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THE GARDEN BOOK あとがき〜画像はMAKING〜 ここ数年よく聞く言葉になっていたのは、「腐らない」 もともと外にある物は風雨や紫外線のさらされ 次第に土へと戻っていく 風化していく、腐っていく・・・・ ガーデンの楽しみ方の中には、その変化も風情として楽しむ そんな感覚もあると認識していたつもりだが、 ここ数年は「風情」を楽しむゆとりが聞こえてこなくなった。。。 「腐らない」を口にする人が増える一方だ。 経年変化の色・・・大好きなんですけど・・・ 古びて行くテクスチャーも捨てがたい・・・・ そんな気分が自分を包囲しつつあった・・・・ そして腐る物、長持ちしない物、人の手のぬくもりを感じる物。 これら条件を満たした物を製作しようというテーマは決まった。 そして作りたい気持ちは作りたい形になって 「妖精のアパート」まで進化をして行った。 この年で男で妖精?それは無いだろう?と客観的に想う。 でも、妖精くらい存在してもおかしくないと思うほど、 沢山の花が咲き誇る風景などは奇跡的感を感じずには いられない。 それくらい花を咲かせるのはむずかしいと想う瞬間もあるし、 貴重な事だとも自分は思う。 そして、妖精も住む庭の物語は、庭の存在数だけ生まれるはず。 それくらい私的なものであってほしい。 そしていつか物語として繋がる日が来るのは間違いない。 THE GARDEN BOOK にも載るストーリーとして。。 TAKAYUKI KATOH |
THE GARDEN BOOK
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THE GARDEN BOOK 第6話〜最終話〜 「もう気付けたかしら?」 彼女が僕をいたずらぽい目で見ていた。 「なんですか?えっ、わかりませんが・・・」 「こんなにヒントをだしてあげたのに〜!」 まずい・・・・ホント、まったくわからない・・・・ 「あの〜、え〜、そうです。そう!あなたが妖精なんですか?」 「駄目、全然駄目!まったく駄目!」 彼女の口調は厳しく、僕はますますあせってしまった。 「わかんない・・・・わかんないです・・・・」 「どうしてわかんないかな〜?ん〜?じゃあ、ちょっと来て。」 彼女は僕を噴水のある池の水際に連れて行った。 「ほら、のぞいてみて。」 僕は言われるまま、水の中をのぞきこんだ。 が、特別の何かを見つけられた訳では無かった。 「まだわかんないの!???」 「妖精がいるでしょ!!」 よ〜く目を凝らすが妖精が見つからない。。。。。 「うつってるでしょ!!!!!!」 「そこには、池の水に映る・・・・僕がいるだけだった」 THE GARDEN BOOK 第6話〜最終話〜 Fin♪ |
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THE GARDEN BOOK 第5話 〜妖精の血〜 妖精の存在を確認する為につくった「妖精のアパート」。 それを作った事がきっかけで、妖精の話を聞けている今。。 「妖精の事、詳しいんですね〜!?もっと聞かせてもらえないですか?」 「ふ〜ん・・・じゃあ、こんな話はどう?」 「お花が大好きで育てている人っているじゃないですか?」 「沢山いますよね〜!」 「あの人たち自身が妖精だという話。」 「ん〜・・気持ち的にはわかる気がしますが、それはどうでしょうかね〜?」 「本当よ。正確には妖精の血をひいた人がそうなるの。」 「世の中には、お花好きな人はもちろん、まったく興味が 無い人もいるでしょ。血をひいているかどうかの差なのよ。」 確かにはっきりと分かれる気はするが・・・ 「それだと僕のイメージする妖精とは違う気がするんです・」 「みんなのイメージする妖精は人が勝手に作った物でしょ?!」 「正確には、本来の妖精はそういうものだったけど想像で変わっていったの」 「でも、人がイメージした妖精も好きだけどね!」 あまりにも当たり前の様に話されると、 頭の中が「?」でいっぱいになっていった。。。。 つづく |
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THE GARDEN BOOK 第4話 〜妖精のいたずら〜 「そういう無意味な会話はしないの〜!」 彼女にそう言われて僕は恥ずかしかった。 初対面の人に「妖精はいると思えたりします?」 は無かったか〜・・失言を悔やんでも覆水盆に返らずか・・ もうこんな事、人に聞くのはよそう!そう反省した時だった。 「だって、いるにきまってるじゃない!!」 え〜っ!!そっちか〜!! 反省撤回!!でも、本気〜? 「だって妖精がいるから花が咲くんだよ・」 新しい話だ〜!「それで、それで!!」 「春が来れば、春が来たよ〜。夏が来たら、夏だよ!」 って、植物に教えてあげるのが妖精の仕事じゃない!」 「そーなの〜!!?」 「知らないの〜!季節外れに咲く花ってあるじゃない。」 「あれが、妖精の仕業なの!」 「天候も気温も違うのに 正月にバラが咲いたりするのっておかしいでしょ!」 「うん、うん・・・」 「あれが、妖精のいたずら!!」 つづく |
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THE GARDEN BOOK 第3話〜ジョニーとバタやん〜 アパートへの最初の訪問者は・・・ アパートを置いたとたん空を飛んでやってきたトン・・・ 「ジョニーだ!おじちゃん、ジョニーだよ!!」 ・・ボではなく幼稚園児くらいの男の子だった。。 「ジョニー?このトンボの事?」 僕がアパートの先端にとまったトンボを指さすと、 「そう!こいつジョニーっていうんだ!!」 「そ・そうなんだ・・・名前あるんだ。。」 ジョニーも話がわかってないくせに首をかしげる。 「あっ、今度はバタやんだ〜!!」 「えっ?バタやんって、このシジミチョウ?」 「そうだよ!バタやんはお花が大好きなんだ!!」 子供は面白い事をいいだすな〜昆虫に名前か〜・・・? 子供には妖精が見えるなんて話を聞いた事がある気がする・・・ この子に聞いたら・・・きっと見た事あるって言いそうだな? 何と答えるだろう? 「ねぇ、妖精って見た事ある?」 「ないよ!!」 な・ないんだ・・・・そ・そっか・・・・ 「ジョニーに聞いてみる? ジョニーは妖精って見た事あるの?」 当然ジョニーは「・・・・・・」 「あるって!!」 「あるって・・・ジョニー首かしげてるよ?」 「そう!?じゃ〜ね〜!!!!」 男の子は走っていってしまった。 今の子が妖精?そんな訳はありません。 つづく
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