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かなり使われてきたあるサロンホールのピアノです。ハンマーの動きが悪くなって修理 しました。1965年製のヤマハNO,G7・・今のC7(セミコン)ですが、アクションを出して 見るとびっくり! そうです、鍵盤はヤマハですがアクションレールはスタインウエイだったのです。当時のヤマハが 製作していたのではなく、現場で誰かが乗せ変えたのではないかと思われます。 レールとはハンマーの取り付けてある「ブラケット・・といいます」赤い布が見えると思います。 ここが今のヤマハだとアルミですが、スタインウエイは昔からこの写真のような「中は木材」 独特のレールを使っています。これによってハンマーの動きが違い、温度湿度にも柔軟に 対応してくれるので、なかなかの優れものです!
鍵盤は本象牙で変色はしていますが、とても肌触りの良い感触です。
ハンマーはヤマハ製ですので出てくる音はほかのG7とよく似ていますが、レールが違うので
当時(1960〜1970年頃)のヤマハハンマーには温かい、ぬくもりを感じる事が
多いのですが、このピアノは特にそれを感じる音色でした。 大事に管理させていただきたいと思っています。
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修理
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コメント(6)
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寒さが一段と身にしみる日々ですね!こちら南国四国でも、ついに積雪を記録しました。 10年に一度くらいのペースでしか積もらないので、子供達もおおはしゃぎで雪ダルマを 作っていました。
そんな中ゆっくりと車を走らせて、数年目にオーバーホールされたお客様宅へ伺いました。
このピアノはこちらのお母様が小さいときから使われていて、ご結婚されて子供様がピアノ を習われるようになりその子が、小学生から大学生になるまで使ってまたお母様が趣味で 習われています。ピアノもだいぶ傷み始めた事もあり数年前にオーバーホールをお勧め 致しました。ヤマハ1965年製、U3E、チェリー色のアップライトですが、内部の 弦やハンマー、鍵盤のクロス類も劣化してとても硬くて弾力のない音とタッチになって いましたが、新しい部品に交換した結果、再び良い音色を取り戻して愛着の湧くピアノへと 変身しました。
ハンマーはヤマハ純正のものを使うか、他の物にするかをだいぶ悩まれていましたが
柔らかい音にされたいというご意向でしたので、レンナー(ドイツ)をお勧めして決めさせて 頂きました。すると今のヤマハにはない甘〜い、深みのある音へと変わり、もう手放せない こだわりの1台になったようでとても喜んでくださり、これからの練習が楽しくて仕方ない といつもおっしゃって下さいます。
ロゴがここにある年代のヤマハアップライトピアノです。
今はこのような色のヤマハピアノは珍しいのではないでしょうか。もともとの化粧板が 芸術的で家具としても美観が優れたものを当時のヤマハは創っていたのです。時代的に そういう贅沢な余裕があったのかもしれないですね。 アクションもこの年代はUP,GPともに木で全てが創られていて、とても暖かい音がします。 オーバーホールされるだけの価値のあるピアノですね。こんなピアノをたくさん残せるように 今後も出会ったらお勧めしていきたいと再確認しました。
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とある小学校の先生から、緊急のお電話がかかって「早急にご相談したいことが・・・」 内容をお聞きすると、「学校の体育館へ夜中に何者かが(不審者)進入して備え付けてあった 消火器(火災用)を体育館中に撒き散らして、それがステージのピアノにもたくさんかかっていて」 という事で伺う事にしました。 行ってみるととんでもない事に・・・・。消火器の粉がピアノ内部にも入って、その模様が こちらです。
消火器の粉はピンク色でした。弦やアクション、響板まで付着してしまいこのままだとサビや
腐食につながってもいけないので分解、除去する事になりました。 ひどい!何の目的か知らないが許せないと思いました。 ブロワーで隅々まで除去して、金属類をすべて磨きあげました。 いくら磨いても、どこかに残っている粉が落ちてきます。そしてまたブロワーの繰り返しで それを5〜6回繰り返して、3時間もたってしまいました。
そして、外したりした関係で調整をやり直しました。なんとか元の状態に戻ってきました!
時間が立つと恐らくこの汚れは取りにくくなると、判断したのは化学反応が金属に、(特に ピアノ線)起これば困るのと響板に塗っていますニスに付くと一生取る事が出来ないからです。 調整を終えたのが作業をやり始めて6時間になっていました。これで大丈夫です!
こんな事は初めてのことでしたが、作業していくほどにその汚れたピアノがかわいそうで
怒りがこみ上げてしまいました。 |
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修理のお仕事としてわりと多い、ヤマハアップライトピアノの糸切れ修理をご覧になってください この症状になりやすいのは、昭和50年製前後〜平成の初め頃迄ヤマハアップライトです! アップライトのアクションは縦になっている為、グランドピアノのような素早い鍵盤操作が 出来ません。 そこで、少しでも鍵盤の動きを正確に音にするためにアクション内のハンマーバットに 「バットスプリングピンコード」という部品を取り付けてあります。 このコードにはスプリングが引っ掛けられていて、ハンマーが弦を叩いた際に 弦からの反動を助長して、早くハンマーを戻す役目をしています。コードは絹糸で出来ていて 鍵盤のタッチもいいのですが、約20年で自然劣化を起こして切れてしまいます。 メーカーによったら、ヤマハのように繊細な糸ではなくもっと太いコードになっています。 今はヤマハも対策済みのコードに変わってきていて、ほとんど切れなくなりました。 こんな感じでアクションを分解いたします。
外されたハンマーの根元(バット)に細〜いスプリングが見えますでしょうか?
これが糸です!!新品時は真っ白なんですが、こんなに変色しています。
変色したコードは交換が可能です。
まずは、はがします!(アルコールを刷毛で塗って溶かします。)
はがしやすい工具!とても便利です。
新しい絹糸(コード)を1本ずつ貼っていきます。
88本全部張り終えました!
接着剤が乾いたら、スプリングをつけて完了です!
とても小さな部品の修理でしたが、これで連打!もできるようになりました。 ピアノには一つ一つが必要な部品達で構成されています。一つ抜けても、不具合が 出るところが魅力であり、緻密な楽器である証拠ではないでしょうか! |
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だいぶ涼しくなってきましたね。 今日は、長く使われていなかったヤマハの修理を致しました。 このピアノは使われてない時期に、周りが田んぼ(香川県の讃岐地方)だらけのお家にあって ひっそりと過ごしていたようです。その間、調律はされていませんでした。 そして、愛媛県のご親戚宅へ譲られて運ばれてきました。 お家の方が「さあ〜弾こう・・・」と思ったのもつかの間で、鍵盤蓋を開けてみると なにやら白鍵と黒鍵の間から、茶色い2mmほどの動く埃の塊がいっぱいになっているのに 気が付きました。鍵盤の上に敷かれていたキークロスにはポツポツと穴が開いていました! もしや「虫」では!!と思われてご依頼があり、数日前調律に御伺いいたしました。 私は、お客様からお話を伺うと「これは重症では!」と恐る恐る分解してみると、案の定 鍵盤の下には先程の2mm位の虫達が、何十匹もいて鍵盤の大事なクロスを食べ散らかして 故障してしまっていた為、即入院!・・・で現在お預かりして直しています。 こんな感じで(赤いクロス)かじられていました。
かじられたクロスを取り除きました。
丸く穴があいていますね!
取り除いたあともよ〜く調べて点検してないと、憎き虫達が残っていて新しいクロスに換えても、すぐに家族を増やして襲ってきます! ほら!やっぱり隠れていた。 この虫です! 原因についていろいろと考えているのですが、恐らく田んぼや畑にいる(蛾)がピアノの隙間 から入って卵を産み付けるのではないかと思われます。街中のお家では、こんなことになった お家がないので、共通して郊外のお家で発生しています。特に、使っていない間が問題だと 思いました。 いあ〜大変でした!! でも、これでこのピアノも生き返りますね! |






