あらぶだからぶら Dubai the Wonderland

アラブ世界から観て暮らす世の中のいろいろ ...蘇生はなるか

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新年の御挨拶もそこそこに...


またも御無沙汰失礼いたしておりましたぁ〜...


昨年クリスマス明けの26日から31日までは、レバノンから友人夫婦が遊びに来ていました。

31日と元旦は、その後片付けできないまま、オカンとの長電話と寝正月で体力回復を図りましたが、1月2日からは、またもやベイルート出張でした。

出張から戻ると今度は、スウェーデンの友人夫妻がバケーションに乗ったクルーズの最終地点ドバイに停泊中の接待。 やっと今朝スウェーデンに帰っていきました。

...で気付いてみるともう1月10日ではありませんかぁ〜! ^^

日本のまたもやのロングウィークエンドお陰様で、チョッと一息つける事がありがたいです。


レバノンから訪れた友人夫妻、奥様はキリスト教徒(レバノンでは少数派のアングリカン=英国国教会)パレスチナ レバノン人、旦那様はアルメニア人(正教会キリスト教徒) ではありますが、お二人とも『私達、無宗教です...』とのこと。 『でも息子達は私立カトリック学校で教育しましたけれど。』

奥様は、英語教育学家で、レバノンのマロン派カトリック学校(フランス語)で英語教育カリキュラムデザインを担当する英語教師。カトリック学校の中で唯一のプロテスタント(新教)とのことでした。

アルメニア人の旦那様は、考古学者。 別のカトリック系大学付属の前史考古学博物館の館長で考古学教授、文筆家。

中東アラブ諸国の『セム語族3宗教』は、私達日本人一般が印象を持っていたり、に考えたりする、戦闘的イスラム原理主義やネオコン、新仏教や統一教会、エホバの証人等等様々なカルト、セクトの近代以降の宗教とは、内容も在り方も天地の差以上に大きな違いがあります。

アラブ諸国民の『宗教徒達』は、それらの宗教が生まれ始める前からの数千年の長い時間をかけて、その気候風土の土地に住む人々の生活文化、信心、信仰の在り方として成り立ってきた、文化価値そのものであると言った方がより正確な描写だと言えると思います。

例えば、アラブ人の無心論者、無宗教家でも、一族、部族、家族のアイデンティティーとして宗教宗派は、何の矛盾も拘りもなく表明します。

同じく、このレバノンパレスチナ人+アルメニア人夫婦も、夫々の一族家族の宗派とご自分達個人の信条は別のものでも、出身部族・家族の宗教を否定する事もないですし、また強要されるものでもないわけです。

アルメニア人の御主人はアラビア語は話しますが読み書きが完璧な訳ではないので、家族内ではフランス語とアラビア語が『母語』となりますが、同時に子供達がアルメニア語も話せる様になるために父親はアルメニア語も話します。

レバノンでは、アラビア語が公用語ですが、フランス語もキリスト教徒の間では広く第二公用語の様な地位で使われています。

中東アラブ諸国社会は、今でも宗教に関係無く部族社会ですから、出身部族、家族の名前で大体何処の国、地域の人達かが判ります。レバノンは宗教宗派のモザイクの様な国ですから、出身一族、家族の宗教宗派は表札、名刺代わりの様なものでさえあり得ます。

この夫婦は、48年のイスラエル建国以来の中東分断紛争内乱、あらゆる苦難の中でも何とか自分の生まれ育った土地にしがみついて、毅然と『私達の行き方』を貫こうとしている人達です。

奥様のマヤさんは、82年のイスラエルのレバノン侵略戦争中、爆弾による車事故で顔の左半分に重傷を負い、左目を喪失しました。 

レバノンと言う国は全く不思議な国で、滅茶苦茶な中にも、ある種の人間社会のコンセンサスだけに拠って不思議にも上手く機能し続け、人々を魅了し続ける土地なのであります。

強大なパワーロジックと巨大な物理的武力を縦横に振り回す西洋に翻弄され続けても尚、ではどうしたらその西洋の暴力論理の中東支配管理政策から抜け出せるのか...未だにだれも解決策は見出せていないのが現状でしょう。

マヤさんの姉妹達は皆外国へ移民してしまいました。
フランスやカナダのパスポート(国籍)で何処へでも自由に旅行できる便利より、マヤさんは、生まれ育った土地に居残り続けることの意味と重みを選んだのだそうです。レバノンパスポート所持者達が旅行する際に世界中で受ける屈辱的な扱いに憤り、外国旅行などしないと決め、姉達に会いに行く以外は、殆ど国外へは出ないそうです。 だから久々の海外旅行にドバイを選らんだのは、ベイルート陥落後、事実上その代替の役を担ったドバイに興味があったからなのでしょう。

傷だらけのアラブ人達を様々な角度から、様々なストーリーを通して観察できるドバイは、やはりそこに集まる『人』との出会いが面白いのであります。


画像1:12月30日のUAE東河岸フジャイラ ビーチの風景
画像2:マヤさん
画像3:2009年夏 レバノン山脈部から地中海都市部を見下ろす風景

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私も無宗教ですが、先祖代々の宗派は継承していかなくてはならないと思いますし、それが義務だとも思っています。

パレスチナの人々のことは、PINKさんのブログによって少しだけ知識を得ることができました。

しかし、平和な日本で暮らす私たちには、想像を絶する出来事が日常茶飯事に起きているってことは、絶対にわからないままだと思います。

移住された方々もたくさんご苦労されたと思うし、残ったマヤさんもご苦労されておられるでしょうし、どちらにせよパレスチナの方々はしなくてもいい苦労を背負わされてしまったのですね!

政治的にも、宗教的にも、思想的にも一日でも早く解放されるといいですね!

2010/1/11(月) 午後 11:01 りゃん

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pinkさんの国際的なお話しは本当に凄い。
日本のようなぬるま湯世界に暮らしていては、絶対に知ることの出来ない世界ですね。

2010/1/12(火) 午前 4:23 sinde

本当に面白そうな国ですね、ドバイ。日本では今でも、「白人」「黒人」を見ると「おぉ〜〜外人!!」と心で思ってしまいます(爆)!!
宗教・言語・部族(民族)などで枠組みを作って物事の論理をそこに当てはめようとする事自体に無理がある、という事ですね!!
色々な(文化も肌の色も)要素が複雑に「混血」しているヨーロッパを、不思議な目で眺めている孤島の日本人と・ビジネスチャンスがあれば何処へでも出向くアジア大陸の人と・そもそもルーツなんて無いはずの肉ばっかり食べてるから乱暴な北米の一部の人々には・理解しがたい現象に思いました^^

2010/1/13(水) 午前 8:54 [ - ]

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私はレバノンの姿は近い将来の日本の姿と思っています。 だから、子供達には 「日本で生涯を生活する事は断念しろ!! 世界中何処ででも生きれるよう今から準備しろ!!」

と口を酸っぱくして言っています。

もしかして子供達がドバイに転がり込んだら是非運転手か家政婦にでも使ってやって下さいね!! 一応語学は得意のようですから!! 爆!!

2010/1/13(水) 午後 10:13 [ 油食林間 ]

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りゃんさん、全く仰るとおりだと思います。 ちょうどそんな感じ...先祖代々の信心と価値観は受け継ぎ守る...ってことでしょうね。
しなくても良い苦労... ホントにそのとおりで気の毒だと思いますです...^^

2010/1/14(木) 午前 0:08 PINK

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シンディーさん、こんにちは! お元気ですかぁ〜・・・? ホントはずっとそのまま生ぬるいお湯に浸かっていられれば一番仕合せなんだと思うのですけれどもね...^^

2010/1/14(木) 午前 0:10 PINK

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山田さん、そうですねぇ...陸続きで、違ったお顔のお隣さんがいない...と言う孤島国はホントは幸いなのだと思いますけれど... 周りがほっといてくれないならショーが無いですよね...^^

2010/1/14(木) 午前 0:14 PINK

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山田さん、デイアフタートゥモロー とか2012とか観過ぎたんじゃぁないですかぁ〜??
でもきっとそのとおりなんだと思いまするですぅ...^^

2010/1/14(木) 午前 0:16 PINK

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...そうですね、性病よりも更に酷かったのは、風邪だったと言われてもいますね。 西洋人上陸、拓殖開発し始めた時代、先住民の3分の2は、彼らが持ち込んだ風邪や麻疹などの新大陸に存在しなかった病原菌により減少したと言われています。 中西部開拓に従って、所謂西部劇的に殺し始めたのは、その残った3分の1の人口を更に絶滅寸前まで追い込んだ...と言う訳で、保護区に囲い込んで実際には南北アメリカ大陸全体を盗み取ってしまった訳ですから...
ただ、サルからの感染説は相当に眉唾ものである様ですけれど...^^

2010/1/14(木) 午前 0:24 PINK

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油食林間 さん、そうですねぇ... ワタシも真剣にアラブ世界の現状は、将来の日本の姿なのだと思っているのですぅ... 何十年、何百年かかるか判りませんけれど、日本が落ち込んで行く成れの果ては今のアラブ世界の様なのだろうと思いますですぅ... 世界の何処ででも生き延びていかれる逞しさを持ちたいものですぅ...^^

2010/1/14(木) 午前 0:26 PINK

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レバノン、ベイルート、ドバイでは、家族や一族の絆は今と昔でどう変化したのでしょう?いま興味を持っている部分なのです。日本は核家族化がすすみ過ぎて、一億層無縁時代とでも言えるような、殺伐とした風になって来ているように見えます。
中東社会は家族(現代日本のような核家族ではなく)間の絆が強いために、度重なる紛争にあってめちゃくちゃでもなんとか継続して機能してゆける底力がある気がしているのですが。戦前の日本が有事に強かったのも家族間の密着度が高かった(明治以降は制度的な強制があったために不幸も多発しましたけど)なのではと思うのですが。
考えてみれば、欧米のお金持ちや日本の政治家なんかも、普段の仲は悪くてゴシップばっかりでもみーんな利益を一族で分配して上手いこと回してますよね。

2010/1/14(木) 午前 0:30 [ MoranAoki ]

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ウフ、面白い! 丁度モランさんの記事にコメント入れたところだったんですぅ...^^
全くご指摘のとおり、仰るとおりだとワタシも思っているのです。 だから未だにアラブ社会は西洋に目の敵にされて意地悪され続けるのだと思いますです。 この点は、ワタシも随分アラブ人達と討論していて、日本の現状なんか色々話するんですけれど... 彼らも言われてみて、ハッとしているようなところがあります。 以下、モランさんの記事へのコメントそのまま載せておきますですぅ...^^

2010/1/14(木) 午前 0:56 PINK

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あっ、これね、この話題はワタシ、独断で相当偏見に持論を信じているんですよん...
要するにね、分断の社会... 部族、大家族、一族社会をバラバラにしないと『市民社会』が作れない、市民社会じゃないと『未開後進社会』...と『思い込まされる仕組み』なんだと思うのですぅ...
どうしてもうとっく壊してしまって非機能、未開後進に落ち込んだアラブ社会を未だに西洋が怖がって叩き潰し憎み続けるか...?? と言うと、未だにこの大家族社会、部族社会を破壊し切れていないから...なんだと思っているのです。 アラブ社会と言うのは未だに、先祖代々11世紀くらいまで遡れる部族が結構あるのですよ...要するに歴史の記憶が現代社会まで継続し得る...ってことで...。それって西洋には物凄い脅威なんだ...と言う事が解ってきたのですぅ...^^
日本も叩き潰しておきたい『アブナイ人々』なんだと思うのですぅ...

2010/1/14(木) 午前 0:57 PINK

留まるも勇気のいる選択、去るのも勇気のいる選択だよなぁ〜とボンヤリ思う所です。
生まれた環境をバックボーンに、粛々と人生を送るんですよね、人間って…

2010/1/14(木) 午前 1:33 [ 森羅・bang-show ]


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