Piazzollatime裏ブログ

ピアソラばっか弾いてます。

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Libertango リベルタンゴ



とうとうこの曲リベルタンゴです。

動画もいろいろ探したんですが、なかなかないんでupしたのを使ってます。



やはりイメージとしてこちら

のほうが強い人が多いのではないでしょうか。
後者はかのヨーヨーマの演奏です。



・曲の背景
この曲はピアソラの再起の曲です。
アルゼンチンでタンゴ革命を起こし、成功と言っていいものの今までのタンゲーロにとってそれは受け入れがたいものでした。
それゆえ酷い批判にさらされることとなります。

そんな中、ピアソラは心筋梗塞に倒れます。
1973年のことです。

心筋梗塞から回復し、再起を図る。
しかもアルゼンチンを離れイタリアで。


まさに心も体も心機一転。
そんな中生まれたのがこのリベルタンゴをはじめとした連作でした。

リベルタンゴの連作は以下の通りです。
Libertango リベルタンゴ
Meditango メディタンゴ
Undertango ウンデルタンゴ
Violentango ビオレンタンゴ
Novitango ノヴィタンゴ
Amelitango アメリタンゴ
Tristango トリスタンゴ

これらの連作はそれぞれ意味のある単語+タンゴという曲名になってます。
リベルタンゴは、リベルタ(自由)+タンゴ。
心機一転した様子がうかがえる曲名でもありますね。
まだまだ自由に作曲する。そういう心意気が込められているのかもしれません。


当時の演奏は同名『リベルタンゴ』と題されたCDに収められています。
そのため当初ピアソラ以外の演奏者はほとんどイタリア人のため、どうもおとなしくて、タンゴっぽくないですね。
その音源はこちら(前半だけですが…)
http://www.youtube.com/watch?v=VroNb6I2wXc
http://www.youtube.com/watch?v=7sGTPTZY5yM&feature=related
(こちらのほうが全体像は見えます。)


やはり編成も弦合奏やエレキやドラムやらを加えていたりと、なにかとピアソラらしくないですが、
それでもこの曲はピアソラの大きな転機になった曲です。

このCDは世界中で発売され、これを転機にさらにピアソラは世界的に有名になります。
とくにアメリカのジャズ界で人気を博し、後々にモントリオールジャズフェスティバルに招かれることにもつながるわけです。




さらにこの曲について言及しなければならない人がもう一人。
そうヨーヨー・マです。

是非上にアップした2曲を聴き比べてほしい。
ぜんぜん違う印象、感想をもつと思う。

ヨーヨー・マはSoul of the tangoというアルバムでこの曲を弾いてます。
詳しくはこのCDのレビューを見てほしいんですが、ここでもリベルタンゴに関して述べておきます。


このCDのおかげでさらにピアソラは有名になります。
自分を含め、このCDがなければ今日のピアソラの名声はないでしょう。そう断言できます。

もちろんそういう意味では、素晴らしいCDです。
演奏としても最高でしょう。なんといってもヨーヨー・マですからねぇ。

ですが、この編曲こそがリベルタンゴになってしまった。
これはヨーヨー・マの罪だと思ってます。
この編曲もすばらしいですし、聴きやすく、なにより弾きやすくなってます。
しかしながら、この曲はもっともっとあらゆる可能性があって、ピアソラがそうであるようにいろんな編曲で弾くべき曲なんです。

大人しく4拍子を刻んでる曲ではない。
そう言いたいですね…


CDレビューにも書きましたが、ヨーヨー・マが熱いのは、凄いのは

最も自分らしい演奏をしているから

だと思うのです。
ヨーヨー・マと同じ編曲で弾いたみたってリベルタンゴの熱さは表現しきれません。
あれはヨーヨー・マの太い音があってこその編曲。

でも多くの人は結局あのリベルタンゴしか知らないんですよね…

この記事を見た人でヨーヨー・マしか聞いたことないという人は是非この記事の一番上の動画を聴いてくださいね。
これからリベルタンゴを弾く予定の人は是非、自分らしい演奏をしてもらいたいです。



・曲の構成
この曲も多くのバージョンがあります。
上に書いた発売当初の音源と一番上の動画を比べれば一目瞭然です。

一番上の動画のほうがピアソラ得意の五重奏ということもありますが、いい編曲ですよね。
このように五重奏などでは、ピアノソロから始まるバージョンが多いようです。
ピアニストにすべてがゆだねられる編曲がたまりませんね。

途中落ち着いたり、再びピアノソロが入ったりと本当にさまざまです。
この曲の特徴である
ん.チャララ.チャラ.チャラ(でわかりますかね?)という一拍目ないテーマと
に3+3+2というタンゴのリズムにメロディが加わることとなります。



このメロディというのもなかなかリベルタ(自由)ですよ。
長い音に、小説終わりの細かい下降音。
この組み合わせは本来ゆったりとしたミロンガに使われる音系なんですよ。

たとえばリベルタンゴのメロディをゆったり口ずさんで、
その後天使のミロンガをゆったり口ずさんでみてください。
良く似てますよね。

それを伸びのある音系のまま、こういった推進力溢れる曲に堂々と使う。
これぞピアソラの凄さだと思います。




・編曲
この曲の編曲はアルゼンチン団子さんという関西のタンゲーロからいただいた譜面を使ってます。

逆にタンゴらしいリベルタンゴの譜面ってなかなか無いんですよね…
みんなヨーヨー・マに毒されすぎだって…


アルゼンチン団子版はなかなか素晴らしく、例によって長いピアノソロから始まるわけですが、
ゆったり弾いても、前に前に行く感じで弾いても良く聞こえるのが凄いですね。





と、ここまでいろいろ書いておきながら
一度くらいヨーヨー・マ風ので弾いてみたい願望もあったりなかったり…

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