中東、ドバイ関係のブログや、コメントを見ていて以前から気になっていた事は『アラブ』『アラブ人』の概念についてでした。 以下はウィキペディアから丸ごと引用してみましたが、これも100% 丸ごと正しいと言う訳でもないです。 まっ、大方はあっていると思います。 引用
アラブ人は、主にアラビア半島や西アジア、北アフリカなどのアラブ諸国に居住し、アラビア語を話す人々。「アラビヤ人」の呼称が過去には一般的であったが、アラビア人を意味する英語のarabにさらに「人」をつけ足した「アラブ人」という言い方が石油ショックの頃からか半可通に使われだし、やがて定着したもの。 7世紀にムハンマドによってイスラム教が開かれ、中東を中心に勢力を拡大した。日本においては「中東に住み、イスラム教を信仰する民族」として捉えられ、「アラブ人=イスラム教徒」、「全てのアラブ人はイスラム教徒である」との認識が広まってしまっているが、アラブ人がすべてイスラム教徒というわけではなく、アラブ人の中にはキリスト教徒やユダヤ教徒など他の宗教の信者もいる。 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E3%83%A9%E3%83%96%E4%BA%BA PINK曰く ここで、『アラブ人がすべてイスラム教徒というわけではなく、アラブ人の中にはキリスト教徒やユダヤ教徒など他の宗教の信者もいる。』としていますが『ユダヤ人の概念』からすると、ユダヤ教を信じることによって『ユダヤ人』になる、とすることから『イスラム教徒ユダヤ人/ユダヤ教徒アラブ人』と云う表現は成り立たない事になってしまいます。 また、アラブ人はアラビア語を母国語とする人々ですから、ユダヤ教以外イスラム教徒、キリスト教徒、その他の様々な宗教を持つ人々もいます。 現代イスラエル建国とシオニズム 運動思想の政治宣伝により『国の無いユダヤ人』『迫害されたユダヤ人』をマスメディアなどを通し欧米を中心に広範に宣伝、インプットされて信じられてきましたが、実際には、西洋の中東分割と植民地化の前までは、中東、旧イスラム帝国地域全域にユダヤ教徒(ユダヤ人)もキリスト教徒も数千年間共棲し続け、迫害などはされていなかったのでした。 ユダヤ人達が本当に『迫害』されたことがあったとすれば、ローマカトリック下のヨーロッパ地域だけでしょう。 元々の『アラビア語を話す人々=アラビア人』はイエメン地域に住んでいた人々と言われています。イエメンには世界で二番目に古いダムがありますが、旧約聖書物語的には、ある大洪水があった時、イエメン側からアラビア半島内陸部へ避難、広い地域に広がるようになったとのことです。そこへ、アブラハムが家族を連れて移ってきた時、そのアラビア語を話す人々にであい、高い土木技術を持っている彼らの言語『アラビア語』を息子達に話すよう指示した、と言われています。 以来アブラハムとハガル(妻サラの召使)の間に生まれたイシュマエルの子孫達はアラビア語を話すようになった、とされていますが。 飽くまでも信じられている『アラブ・イスラム物語』であって、史実であるのかどうかは別の話です。 PINK曰く 『アラブ文化圏・アラブ諸国』 http://blogs.yahoo.co.jp/pinkorangedesert/20596116.html/ ...と云うわけで『アラブ人の住む地域、アラブ文化圏』は大変に広く、西はモロッコから東はイエメンまで延びる一大文化圏に住む人々は全てアラブ人意識を強くもっている人々です。 そこで、ドバイやUAE, サウジアラビアやクウェートでの出来事や文化、習俗風習などだけが『アラブ』と理解すると大変な間違いになってしまいます。 アラビア半島上、アラビア湾沿いの地域の文化風習と地中海東側のアラブ諸国、北アフリカのアラブ諸国の文化風習は大きく違います。 アラビア語はイスラム教を通じて、広範な地域に広がり、イスラム文化、芸術、技術文化などを通し『アラブ文化圏』を作り上げてきたわけですが、イスラム教の寛容さ、包括性から、夫々の地方文化や風習を破壊するのではなく、吸収、融合させながら、ダイナミックな『ダイバーシティー』多様性と柔軟性、許容力と共存性をもって多くの異文化を包み込んで成り立ってきました。 西洋に渡ったキリスト教が異教徒に対して偏狭で排他的に地元地方文化を塗り替え、北方宗教などを改宗によって壊滅させていった宗教文化に対し、イスラム教の寛容さと共存性は大変に対象的です。 その乱暴で節操の無い野蛮な『西洋』が結局は世界を分割占領、制覇していくわけですが、その数百年の過程の中で塗り潰されていった『アラブ文化』『東洋=オリエント』の世界観は、歪曲・捏造され『未開で汚く、野蛮な アラブ』像としてワタシ達日本の目にも塗り付けられてきたのだと思います。 ワタシの小さな脳ミソの奥底深くまでじっくりマリネ漬けされてきた『西洋風味』や『西洋杓子』『白人コンプレックス』『西洋近代合理主義・民主主義』的な価値観、世界観を思い切って脱ぎ、一糸まとわぬ裸から(あっ想像しないでくださいね^^)『東洋』を見直してみようとしているのが、PINKなブログのつもりなのです。 画像2 Leaving the Mosque Jean-Leon Gerome (1824 - 1904) |
全体表示
[ リスト ]




つい最近までアラブはアラビァンナイトの時代と変わらない様な捉え方をしてきましたね。
2007/11/5(月) 午後 4:58
自分が少しでも関わると、ステレオタイプな考え方はやめて欲しいな、と思うものですよね!その気持ち、すごくよく分かります。
私も(特に)イスラム教についてそう思い、ブログで色々書いています。
2007/11/5(月) 午後 7:25
キリスト教がなのか、キリスト教を建前とした差別意識なのか
ヨーロッパでのユダヤ人差別は根強いものがありますね。
ここではPINKさんが言われるように、『キリスト教ヨーロッパに存在したような反ユダヤ主義、ユダヤ排斥主義はイスラム世界には存在しなかった。』とあります。
http://www.onweb.to/palestine/siryo/avnery-antisemitism.html
2007/11/5(月) 午後 7:55 [ ho-ko ]
秩父さん、傑作投票ありがとうございます。
余りにも奥深く漬け込まれているようで、思考回路からしてリセットしないといけないようです...
2007/11/6(火) 午前 4:00
KYOKOさん、アラビア語を習ったり、アラブ人と接していると何となく感じが解ってきたりしますよね、^^)
2007/11/6(火) 午前 4:03
森羅さん、ホント、ワイルドですよね。 多くの帝国が侵略したり、征服したりはしてきましたが、西洋の規模は地球規模の分割でしたものね...
2007/11/6(火) 午前 4:08
mizunoene17さん、有難うございます。 恐縮です。 お楽しみ頂けましたら幸いです。
2007/11/6(火) 午前 4:09
mizunoene17さん、重ねて恐縮です。 かつての植民国であった英国人達の中には、本国へ帰らず一生をこの地方の開発発展のためにアラブ人と共に過ごした貢献者も多いのです。 相互に尊敬し合う友情を育てたアラブ人と英国人達の努力が実って今日のドバイがある事も事実だと思います。
2007/11/6(火) 午前 4:14
ぼすさん、スミマセン...もう5回読みましたぁ〜??
2007/11/6(火) 午前 4:15
hyoutanjimavelasisさん、アラブ人達は異邦人を歓迎する度量のある文化を築いてきました。『違い』を恐れず、認めて尊重する深さも幅もある人達だったのだと思います。 キリスト教や宗教の問題と云うより『西洋世界』の問題なのかと思います。 中東のキリスト教は違いますから...
2007/11/6(火) 午前 4:19
legさん、そうなんでしょうね。 他に情報も無かったのかも知れませんしね... アラブ圏も昔は優雅で高度で自信と誇りに満ちた一大文化圏であったのですけれどね...
2007/11/6(火) 午前 4:21
rikoさん、ステレオタイプが余りにも悪意を持って作為的に戦略として醸造されてきたことにアンフェアだなぁ...と思ったりするのです。
2007/11/6(火) 午前 4:24
azrgwimusさん、貴重なリンクのご紹介有難うございます。 和訳があって良かったです。 アブネリ氏の記事や主張など時々ワタシのところへもメールで廻ってきます。 素晴らしい人です。
2007/11/6(火) 午前 4:28
ぼすさん、どうぞ宜しくです...
2007/11/6(火) 午前 4:28
「その乱暴で節操の無い野蛮な『西洋』が結局は世界を分割占領、制覇していく」確かにそうですね。
歴史を俯瞰して見れば、西洋とくくられる文明がどれだけ多くの人間を殺戮し、文化文明を破壊してきたかわかりますが、今は実質世界がこの西洋に支配されているので、そういうことは語られないんですよね。
2007/11/6(火) 午前 6:50 [ BARRY ]
BARRYさん、全くそのとおりですね。 そんな中で、何とかして自分たちの伝統文化価値を守り通そうとしているのが、アジア、中東、アフリカ辺りの人々だと思います。
2007/11/6(火) 午後 7:40
おっと〜、先にこちらを読むべきでしたね。
エジプト人にもパレスチナ人にもキリスト教徒が居る事を話すと、たいていの方が驚かれるんですよね。アラブ=ムスリムのステレオタイプな見方です。
2007/11/6(火) 午後 10:22 [ 高橋美香 ]
MESTさん、そうですね、まあ、宣伝して来なかったアラブ人達にも非はあるとは思いますけどね...よくそう言って責めたりするのですよ...
2007/11/7(水) 午前 4:34
う〜ん、丁度 シオニズムについて 記事で考えていたところで、
何を操作ミスをしたのか PINKさんのブログが開き、記事を読んでビックリしました。
「PINK曰く」 ――― おもしろいですね。 本音 爆発といった感じですね。
合掌
2007/12/17(月) 午後 7:49 [ kyomutekisonzairon ]
kyomutekisonzaironさん、最近のヤフーブログの新しい機能で、新しい記事をアップすると関連話題記事のブログが示されますよね。きっとその機能でワタシのこの記事に繋がったのでしょう...
できるだけ、正直に本当に考えている事を示せる記事にしたいとは思っていますけれどね...
いつもありがとうございます。
2007/12/19(水) 午前 4:27