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グランタンゴという曲です。発音通り「ル グランタンゴ」と書くこともありますね。 もともとの編成がチェロ+ピアノですから、ピアソラの中でもかなりクラシック風といえるでしょうね。 この曲も興味深いエピソードが残ってます。 作曲は1982年のことです。 ロストロポーヴィチの演奏に感銘を受け、ピアソラはこの曲を書き本人に渡したそうです。 ただ、当時ロストロポーヴィチはタンゴのことを踊りを踊るための「軟弱な音楽」と考えていたようで、この曲をろくに弾きもせずしまいこんでしまったみたいです。 時は流れて1990年、実に8年もの月日が流れてました。 ロストロポーヴィチ自身が音楽監督を務めていたワシントン・ナショナル交響楽団がブエノスアイレス公演を行うときに、友人に「グランタンゴ」を弾くよう勧められて、初めて弾いてみたら良い曲だった… で、少し手を加えて弾いたそうです。 その当時のものかはわかりませんが(おそらくは1996年の録音時)のロストロポーヴィチによる音源もありますね。 お気づきの方もいらっしゃるかと思いますが、微妙に元の譜面違いますね。 特に最後が違うんですが、ロストロポーヴィチの手が加わった部分なんでしょうかね。 間もすこーし省いているような… 興味深いです。 チェリストにとどまらず。バイオリニストのクレーメルも弾いたりしてて… クラシックの方々は良く弾いてますね。 晩年(というほど作曲した年は晩年でもないですが)の名曲の一つです。 クラシック形式の最高傑作ともいわれます。 ・曲の構成 大きく分けて3つに分けられるかと思います。 急―緩―急です。 冒頭は、エネルギッシュにもかかわらず、どこか悲しげな感じですね。 初っ端からピアソラらしら全開です。 チェロってのは、どうも作曲家に好かれる(?)楽器らしく、グランタンゴのようにチェロソナタ形式(チェロ+ピアノ)で書かれている曲って多いですよね。 でも、どうもチェロという楽器の特性が出てしまいすぎるというか、それを作曲家が尊重しすぎてしまうような曲も少なくない気がします。 それはそれで美しいんですが、その作曲家らしさや個性といったものが薄れてしまったり、他の作曲家と似たような感じになってしまったり…という印象です。(反論もあるかと思いますが…) ですが、そこは個性の強さでは他の追随を許さない作曲家Astor Piazzolla たまらんですな。 最後1/3の急の部分もたまらんです。 なにかがはっちゃけたような。爆発しそうなエネルギーです。 前1/3とは決定的になにかが違うエネルギーを持って曲が進んでいきます。 やや短めのピアノソロもいいですね。 ・編曲 編曲しようがないです。 というか、チェロのために書かれた曲って他にないですから、そのままがいいでしょうね。 いつもは、バンドネオンとかコンバスとかのパートを弾いている分、チェロのための旋律と聞くとよだれが出そうです そのまま弾けるもんなら、弾きたいところですが… 音域、和音、リズム、特殊奏法、どれをとっても超高難度の曲です。 チェリストとして、最大の目標の曲ですね。 追伸
今月末のライブはまだまだ余裕があります。 グランタンゴはやりませんが、ぜひぜひいらしてください。http://blogs.yahoo.co.jp/piazzollamusica/16426768.html |

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