涙と痛みは東の岸へ置いていこう

「頸髄損傷」と「中枢痛」を背負う妻との生き方を中心に、日々感じたことなどを綴っていきたいと思います。

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難治性・慢性疼痛疾患に対する医療の改善に関する要望  平成26年6月

 
 
難治性疼痛患者支援協会ぐっどばいペイン  代表理事 
 
 平成22年の厚生労働省「慢性の痛みに関する検討会」(以下、「検討会」)より出された「今後の慢性の痛み対策について(提言)」は、線維筋痛症・CRPS・脊髄損傷後疼痛など難治性疼痛患者の多くが適切な治療を受けられず厳しい状況に置かれている実態を顕かにし、その対策の必要性を示しました。それを受け、研究事業は始まっておりますが、患者の多くが、未だ適切な医療に巡り合えず放置されています。
また、難治性・慢性疼痛対策の遅れは医療費の増大、労働力の低下などの社会的問題を招いているとの指摘もあります。更にこれは、国民の多くが経験する腰痛・肩こりなどの慢性的な痛みに対して効果的な医療が行われていないことにもつながっていると考えています。 これらの理由から、難治性慢性疼痛疾患に対して早急に本格的な対策がなされますよう患者・患者家族の立場から以下の要望を致します
 
1、「検討会」提言の遂行
 この提言が、実効性を持つよう、「慢性の痛み対策基本法」の制定など具体的かつ有効な対応を要望します。
 
2、医療関係者並びに一般国民への痛みに対する教育
 医療関係者や一般国民に向けた正しい慢性の痛みに関する情報の提供や啓蒙活動が行われることを要望します。
 
3、新しい治療薬や治療法、予防法の開発確立
 慢性難治性疼痛に対する治療薬や治療法、慢性痛を発症・重篤化させない手立ての研究推進を求めます。 
 
4、治療法の選択肢が増え安全に治療できる制度の改善
 これらの病態に効果が期待される鎮痛補助薬などの薬品や、認知行動療法などの治療法を痛みの治療に使うことが保険診療下で正式に認められるよう要望致します。また、それらが安全に使えるための手立てや、薬に頼り過ぎない治療法の確立を要望します。
 
5、慢性痛診療システムの整備と痛みを持ちながら社会復帰できる仕組みづくり
 「疼痛管理センター」など多専門職が連携して患者の治療にあたる集学的痛み診療体制の整備を要望します。また、慢性疼痛の治療に必要といわれる、十分な問診、リハビリや認知行動療法などが保険診療下で行うことができる体制づくりをお願いします。
また、脊髄損傷や脳卒中、神経難病の患者に於いては、そのリハビリプログラムの中に疼痛管理を位置づけ、痛みを持つ患者には痛みを考慮したリハビリが行われるよう指導を要望致します。
 痛みのために社会復帰できない患者を社会復帰できるような労働環境など、社会の体制作りを要望致します。
 
6、実態調査と相談センターの拡充、情報の提供、痛みによる自殺の防止
 痛み医療に関する相談センターの拡充、痛みが原因で希死念慮をもつ患者への相談体制の確立、家庭や施設に引きこもる患者への実態調査と援助、情報不足の患者への情報の提供がなされる体制作りを要望します。
 
7、患者を支える仕組み作りや患者の声が医療現場に生かされる体制作り
 患者団体や、患者を支えるピアサポート活動への支援をお願いします。また、患者の声が生かされ、わが国の医療が患者中心のものとなるよう医療現場の改善を要望致します。
 
8、痛みは死よりも恐ろしいことの認識
「痛みは死よりも恐ろしい暴君である」とは、シュバイツアー博士の言葉ですが、激しい痛みと共に生きる人生の残酷さを認識いただき、難治性・慢性疼痛疾患対策にご尽力いただきますようお願い申し上げます。

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