カラー − タイ

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現在の日本ではほとんど見かけませんが、バンコックではタウンハウスという縦割り長屋が目に付きます。

タノンと呼ばれる通りでは、タウンハウスの1階は主に商店として使われ、ソイと呼ばれる路地のそれは、車庫やリビング、ところどころに食堂や雑貨屋であったりと多様です。

こうした古い建物の便所や風呂場は、いかにもタイらしくて驚かされます。まず腹の調子が思わしくなくトイレに駆け込んで、ああ間に合ったとホットして辺りを見まわしても紙がありません。水柄杓で溜水をすくって、不浄を流すのです。

汗を流そうと思っても、シャワーはありません。水は張っているのですが、中に入れるほどの風呂桶ではありません。狭い水溜から桶で掬って水浴びをするのです。

タウンハウスの上階は居住空間なのですが、多くの窓には牢獄さながらに鉄格子が填められていて物騒です。1階の入口も、夜になると両開きの鉄格子のカーテンが合わせられ、太い鎖に南京錠で閉じられます。

こうした治安の悪さというか自治意識はタウンハウスに限らず、コンドミニアムでも同じことです。一定以上のコンドミニアムでは、24時間のセキュリティが施されているのですが、決して安心できません。警備員は寝ていたり、持ち場を離れたり、中には悪い友人を招待するものもいるのです。

私がセントラルデパートに併設されたコンドミニアムに入居した当初は、その高いセキュリティに安心しました。まず駐車場には警備員が配され、建物の全ての入口はカードキーを必要とし、エレベータホールにも警備員が常駐していたからです。

しかし一ヶ月後に知り合った現在の妻を部屋に招いたところ、すぐにデパートの鍵売り場に手を引かれました。買わされたのは、ドアノブをすっぽりと覆う金属製のカバーでした。そうして南京錠で止められたメタルマグカップによって、鍵穴は守られるようになりました。

年末のバンコック

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どの国でもそうですが、ニュースというのはおもしろおかしく取り上げるのものなので、タイの洪水の便りがないのは、元気になった証左なのでしょう。





この悲壮感なきタイ人の精神性は愛すべきものです。また、現代の町並みが当時の面影を色濃く残していることは、タイ人のしたたかな外政力を顕しているかのようで、バッコックに戦火を招かなかった事は、当時のアジアにおいて希有なことだと思います。

年末とクリスマスイブの、自宅周辺は大変な混雑でした。

法事限定の仏教徒である私は、伴天連の祝日は苦手です。嫌いというのではなく、クリストを信奉するわけでもない私が騒ぐことは、手の届かぬ背中が堪らなく痒くなるに等しいのです。

というように長年過ごしてきたのですが、9年前に誕生した娘を祝う日となってからは、堂々とケーキを買えるようになりました。

バッコックはどうかな。

グレゴリオ暦が未だ行き渡っていないバッコックでは、まったりとしたビアガーデンで打ち鳴らされるグラスの音が、乾いた風に運ばれているのでしょうか。

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