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音の訪問者 『塩見調律事務所・塩見浩和』
どのピアノにも良い個性が備わっている!

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ピアノ音の要

    
  前回にお話し致しました振動数が音階を作っているのに加えて、
  ピアノの素敵な音色を構成しています   「倍音」についてお話致します。

  数学的な見解の倍音を少しだけ織り交ぜて、わかりやすくしてみました!


  1.ピアノにとっての倍音とは・・・
   
    弦打楽器であるピアノは鍵盤で表現した運動をハンマーフェルトの力を借りて
    弦を叩きます。  そして、叩かれた弦は振動して即座に弦と響板とをつないで
    います「駒」にそのエネルギーを伝えます。

    駒に伝わった振動エネルギーは音の最終出口になる「響板」へ滝のごとく流れていきます。
    そして、響板で増幅されたエネルギーは素敵な「音」として空気振動を起こして、私達の
    耳に入って知覚され、体内で感動を創作し続けていきます!

    このときの空気振動=「倍音」となります。

    弦が振動するだけでは、あの「ピアノの音」は出せないのです。
    振動した音の「基音」には同時に2倍音、3倍音・・・・8倍音・・と基音の上に
    重なった音「複合音」が存在していて、それが豊かな音量を加えて「ピアノの音」になって
    います。

    整数倍の音ばかりでは人は疲れるそうです。その間の曖昧な数字の倍音も含まれてこそ
    人間的な音になって感動できる音となるので、倍音にもある「いい加減さ」が必要です!
    ピアノは曖昧な味となる割り切れない数字の倍音も含まれています。
    電子楽器は整数倍でつくられていますので、ピアノのような味がでません。

    逆に木を使った楽器「ピアノ」だからこそ、倍音によって心の琴線に触れるような緻密な音色が
    奏でられます。その心臓部が「ボディ=響板」ということです!

    現在のピアノ会社によって響板の違い(採取した木の種類や質、工法、厚みなど)が
    あり、それによっては「素敵な響き」も色々な種類が出来てきます。

    下の画像はその例えとして見比べて下さい。
   
              スタインウエイの響板
       
イメージ 1

    
    
    上からみると弦、金属フレームの下に響板が見えます。次にベーゼンドルファーの響板
        
イメージ 2

    
    
     よく見ていただくとお分かりになると思いますが、横幅の違いや木の色の違い
     おわんのような周囲を囲んでいます(リム)の形の違いがご覧になれると思います。

     スタインウエイとベーゼンドルファーを例えましたのは高価なピアノということではなく
     皆様もご存知のように、この2社の音が全く違う視点で作られていて、また「素敵」さが
     違っていると思われるので比較致しました。どのメーカーにも違いがあり個性があります。

     今日はピアノの大切な「倍音」と「響板」についての基礎的なお話でした。
     次回は響板の質やハンマーフェルトの銘柄、種類によって奏でられる音の違い、
     設計の違いから生ずる倍音の変化などを探ってみたいと思います。
     






    

 
   

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