
作業は一挙に窯出しに向かう。
窯の中全体が明るく真っ赤に成り炭が輝き始める、炭同士の間の影が無くなる程明るく成ったら窯出しが始まる。
窯出しに使う道具は幾つか有るが代表的なモノはエブリと呼ばれる道具で大きくて重い、1200度を超す窯内の高温に耐える為に太いステンレス棒で作られている、単にカギ型に曲がったモノとクマデ様のモノと2種類使われる。
先ずカギ型の方で奥から真っ赤でさらに輝きを増した炭を窯の口近くに書き出す20-30kg位が目安だろうか、かき出された炭の小山は入り口近くに置かれてねらしを続ける、真っ赤な炭は新たな酸素を得ていっそう輝く、逆に奥の炭は入り口で酸素を断たれ暗くなるどうも燃え尽きてしまわない工夫の様だ。
要り口の一山の炭がひと際輝く、入り口と上部の目と天上の穴からは青白いガスの炎が音を立てる。
師匠の窯では窯出しにフォークリフトを使うフォークリフトで運ばれたバケットが窯の入り口前に置かれる、今度はクマデ様のエブリを使う、吊るされた鉤に掛けられ真っ赤に焼けた炭をバケットにかき落とす、長いモノは選ばれ猿股様の道具で選り分けられる、残りはバケットごとフォークリフトで持ち上げられ隣の空きスペースに運ばれる。
空きスペースに置かれた真っ赤な炭に灰と土を混ぜたモノが勢い良く掛けられるこの作業は灰神楽の中で行われる灰を炭に密着させる為に勢い良く掛ける、炭を空気と早く遮断して冷やさなくては成らない。
窯出しではこんな作業が数時間続く。
灰の中の炭は3日後位に取り出される、其れまでは熱くて手がつけられない。
|