Piazzollatime裏ブログ

ピアソラばっか弾いてます。

曲紹介 G〜O

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ピアソラファンにとっては、言わずと知れた天使のミロンガです。




ピアソラはこの曲を始め、ゆったりとした曲で、非常に美しいメロディというのも得意です。
そういった曲の最高傑作といえばこの天使のミロンガでしょう。



・曲の背景
この曲は「天使のタンゴ」という舞台のために書かれた曲です。
1961〜62年ごろに作曲されたようです。

天使の連作の中でも、もっとも良く弾かれ、ピアソラ自身晩年までレパートリーとして良く弾いていたように思います。


舞台「天使のタンゴ」は、人間によって天使が殺されてしまうけれども、天使は復活するという話のようです。

はっきりとはわかりませんが、天使の鎮魂歌のような曲なんでしょうかね?


この舞台「天使のタンゴ」のために他のも含め
天使のタンゴ
天使の死
天使のミロンガ
天使の復活
の4曲が作曲されました。

それとは別に
天使へのイントロダクションが作曲され
イントロダクション―死―ミロンガ―復活
として組曲のように扱われることもありますね。
なぜかその場合は天使のタンゴは除かれることが多いと思います。


珍しくチェロが入った動画もあったので紹介します。
ホセブラガートかな??




・曲の構成
ゆったりとしたミロンガに、伸びのあるメロディが心地よく乗っかってます。
そういう意味では、オブリビオンにも似ていますがオブリビオンと違って沈んでいく感じはないですね。


中間部は、バンドネオン,バイオリン,ピアノの高音部と、ギター,コントラバホの低音部にわかれてメロディが鳴り、バイオリンのソロにつながっていきます。

再びテーマにもどり、最後は盛り上がって悲しみを表現したかと思いきや、ゆったりと終わってます。



テーマは大きく分けて4回繰り返すわけですが、それぞれ転調していて雰囲気が違いますし、
含めている感情も違うと感じます。
ゆったりとしたテーマのなかにそれぞれ、悲しみ、絶望、苦悩、受容、怒り…

割り切れないあらゆる感情を包含

してますよね。
だからこそゆったりとした曲としては最高だと言いたいです。

単純なのに、単純でないといいますか…
オブリビオンのようにテーマに統一感はない分、名曲たるものになってますね。


・編曲
この曲は好きな曲ですし、譜面上はシンプルなので編曲は難しくなかったです。

当初はバイオリンにもテーマを割り振ってたんですが、いらないwとのことなのでトリオではチェロが基本的にテーマをやってました。



過去形なのは、今度のライブではバンドネオンとやる曲の一つだからです!
やはりバンドネオンとやると、雰囲気が出ますね。たまらんです。

僭越ながら、チェロもテーマを残させてもらって、のびのび弾いてます。


まぁ難点としては、中間部に高音部と低音部で別れる部分が、低音部はチェロ一本でいいのか?というとこと、
チェロがテーマとベースをいったりきたりするんで、やや忙しかったり、低音が抜けてしまうように感じそうなところがあるとこですかね。

要は、チェロががんばりますってことです!





追伸
今月末にライブやります。
チェリストは最後なので、是非お越しください。
天使のミロンガも集大成の一つとして演奏します。
http://blogs.yahoo.co.jp/piazzollamusica/16426768.html


グランタンゴという曲です。発音通り「ル グランタンゴ」と書くこともありますね。
もともとの編成がチェロ+ピアノですから、ピアソラの中でもかなりクラシック風といえるでしょうね。


・曲の背景
この曲は、チェリストのロストロポーヴィチのために書かれた曲です。

この曲も興味深いエピソードが残ってます。
作曲は1982年のことです。
ロストロポーヴィチの演奏に感銘を受け、ピアソラはこの曲を書き本人に渡したそうです。

ただ、当時ロストロポーヴィチはタンゴのことを踊りを踊るための「軟弱な音楽」と考えていたようで、この曲をろくに弾きもせずしまいこんでしまったみたいです。

時は流れて1990年、実に8年もの月日が流れてました。
ロストロポーヴィチ自身が音楽監督を務めていたワシントン・ナショナル交響楽団がブエノスアイレス公演を行うときに、友人に「グランタンゴ」を弾くよう勧められて、初めて弾いてみたら良い曲だった…

で、少し手を加えて弾いたそうです。
その当時のものかはわかりませんが(おそらくは1996年の録音時)のロストロポーヴィチによる音源もありますね。
お気づきの方もいらっしゃるかと思いますが、微妙に元の譜面違いますね。

特に最後が違うんですが、ロストロポーヴィチの手が加わった部分なんでしょうかね。
間もすこーし省いているような…
興味深いです。

いろいろなチェリストが弾いてますが、やはりお勧めはヨーヨー・マですかね。
音圧が凄いです。

チェリストにとどまらず。バイオリニストのクレーメルも弾いたりしてて…
クラシックの方々は良く弾いてますね。

晩年(というほど作曲した年は晩年でもないですが)の名曲の一つです。
クラシック形式の最高傑作ともいわれます。



・曲の構成
大きく分けて3つに分けられるかと思います。
急―緩―急です。

冒頭は、エネルギッシュにもかかわらず、どこか悲しげな感じですね。
初っ端からピアソラらしら全開です。


途中はゆったりと唄ってくれます。
タンゴ組曲のNo2にも似てて、それでいてチェロの魅力たっぷりですよね。

ピアソラの凄いところはこういうところにもあるかと思います。

チェロの魅力が最大限に引き出されながら、ピアソラらしさを失わない

あたりが凄い…


チェロってのは、どうも作曲家に好かれる(?)楽器らしく、グランタンゴのようにチェロソナタ形式(チェロ+ピアノ)で書かれている曲って多いですよね。
でも、どうもチェロという楽器の特性が出てしまいすぎるというか、それを作曲家が尊重しすぎてしまうような曲も少なくない気がします。
それはそれで美しいんですが、その作曲家らしさや個性といったものが薄れてしまったり、他の作曲家と似たような感じになってしまったり…という印象です。(反論もあるかと思いますが…)


ですが、そこは個性の強さでは他の追随を許さない作曲家Astor Piazzolla
たまらんですな。


最後1/3の急の部分もたまらんです。
なにかがはっちゃけたような。爆発しそうなエネルギーです。
前1/3とは決定的になにかが違うエネルギーを持って曲が進んでいきます。

やや短めのピアノソロもいいですね。



・編曲
編曲しようがないです。
というか、チェロのために書かれた曲って他にないですから、そのままがいいでしょうね。
いつもは、バンドネオンとかコンバスとかのパートを弾いている分、チェロのための旋律と聞くとよだれが出そうです


そのまま弾けるもんなら、弾きたいところですが…
音域、和音、リズム、特殊奏法、どれをとっても超高難度の曲です。


チェリストとして、最大の目標の曲ですね。






追伸
今月末のライブはまだまだ余裕があります。
グランタンゴはやりませんが、ぜひぜひいらしてください。
http://blogs.yahoo.co.jp/piazzollamusica/16426768.html

Mort /Muerte  死


mixiで話題になってたんで、upしてみました。

「死」という曲です。



・曲の背景
背景も何も、この曲にはほとんど情報がありません…
Lumiereという映画の音楽だそうです。

なにか情報をおもちのかたはコメントください!

映画自体は1976年に公開された、ジャンヌ・モロー初監督・脚本・主演の映画で、日本でも「ルミエール」の名前でテレビ放送されたそうです。(劇場未公開)
4人の女優が主人公として演じていて、ピアソラによってそれぞれをイメージした曲が作曲され、その音楽に合わせて撮影がされたらしいです。
この曲も、4人のうちの1人をイメージしているのでしょうか?


逆に、ピアソラのいつごろのものかとか、どういった曲かを抜きにして、純粋に聴いてみると良いのかもしれません。

サントラのCDは出ているみたいですし、
確かPiazziniが弾いたCDにも収録されてたと思います。

ピアノソロもなかなか良さそうです。



ピアソラで「死」とえば、
Muerte del ángel 天使の死 ですよね。
ですが、これは「天使の死」というドラマのための曲でして、純粋に「死」をテーマにしているわけではないそうです。


ほかにも一応「死」をテーマにしたものは
Tango Apasionado (The Rough Dancer And The Cyclical Night)の一曲であ?b>Butcher's death 肉屋の死 
バラード三部作のうちの一つBalada Para Mi Muerte 死へのバラードですかね。

それぞれ曲風がまったく違ってて面白いですね。 




・曲の構成
聴いてもらえばわかるかと思います。
シンプルであり、

暗い中にも、絶望以外の何かが存在してる

という感想ですね。



はじめはなんだかつまらなく聴こえても、何度か聴いているとはまりそうな、そんな曲ですね。
途中から出てくる、ギター+ベースの低音が凄く良いです。これぞ死の雰囲気なんでしょうか。




・編曲
といってもするつもりも、する予定もないです。

あー今更ながらやりたい曲がいっぱいあります…

Libertango リベルタンゴ



とうとうこの曲リベルタンゴです。

動画もいろいろ探したんですが、なかなかないんでupしたのを使ってます。



やはりイメージとしてこちら

のほうが強い人が多いのではないでしょうか。
後者はかのヨーヨーマの演奏です。



・曲の背景
この曲はピアソラの再起の曲です。
アルゼンチンでタンゴ革命を起こし、成功と言っていいものの今までのタンゲーロにとってそれは受け入れがたいものでした。
それゆえ酷い批判にさらされることとなります。

そんな中、ピアソラは心筋梗塞に倒れます。
1973年のことです。

心筋梗塞から回復し、再起を図る。
しかもアルゼンチンを離れイタリアで。


まさに心も体も心機一転。
そんな中生まれたのがこのリベルタンゴをはじめとした連作でした。

リベルタンゴの連作は以下の通りです。
Libertango リベルタンゴ
Meditango メディタンゴ
Undertango ウンデルタンゴ
Violentango ビオレンタンゴ
Novitango ノヴィタンゴ
Amelitango アメリタンゴ
Tristango トリスタンゴ

これらの連作はそれぞれ意味のある単語+タンゴという曲名になってます。
リベルタンゴは、リベルタ(自由)+タンゴ。
心機一転した様子がうかがえる曲名でもありますね。
まだまだ自由に作曲する。そういう心意気が込められているのかもしれません。


当時の演奏は同名『リベルタンゴ』と題されたCDに収められています。
そのため当初ピアソラ以外の演奏者はほとんどイタリア人のため、どうもおとなしくて、タンゴっぽくないですね。
その音源はこちら(前半だけですが…)
http://www.youtube.com/watch?v=VroNb6I2wXc
http://www.youtube.com/watch?v=7sGTPTZY5yM&feature=related
(こちらのほうが全体像は見えます。)


やはり編成も弦合奏やエレキやドラムやらを加えていたりと、なにかとピアソラらしくないですが、
それでもこの曲はピアソラの大きな転機になった曲です。

このCDは世界中で発売され、これを転機にさらにピアソラは世界的に有名になります。
とくにアメリカのジャズ界で人気を博し、後々にモントリオールジャズフェスティバルに招かれることにもつながるわけです。




さらにこの曲について言及しなければならない人がもう一人。
そうヨーヨー・マです。

是非上にアップした2曲を聴き比べてほしい。
ぜんぜん違う印象、感想をもつと思う。

ヨーヨー・マはSoul of the tangoというアルバムでこの曲を弾いてます。
詳しくはこのCDのレビューを見てほしいんですが、ここでもリベルタンゴに関して述べておきます。


このCDのおかげでさらにピアソラは有名になります。
自分を含め、このCDがなければ今日のピアソラの名声はないでしょう。そう断言できます。

もちろんそういう意味では、素晴らしいCDです。
演奏としても最高でしょう。なんといってもヨーヨー・マですからねぇ。

ですが、この編曲こそがリベルタンゴになってしまった。
これはヨーヨー・マの罪だと思ってます。
この編曲もすばらしいですし、聴きやすく、なにより弾きやすくなってます。
しかしながら、この曲はもっともっとあらゆる可能性があって、ピアソラがそうであるようにいろんな編曲で弾くべき曲なんです。

大人しく4拍子を刻んでる曲ではない。
そう言いたいですね…


CDレビューにも書きましたが、ヨーヨー・マが熱いのは、凄いのは

最も自分らしい演奏をしているから

だと思うのです。
ヨーヨー・マと同じ編曲で弾いたみたってリベルタンゴの熱さは表現しきれません。
あれはヨーヨー・マの太い音があってこその編曲。

でも多くの人は結局あのリベルタンゴしか知らないんですよね…

この記事を見た人でヨーヨー・マしか聞いたことないという人は是非この記事の一番上の動画を聴いてくださいね。
これからリベルタンゴを弾く予定の人は是非、自分らしい演奏をしてもらいたいです。



・曲の構成
この曲も多くのバージョンがあります。
上に書いた発売当初の音源と一番上の動画を比べれば一目瞭然です。

一番上の動画のほうがピアソラ得意の五重奏ということもありますが、いい編曲ですよね。
このように五重奏などでは、ピアノソロから始まるバージョンが多いようです。
ピアニストにすべてがゆだねられる編曲がたまりませんね。

途中落ち着いたり、再びピアノソロが入ったりと本当にさまざまです。
この曲の特徴である
ん.チャララ.チャラ.チャラ(でわかりますかね?)という一拍目ないテーマと
に3+3+2というタンゴのリズムにメロディが加わることとなります。



このメロディというのもなかなかリベルタ(自由)ですよ。
長い音に、小説終わりの細かい下降音。
この組み合わせは本来ゆったりとしたミロンガに使われる音系なんですよ。

たとえばリベルタンゴのメロディをゆったり口ずさんで、
その後天使のミロンガをゆったり口ずさんでみてください。
良く似てますよね。

それを伸びのある音系のまま、こういった推進力溢れる曲に堂々と使う。
これぞピアソラの凄さだと思います。




・編曲
この曲の編曲はアルゼンチン団子さんという関西のタンゲーロからいただいた譜面を使ってます。

逆にタンゴらしいリベルタンゴの譜面ってなかなか無いんですよね…
みんなヨーヨー・マに毒されすぎだって…


アルゼンチン団子版はなかなか素晴らしく、例によって長いピアノソロから始まるわけですが、
ゆったり弾いても、前に前に行く感じで弾いても良く聞こえるのが凄いですね。





と、ここまでいろいろ書いておきながら
一度くらいヨーヨー・マ風ので弾いてみたい願望もあったりなかったり…

Meditango メディタンゴ




Meditango メディタンゴという曲です。
ある意味このブログで取り上げるもっともマニアックな曲かもしれません。


演奏はあえて本人演奏ではありません。
五重奏団では(たぶん)演奏した音源は残ってなく、ピアソラ+弦楽オーケストラという音源です。CD「Libertango」に収録されてますが、それほどオススメはしません。
ちなみに本人演奏はこちら


こんなよくわからん楽器で弾いている動画もあります。



・曲の背景
これはLibertangoの連作のうちの1曲です。
連作の中でも一番マイナーなほうかと思いきや、Youtubeにはやたら動画がありますね。
それを聴き比べるのもいいですね。Piazzolla本人が「コレ!」という音源を残していないからこそ、いろいろな楽しみ方ができそうです。




詳しくはいずれLibertangoを記事にするときに書きますが、
この曲の発端としては、ピアソラがイタリアで一時心筋梗塞で倒れることにあります。

それから復活して心機一転、書き上げたのがこのLibertangoの連作です。
Libertangoばかり有名ですし、その後の五重奏団でもLibertango以外はあまり弾いてないと思うのですが、ほかの曲もなかなか名曲ぞろいですよ。


Libertango が「liberta 自由」から作られたピアソラの造語であることは有名ですが、
この曲も「Medication 瞑想」を意味しています。




・構成

ピアソラの曲の中で、この曲ほど「渋い」曲を知りません。


まぁ渋さなんて人それぞれかとは思いますが、この曲は渋いですねぇ。
はじめは曲の冒頭なんかを聞くと現代音楽っぽい感じがしますが、
決してわかりくいものではないんですよ。決して。

心を無にして聞いてほしい。
それこそ「瞑想」をしながら聞くといいかもしれません。

なんどもなんども聞くと渋さ、美しさ、そして辛さみたいなのが表現されていて、
聞けば聞くほど良さがわかりますね。



個人的な思い入れをいつも以上にぶちまけてますが、実はこの曲Piazzolla Timeに加入するとき、
「この曲がやりたい」と持ち込んだ最初の曲でしたね。


いやぁこんな若造が、こんな渋い曲を持って乗り込んできてよくもまぁ受け入れてくれたもんだ。
お二人の寛容さのおかげでしょうね。




・編曲
何かで手に入れた
「ピアノ+弦楽」の譜面を編曲してつかってます。


一番初めに編曲した譜面ですからねぇ。
今見るとひどいひどい…


気が向けば次回のライブには演奏したいですね。
編曲の腕も上がってることを示したいところです。

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