしています。脱皮後1ヶ月が経過したメスは赤みが戻りました。一方、2週間前に再度脱皮をしたオスは黒っぽい色をしています。秋の脱皮前までは鮮やかな赤色だったのですが、まだ変化をするのか注視したいです。傷跡のある左のハサミは怪我をした当初は用いていなかったのですが、今は器用に動かしています。動画では左のハサミを使って餌を持ち去っています。
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7日夜。頭胸部と腹部に白い隙間が出来ています。翌朝には脱皮を終えていました。 8日夜。脱皮後は特に食欲旺盛です。「ひかりクレスト・コリドラス」を食べています。 10日夜。脱皮前に比べ、ハサミが格段に大きくなりました。体色は未だ薄いです。
今週火曜日の晩、オスのザリガニが流木の上で佇んでいました。餌を与えても近付いて来ません。よく見ると、頭胸部と腹部に白い隙間が出来ていました。脱皮の兆候です。翌朝には既に脱皮を終え、流木の下に隠れていました。先月22日頃に脱皮をしたばかりで、未だ半月しか経っていません。その際に左のハサミに怪我をしてしまったので、患部を治すために再度脱皮をしたものと推察します。 脱皮後は餌を与えると、すぐに食べに来ます。抜け殻も前回同様、硬いハサミの部分以外は全て食べてしまいました。左のハサミには未だ白い傷跡が残っていますが、微妙ながら脱皮前よりは傷が浅くなっているように見えます。何より驚いたのは、ハサミが格段に大型化していることです。メスのハサミとは随分差が付きました。もうすっかり一人前のオスです。
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脱皮をしたオスのザリガニ。左のハサミに抉られたような傷跡が付いてしまいました。 餌は非常によく食べます。 脱皮前よりもハサミが長くなりました。脱皮後間もないため、未だ赤みの薄い体色です。
先週末のメスに続き、オスのザリガニも脱皮をしました。昨晩、プランターを覗いてみると、メスの時と同様、ハサミの抜け殻だけが残っていました。他の部分は食べてしまったようです。2匹のザリガニは共に過去4ヶ月間は一度も脱皮をしていませんでした。別々の環境にいながら、ほぼ同時期に行ったという事実は興味深いです。やはり水温や日照時間等の変化が脱皮を誘発するのでしょうか。 オスはハサミが長くなりました。ただ、左側のハサミに抉られたような傷跡が付いているのが気掛かりな点です。脱皮に手間取ったのでしょうか。餌はメスと同様、非常によく食べます。夏場は餌の投与後5〜10分は経たないと姿を現わさなかったのが、今は即座に出て来るようになりました。マツモも食べているらしく、葉が散乱しています。 『ザリガニの博物誌』(川井唯史著/東海大学出版会)によると、アメリカザリガニ科には「型周期」と呼ばれる繁殖生態があり、成熟したオスは繁殖期になると脱皮をし、交尾肢の先端が硬く大きくなるとともに、ハサミや歩脚の鍵爪も発達するそうです。これが「型I」と呼ばれる状態です。そして繁殖期が終わると又脱皮をして元の「型II」に戻り、この型周期を交互に繰り返すということです。拙宅のオスザリガニは、恐らく今回の脱皮で繁殖期の「型I」になったのでは無いかと思います。ザリガニは殖えても後が困るので、メスと一緒にする予定はありませんが…。
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