SortrizE 〜オリジナル・二次創作小説と雑記ブログ〜

冬コミどうもでしたー。次は、コミティア辺りを狙ってマスル。

アイドルマスター

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 事務所に、朝も早くから活発な声が聞こえてくる。

「プ、プロデューサーさん! 助けてください!」

 さんをつけて呼ぶのは春香かなと辺りをつけて、でも声に引っかかりを感じながら振り向くと、

「おはよう春……千早?」

「プロデューサーさん、私―――あ、あわわわわ!」

 すててーん、と千早が何も無い場所で転ぶ。

 な、なんだこりゃ。

「あたたたた・・・・・・なんでこんな何も無い場所で転ぶようになっちゃったんだろう」

「おいおい、そんなに慌てなくてもへい」

 視線がちょっと固定される。

 おぉ、白か。

 じゃなくって、えーっと、

「うーん、プロデューサーさん、理由わかりますか?」

「ぐほぁ!」

「えぇ!? 何で突然、じゃなくて、平気ですかプロデューサーさん!」

「あ、あぁ、平気平気……だから、まず立ち上がろうか」

 千早に手を差し伸べ、引っ張り上げる。

 しかしなんだ、千早の困った顔で見上げてくるのってのは、さすがにダメージがでかい。

 ちょっと販促、もとい反則だ。

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 まず書くべきは、以下の三つ


 筆者はアイマスで創作活動はしていても、ニコマスPではないこと

 ニューシネマパラダイスを見てないこと

 全てを書き終えてから投稿じゃありません(矛盾とかあっても、こればっかりは勢いがもっとも必要だと思ったから)

 
 以上三点を土台に、ニュー・ニコマス・パラダイス見た上で書いてみる

 今の時期に書くことが必要かなと思ってやった、今は後悔していないが公開しないほうが良かった、のかな?


 さて結論から。

 この作品は1だけでは完結していないが、1だけで書くなら「男坂」だろうか

 いや、ネタでなく、本当にね?



 さて、あえてこの動画を挙げた理由とすれば、ただ単純に書きたくなったから

 別にニコマスが壁に当たったわけでも、収束感があるわけでもないけれど、少し閉鎖的になったかな? とは感じている

 そこで、この動画が巨大なイベントに載ったのは、意味のあることだと思う

 逐一追っていこう、要素が数十秒単位で入り乱れているので、時間を書き出し一つ一つにコメントするように


 0:00〜 同時間帯の映画枠で公開された動画のCM

 あるPのブログにて動画にCMを入れてみてはという提案があって、これを思い出した
 
 発祥がそのPなのかわからないけれど、新しい見せ方をする流れはまだ途絶えてないんだなと思うと、当分のニコマス継続を感じてありがたく思う

 あとは、テレビのCMを見る派とカット派の数がそのまま流れないことを考えるだけか? 別物だから新しい文化として根付いて欲しい


 0:13〜 本編開始 いきなりな上字幕で吹いたが、これがニコマスとテレビ映画などとの違いを端的に表していて深い一文じゃなかろうか(1のラストにあるプロアマチュアの話しとかね)

 ここからはやよいとトトの映像

 これで「素材を自分で作成中」を表すとか、ビックリだわ。素材集めですね、分かります

 アナログとデジタルの距離(手間にかける時間は別として)が良く分かる。けど、やってることは同じ、みたいな


 0:49〜 新人P(トト)とそれを見守るP(アルフレード)の話し

 新人Pの環境改善と新しい人が作り出した技術革新みたいな流れ

 今は新人Pのレベルが高いこと高いこと

 どっかで動画を作ってた人だとしても、やっぱりすげぇなと感じる。キャラの特徴をつかんでる人とかも居るしね

 とかち大盛りとか見てた俺が忍者雪歩分裂とか見た瞬間「げぇ、なにこの未来技術!!」と驚いたのと同じ流れで、1:19からは切り抜きのお話し

 正直、雪歩分裂とかメタモルフォーゼとか、ありえないと思った。これが技術の最高峰で、これ以上はないと思ってた。それほどまでに驚く技術があふれてた

 わずかに一年ちょっと前の昔に起きていた話しである

 今から見ても粗はなく、とてつもない作品ではあったが、まさか登竜門みたいになるとはね(切り抜き、衣装変え等)

 ここは技術革新の速度が良く思い出される場面だった(あと、そのための隠れている努力も)


 1:27〜 アイマスの流れ

 コメントなんかにちらほら上がっている情報も、懐かしさを増加させるスパイス

 リッチャンハカワイイデスヨ、てってってー

 今も脈々と息づく言葉ですな(週マスでよく見る)

 観客に注目。静かに見る人々、涙を流しりっちゃんのよさを語る人、てってってーのリズムに体が動く人。

 まさに、この頃は全てが未知で、みはいる(誤字じゃないよ?)世界だった

 みはいる「だけ」の世界だった(表現方法の多様化と技術の進化スピードが凄すぎたからかな?)


 2:30〜 これも一つの存在系 ジェバンニ

 最速によって表現される動画たち。DLCというスタートシグナル、振られるフラッグ、一斉に走り、作業する人たち。

 DLCに、別の意味づけが成された瞬間かと。「ジェバンニが**でやってくれました」

 またP達がDLCの内容を予想している部分は、人の想像の力によって立っていることの象徴とも。紳士動画なんて、最たる例かな。「全裸待機」「病院へ池」

 あっ、北米版は駄目なんですか? 俺、あの情熱のベクトル好きなんだけどね?


 今更だが、これなげぇなwwwまだ二分とか筆者ビックリwwwwww

 今しばらくお付き合いください(始まったばかりですし


 2:52〜 大型劇場化

 こういう場面が出てくるのは当たり前と感じるべきか、異質と感じるべきか

 もう少し後のとまとめて書きます

 今は、「大勢が見る世界に変わっていった」事を念頭に置いてください

 あと、水色コメに対して物が投げられるシーンがここに挟まっている意味も、深いなと。これも後ろで

 ○○○○Pは自重してください。いや、まて、自重しない方が……いい? どっちだ!?


 4:00〜 力の源……?

 ちひゃーのSS書いてたときは多分こんな感じだったと思う、俺も!!

 みんな誰かの嫁で、そりゃ色々あるさ!!

 現実と非現実との境目のお話でもある。きもいと思うか切ないと思うか


 4:27〜 世界停滞

 大型劇場化の部分でも書きましたが「大勢が見る世界に変わっていった」と水色コメが表層化した部分

 前者は、大人数が集まることによるベクトルの相違

 正直、動画の話しをしろと。誰もてめぇらの判断基準なんざみたくねぇんだよと言ってしまいたい

 が、言ったところでどうにもならないです

 まさに「言いたい気持ちはわかるがな、トトよ。そんなことでカリカリしてはいかん!」というアルフレードの台詞がぴったり(賛成派反対派の両方に対して

 自分の中の判断基準をしっかりもってランキングを見る。駄目な作品なら書き込まずに好きな作品に「おすすめ」とか書く。そんなもんだと思います

 出来る出来ないとかそういう言葉はまったく別にして、ですが

 後者はニコニコが持つ、世界の縮図

 ニコマスにも、こうした書き込みやそれに対する反応があります

 動画を見れば、パフューム全盛期って所で水色が挿入されています

 とても楽しい世界でしたが、こういう面が確実にあったことを忘れちゃならんのでしょうな。綺麗なだけではなかったのですから

 これも、人の数が起因する物ですかね

 統治世界じゃないんです、この世はってね


 5:22〜 世界が持つ器の大きさ

 アルフレードがニコマス界の大きさを語ってます。そして、この世界の器の広さも

 この部分はとてもとても「作り手側」に特化しているので、見る専の人とはまったく感想が解離するかな?

 こういう思いもあると知るのは、誰にも必要でしょうけどね


 7:41〜 

「今後同じミスをしなければいい話じゃないか!」

 過去は戻らないんだし、烈して声高に物を言う必要はなかったんじゃないかなと思ってる

 仕方ないじゃん、実際に。この前例を生かすか殺すか。この一点だけのシンプルな話しじゃないのか?


 8:32〜 覚悟の欠落かモラルのススメか

 上からの続き

 なんといっても始まりませんし、今もニコマスは残っています

 なんで今は触りません

 おそらくここは腐食した聖域。近寄れば腐り落ちる清浄な場所

 竜には触ってはいけない逆鱗がありますが、まさしくそれ


 9:25〜 バッカーノ

 何を成し遂げられたか

 その中で、馬鹿騒ぎできたってのもありだと思う

 24時間なんてまさにキワミですよねー



 と、流れを追いながら感想書くだけでこの長さとかないわ

 

 追記

 さて、男坂と表現したのは「ここではどう転ぶか判らない」ということ

 有名な男坂の絵、あれって未来の「何か」を約束した物じゃないのがキー(作者の次回作すら約束されてないのが悲しい)


 たとえ頂点Pだとしても、男坂を登る限り、落下する可能性がある。

 そんな不確定な未来を案じさせるような終わりが、ニュー・ニコマス・パラダイス1の終わり方だなと思った

 「あれ、これが24時間アイマスTVで流れるって自虐的じゃね?」

 なにせ最大のお祭りをしている最中で、未来なんてわからないと「ニコニコ動画でしか生きていけないニコマス界」が言い表したのだ

「P達はニコニコはどこかで必ず無くなる、その事は今から覚悟している」なんて想像しちまったし、見る専からすれば楽しく動画に浸れなくなる。こいつぁ死活問題だなんて頭を抱えたものだ(オワタ的なポーズで)

 そう思ったが、ニュー・ニコマス・パラダイスに続きがあると知って

「ktkr!? でも、何を表現するんですか?」

 ここまで落ちたら、上げるだけですね、そうですね、そうですよね!!?

 とか眠気とラジオとIRCでテンションがワケワカメな状態になったところで、2へ続く

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 熱気に包まれていた会場が静まる。

 空気すら熱さに感染させられ、息を吸うたびに気分が高揚した。

 何もかもが楽しかった。始まる前の準備から、終わった後の今感じている声に出来ない感動。

 そして、万人の前で記憶がオボロになるほどの興奮を感じていたあの一日。

 もう、二度とは体験できないのだろうか。


「どうしたんだ、千早」

「……プロデューサー」

 後ろから近づいてくるプロデューサーに視線を向けながら、それでも体は舞台の先、先ほどまで万来の拍手が舞っていた場所へと向かっている。

「凄い企画だったな。今までの営業、テレビ出演なんかとは比べ物にならないほどの規模だった」

「えぇ、時間の長さや参加人数は比べ物にならない企画でした。……でも、それ以上に」

「それ以上に?」

 プロデューサーの声に、千早は口を開き――声は出ない―― 一度、手を胸において瞳を閉じる。

「プロデューサー、もう今日みたいな時間は来ないんでしょうか」

 問いかけと共に、感情を込めた瞳でまっすぐに見つめた。

 それが声に出来ない胸の中の、まるで魔法にかかってしまったような感情を伝える手段だと考えて。


 瞳を、その奥をのぞいて訪れる感情は―――

「―――は、はは、ハハハハハ!!」

「な、なんですか、突然笑い出して! 酷いです、プロデューサー!」

「ハハハ――まっ、まってくれ千早。いや、別に、笑うつもりは無かったんだが……クッ――ククッ」

「――――――!」

「あっ、すまないって。ほんと、笑うつもりは無かったんだよ」

「でも、現に笑ってるじゃないですか!」

「そんなに怒るなって……千早、今日の企画は、楽しかったか?」

 突然の質問に、きょとんと反応できない千早の顔。

 それを見て、思う。千早の中に純粋な「楽しかった」という思いが産まれる企画を作れて、良かったと。

 今はまだ「楽しかった」が大きすぎて、口に出せないだけ。いずれ時間が経てば分類分けして教えてくれるだろう。

 でも、それは熱が失われている、恥ずかしがりやな千早の感想だ。

 子供の頃のように大声を張り上げて楽しかったと相手に伝えるのは難しいし、千早は特にそういった方面には恥ずかしさが表立って出てこない。

 だからこそいつもはそんなそぶりをなかなか見せてくれないけれど、今日は整理も付かないような「楽しかった」を抱いて、しかも直接見せてくれた。

 千早が感じていた熱を、そのまま表現してくれた。 

 そんなにいい企画だったなら苦労はしたけれど、ファンのためにも、千早のためにもなったのならと思うと、思わず笑いがこみ上げてくるのだ。

「どうかな、この企画は」

 もう一度問う。

 千早はそれにどう答えようか迷い、しかし次には何かに気づいて顔を赤らめてうつむいてしまう。

「…………です」

「えっ?」

「だから!」

 まっすぐな瞳で、

「楽しかったです!」

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 もはやイヴァリースは国として保てない。
 その一歩手前まで来ていた。

 悪が闊歩し、善が打ち捨てられる世の中にあって、疲弊した軍部はもはや出し惜しみや奇策を暖めておくことが出来なくなった。

 魔法都市ガリランド。
 王立仕官アカデミーを要する都市は、若き士官を戦場へと駆り立てる。

 そして奇策もまた、イヴァリースへと足を広げようとしていた。

         在らざる者
 CHAPTER1 THE NOUGHT

「仕官アカデミーからも戦場に出るらしいよ」
「やっぱ、どこも人材は不足してんだろう」
 道を歩く人の波間に、様々な憶測が流れる。
 誰もが暗い顔をして、一様に暗い話題を話す。
 口を開けば、不景気な現状か戦争の爪あと、人を襲うようになった軍隊の人間。そういった、抗えない物しか吐き出せない時代。
「ね、ねぇ、春香ちゃん。人が沢山居ない?」
「なに言ってるのよ雪歩、私たちもこの人たちもみんな同じ目的のために集まってるんだもん。そりゃ、沢山集まるよ」
「で、でも……うぅ、男性が多いよう……」
「んー、そうかもね。やっぱり女の子は少ないんじゃないかな」
 春香が辺りを見回しても、そこには大勢の鎧で武装した男たちが話をしたりして何かを待っている姿しか見当たらない。
 そんな場違いと言える世界に、女でありながら身を投じる春香と雪歩。
「やっぱり無理だよ、春香ちゃん。私が穴を掘ったぐらいじゃランキング上位なんて絶対に無理だよ〜」
「穴掘ったぐらいって、風水師してる雪歩を見てると私みたいな見習い戦士なんてさらに役に立たない気がするんだけど」
「そ、そんなことないよ。春香ちゃんはいつだって石投げたり体当たりしたり傷の手当てしたり活躍してるもん。私なんか穴を掘ることしかできなくて、ダメ風水師って言われてるし……」
「石投げとか体当たりって、雪歩も通ってきた道じゃない……って、見習い戦士から転職していって風水師になってるはずなのに、どうして私と同じぐらいの戦果なんだろう」
 春香が首を傾げるが答えは出ない。
「……うーん、私には雪歩が見習いから風水師になるまでの経験が想像できない」
「け、険しかったんだよ……」
 何かを思い出したのか、雪歩がさらに小さくなる。
 小動物的な動作で愛らしいはずなのに、どうしてか違った見方しか出来ない。あれ、風水師ってモンクの修練が……と、春香が考え始めた時だった。



「静粛に、これより緊急発表がある!」
 その声は、空飛ぶ鳥の音よりも人々の間を通り過ぎていった。
 澄んだ高い声は、男たちの低い声にかき消されることも無く、鎧や剣の発する金属音すら撥ね退けて進み、誰もが声の主を振り向いた。
 春香はもちろんのこと、ちじこまっていた雪歩も、今は立ち上がり震えなく見つめ返す。
 視線の集まる場所には戦が生み出した才気の、背中に白獅子を背負った騎士の姿があった。
「ねぇ、春香ちゃん。もしかしてあの人が……」
 雪歩が春香の肩に手をやりゆするが、反応が無い。幾度か力を入れてゆすっても声一つ無い親友の顔を雪歩が覗き込むと、その視線は吸い込まれるように騎士に向けられていた。
「―――あの人が、如月千早」
 ようやく、せき止めていた何かが取れて漏れ出した声は、騎士の名を呼ぶ声だった。
「最年少で女性初の準騎士授与者。やっぱり、近くで見ると、凄い」
「うん。なんか、近づいたら危ないっていうか。ん……ちょっと、怖いかも」
 そんな視線を浴びながら、千早は台へと昇る。
 男性の中に居ては埋もれてしまう千早の身長をカバーしようとしての台だったのだろうが、それでも頭一つ出る程度。遠くの人間からすれば、まったく見えないからちょっとしか見えないに変わった程度だ。
 だが、それは関係ない。説明が始まる。
「現在、このガリランドの街へ向けて骸旅団が侵攻しようとしてきています! ゆえに軍は、ここに特殊戦果褒章を与える許可を出されました!」
 千早の言葉に、辺りがざわつく。特殊戦果褒章、つまりはポイントだ。千早の声を聞き漏らすまいと耳をそばだてる者の全てが、春香や雪歩もそれを欲している。
「戦場はここ、ガリランドからスウィージの森手前の平地。期限は三日。装備一式、食料などの補給はDランク相当」
 諸々の説明が千早からもたらされていくが、それは頭の片隅に引っかかれば良いという程度の興味で聞かれていた。誰もが知りたいのはそんな情報ではない。
 千早もそれを理解していたのか、本題をさらに避けて諸注意を投げかけていく。先に本題を聞いたがために、なんの準備もなしに飛び出していく愚か者を少しでも減らすためだ。
 それでも避けられないだろう駆け足は仕方ないと諦め、一つを残して説明し終えた千早は最後に宣言する。
「この戦いで最も優秀な戦果を収めた者には、ランクD以下の者は一つ上のランクへ。それ以上の者には特別褒章が出ます。誰も、励みにして挑みなさい!」



 千早の一際大きい声に、男たちの中には自らの獲物を抜き、声を張り上げる者がいた。誰よりも早く戦場へ行かんと走り出す者がいた。
 補給、装備を整える者、全体の動きを見据えようとする者。様々に居て、人が竜巻に翻弄されているようにめまぐるしく動き回る。
 その中にあって、春香と雪歩は先ほどの場所から一歩も動かずに居た。
「春香ちゃん、このままぼーっと立ってると危ないと思うんだけど……うぅ、聞いてないのかなぁ………」
 春香は目の前を駆け巡る人波の、さらに向こう。台から降りる千早の姿を見ていた。
 傭兵となって、アイドルと民衆に呼ばれる存在になる立場まで上がっていった実例が、目の前に、居る。
 自分と同姓ということは、自分にもその地位まで上がれるだけのチャンスはあるはずだと、思っていた。
 なのに今は圧倒的な壁があるのも、感じている。触れれば切られてしまいそうな雰囲気は、自分には無い戦巧者が発する物。
 あの場所まで、あのレベルまで、あのランクまで上がれるのか。
「でも、私だってあの場所まで―――って、うわわわわわ! なんで、どうして私の体が後ろへと〜!?」
 気づいたときには、えり首を持たれて引きずられていた。あわてて体勢を立て直して、引きずっている人物に文句を言うとして、春香の目が点になった。
「ゆき、ほ?」
「んっしょ、ダメだよ春香ちゃん。こんなに人が沢山居て、走ってる場所でぼーっとしてたら怪我、しちゃうんだから……ねっと!」
「ちょ、ちょっとまって雪歩、わかった自分で歩くから引きずらないで! あぁ、もう、どうして、もう、止まれーーーーーー!」
 春香がどれだけ暴れようと、踏ん張ろうと雪歩の細い体に引きずられていく。そのアンマッチに、春香は「これがモンクの修練結果!?」と叫んでいたが、雪歩には届かずにわき道へと入っていってしまった。



「……? 今、女性の声が聞こえたような」
 戦場へと駆ける者の中を、自分も戦に身を投じる準備をするために天幕へ戻ろうとしていた千早は、足を止めた。
 聞こえてきた気がする声は、雑踏にすぐもまれ、後を追うことは出来なかった。それでも、あるわき道へと視線が走った。
「……聞き間違いよね。こんな場所に、居るわけがないんだし」
 興味を失ったのか、千早はそれっきり振り返ることも無く進んでいく。
 全ては自らの、叶えたい物の為に、ためらうことなく。


 

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 デュライ白書index

 ある「アイドル」と呼ばれた者たちの軌跡


 前書き
 http://blogs.yahoo.co.jp/piece_2222/40240394.html


 第…話
 BraveStory『アイドルの再会』
 悲しきランキング制度の果てにたどり着いた世界はさらなる混沌の前触れか。
 王女オヴェリアの護衛任務が始まろうというまさに直前、かつてのアイドルがオーボンヌ修道院を遠く見つめていた.....。
 http://blogs.yahoo.co.jp/piece_2222/40363780.html


 第一話
 二人の少女が屈強の男たちに混じって時を待っていた。
 イヴァリースの果てが見えない戦渦に、自ら身を投じるために。
 http://blogs.yahoo.co.jp/piece_2222/40728387.html


 以下、検閲中.........

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