大阪芸術大学卒業生展覧会レポート

大阪芸大卒業生の活躍を紹介させていただいてます。

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6月19日から24日までグループ展が行なわれ若狭倫一さん(芸術計画学科05卒/大阪教育大学大学院07修了)が参加されていました。


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若狭さんの作品は、アメリカンコミック、映画のキャラクターやプロレスラーのイメージをステンシル技法により制作しています。ステンシル技法とはシートにイメージの輪郭線を切り取り、そこに開けた部分から着色していく方法で、ポップアートのリキテンスタインなどのアーティストが使用していた技法です。私達が日常経験できるのは、道路に描かれた「止まれ」などの交通表記などがその技術により制作されています。







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若狭さんの作品は、イメージや制作方法から考えると1960年代のアンディ・ウォーホルやロイ・リキテンスタインでよく知られたポップアートに類似しますが大きく異なる所もあります。ステンシル技法は、版画のシルクスクリーン技法と類似し明確なイメージを表現制作するのに有効な手段です。イメージがカラフルでくっきりと背景から分離することができます。







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若狭さんの作品は、イメージをくっきりさせた後もう一度白くブラッシングし隠そうとしています。この作法に、当時の抽象表現主義からポップアートへのせめぎ合いを見ることができます。






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同時代的周知のイメージを利用するのがポップアートであるならば、若狭さんは1960〜70年という時代をリスペクトするイメージを引用しています。イメージの上にさらに筆痕を残し、画面全体をぼんやりとした表面に仕上げられたこれらの作品は「記憶の痕跡」を体験しているようでもありました。

報告 加藤隆明教養課程講師 協力 芸術計画学科研究室




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