あらぶだからぶら Dubai the Wonderland

アラブ世界から観て暮らす世の中のいろいろ ...蘇生はなるか

中東 アラブ周辺諸国

[ リスト ]

アラブ世界

イメージ 1
 
欧米西洋、日本を中心に、MENAとか中近東地域と呼ばれる地理上の区分けは、実際にそれらの地域の人々の意向や感情とは全く関係無く、勝手に切り貼り区分分別されるのが、極々当たり前のように、何の疑いも無く使用され、呼ばれ、考えられていますね。
 
MENAMiddle East and North Africa(中東北アフリカ)地域と言う表現は、元々はアラブ世界が使っていた言い方でしたが、最近では、『ワシントン コンセンサス』など西洋世界が新たに、独自に区分けしたバージョンで使い始めました。
 
元々『アラブ世界』と言う意味でアラブ人達が意味していた『MENA』地域とは、League of Arab States =22カ国からなるアラブ連盟加盟諸国の地域で、20071月時点で34千万人人口の旧アラブ帝国地域、要するにアラビア語を母語・公用語としている地域、国々と言う意味で、アラブ人達は『アラブ世界』と言う表現を現在でも頻繁に使い、実際にアラブ連盟として機能もします。
 
アラブ人達が『アラブ世界、アラブ社会』と言う場合、彼らは極自然に、当たり前に、アラブ連盟加盟諸国全体を意味するのですが、そこには、欧米西洋が意味する『MENA』地域に含むイスラエル、イラン、トルコは含みません。
 
逆に、西洋世界が使うMENA地域には、アラブ世界が含むところのスーダン、ジブチ、モーリタニア、ソマリア、コモロスは含みません。 キプロスも地理的には含める筈なのに含みません。
 
日本政府などが意味する中東とMENA地域分けはまたチョッとヘンで、『中東』と『MENA』(MENAには中東も含まれているのに...)地域に分け、中東にはイスラエル、イラン、トルコはもちろんのこと、アフガニスタンまで含んでしまいます。
 
夫々の国の外交方針で地域分けするのは、勿論夫々の国の勝手ですけれど、こと『外交』を意識するのなら、当然相手があり、その相手と話し合いで対立関係をできるだけ避けたい意図が前提なのですから、もっと相手の意向を汲んでも良い筈だと思うのは、PINK的発想に過ぎないのでしょうか...
 
そう言う西洋東洋を問わず『お上の地域分け』から巷のワタシ達も混乱を起こして『中東』と聞けば全てが『アラブ人』と勝手に自動的に思い込んでしまっている事にさえ気が付かないまま、人様のことを好き勝手な呼び方をしているんですね。 それは外国人達には、極端には日本、中国、韓国、ベトナム、フィリピン、タイなど殆ど見分けも区別もつかなかったりするのと同じなんですが。
 
トルコ人はトルコ語を母語とするトルコ人
イラン人はペルシャ語を母語とするイラン人
アフガニスタン人はそこに住んできた数々の部族の人々
イスラエル市民はイスラエル国籍を持っているユダヤ人とパレスチナアラブ人
 
でも、これらの国々の人々(イスラエル パレスチナ人以外)はアラブ人ではありません。アラブ人とはアラビア語を母語とする人々でありますから。
 
それで、アラブ人達も、トルコ、イラン、イスラエル、アフガニスタン夫々の人々も、自然当然のことながら、外国人達に、自分達とは違った民族人種名で分類化されてるのは面白くない訳です。
 
中国人、韓国人が日本人と間違えられて気を悪くしたり、日本が中国人、韓国人と間違えられるとムッとする人が(最近)多いのと同じ事です。
 
アラブ人達は比較的、と言うより可也新しい『近代国家』の考え方で無理矢理に西洋に分割され、そう言う『国家』と言う単位をもってのみしかこの地球上に『合法的』には存在し得ない...とされてしまったことから、当然夫々の『国の人々』としてアイデンティティーをもたされ、『国民意識』なるものを植え付けられつづけてきたので、現在では『国民意識』は夫々に持ってはいますものの、同時にやはり『アラブ世界』の『アラブ人意識』と言うものもハッキリと持っています。
 
アラビア語と言う一つの言語で22カ国34千万人の人々は共通にコミュニケートできる... ユダヤ教、キリスト教、イスラム教の三宗教を包括的に含み、何の問題も無く千年以上も共通の歴史、似通った文化、似通った価値を共有して存在しつづけた人々、地域なのでありました。
 
この事実が、西洋にとってどれ程不都合で脅威になりうるか... 
 
その嘗てのアラブ世界の包括的許容力と、そう言う世界の存在史実そのものが、それとは全く逆にキリスト教以外の全ての宗教を排除、駆逐してしまうことによって、民族、宗教、文化、価値世界とも『排他的』に成り立ってきた西洋世界観、西洋近代キリスト教世界を、居心地の悪い後ろめたさをくすぐり続けられている
様な気にさせているのだと思います。
 
だから、欧米西洋世界が本当に心底忌み嫌い、懸念しているのはイスラム教徒達の創り出す『イスラム世界』ではなく、実はその部分さえをも含む包括的な『アラブ世界』なのでしょう... 
 
それだからこそ、西洋世界はMENAにイスラエル、トルコ、イランと言う非アラブ エレメントを含むことを主張し続け、アフリカの巨大で資源豊富なスーダンは決して含まず... キリスト教徒イスラム教徒達を対立させ、更に湾岸アラブ諸国=GCC地域を何とかして切り離し...イスラム世界内ではスンニ派、シーア派を対立させ...と左右東西縦横に何とか細切れに切り離し...
コレでもかッ! と言うほどの微塵切りと、アラブ性の溶解を試みているかのようです。
 
と言うのがPINK持論なのであります。
 
この『アラブ世界』の現存に気付かずに、或いは大した注意を払わずに中東やらMENA地域にこぞって斬り込んで商売をしたい... と思ってしまうと大きな間違いを起こすことになります。
 
日本が頼る輸入石油の80%を供給する湾岸アラブ諸国の人々は、日本を尊敬し憧れ続けては来たものの、過去50年のお付き合いをしてきたにも拘わらず、日本は未だに欲しい石油ばかりを買い、売りたい物だけ売って行き、本当は『バカで野蛮で、働かないアラブ』と何かにつけて侮蔑軽蔑しているに過ぎない事は良く知っているのです。 日本人個々には、みな良い人達だし、素晴らしい国ですけれど、総体としての日本、日本人ビジネスマン一般は実に傲慢な態度なのだと、察知されているのも厳然とした事実なのであります。
 
極最近も日本の議員が
 
子供手当てと外国人地方参政権について
『衆院厚生労働委員会で、田村憲久衆院議員〈自民〉がこの問題を追及した。
「もしシンジケートができて、いい加減な書類を市町村がみても、わからない。外国人労働者がたくさんいる地域もあり、現場は混乱する」と指摘。
そのうえで、こんなたとえ話をした。「仮に、アラブの王様のお子さんが日本で稼いで、向こう〈母国〉に50人の子供がいれば、その50人が支給対象になるという問題を含んでいる」』
 
と言う風に『アラブ』を何の不思議も、躊躇もなく堂々と恥じらいも無く、それも一国の議会で、議員が使ってしまう。 それに対して誰一人として批判も咎めもする訳でもない... この日本の現実をアラブ世界が、アラブ人達がどう思い、感じるか...??
 
そう言う『アラブ人達の世界』へ官民学一体の挙国体制で怒涛の如く、最も理想的な新エネルギー技術輸出先市場として売り込みに行こう! 
としていますよねニッポン!? 
 
この衆議院議員の『アラブの王様のお子さん...』例話については、アラブ世界から日本政府へ厳重に抗議が行くでしょう。 メディアで謝罪を大きく報道する様な方向にもって行くようにします。
 
いつかそんな話が日本で流れましたら、アッ、PINKさんだわネ...
 
と思ってくださいましな...^^
 
 
大きな市場である事にやっと気が付き、発見し始めて準備をし始めた日本、アラブ世界とのお付き合いのし方をもっと真剣に研究、勉強してくださいましな。
 
中国、韓国はもうとっくのとうに、ずっと先を行っておりますですよ...
 
 

閉じる コメント(28)

顔アイコン

お話にあった「村田憲久衆院議員」どんな人かなと検索したが不明。
本日村田でなく「田村憲久」だと判明しました。

2010/3/20(土) 午後 4:37 迷えるオッサン

顔アイコン

西欧のご都合主義がよく分かりました。
今ぼくは古い本なのですが、山本七平さんの”聖書の常識”を
引っ張り出して読み返し始めましたよ。

2010/3/20(土) 午後 5:31 [ ひょうたん島 ]

顔アイコン

シンディーさん、きっと日本は大変にメディア、情報操作し易い、され易い社会なのだと思います。

2010/3/21(日) 午前 5:24 PINK

顔アイコン

yokoさん、それそれ、そこですぅ〜... この件の危険度など誰も疑わない...他愛の無い些細なできごと... とみぃ〜んな思っている風潮... それが人種差別だなんて全く気がつかない日本社会... それがホントに怖いのですよぉ〜... 日本人の怖い点は、『人種差別』の意味がホントに解っていないこと、気が付いていないこと...なんだと思いますですぅ〜...^^

2010/3/21(日) 午前 5:28 PINK

顔アイコン

貝ぬしさん、大ポチ...アリガトウござりまするぅ〜...^^ どうして中東、アラブ大好きになっちゃったんでしょうかねぇ〜??? ^^

2010/3/21(日) 午前 5:29 PINK

顔アイコン

森羅さん、ステレオタイプ、ジェネラライズ、一般化...と言うのは要するに単純、基本的なところで『人種民族・文化蔑視』なのだ... と言う事が理解されていない社会、世俗と言うのは、やがていつか被差別側にガツンと言われないと解らない... と言う事なんだと思いますですぅ...
アラビア語はイスラム アラブの広がり、即ち貿易領域の拡張によって実現したのでしょう。

2010/3/21(日) 午前 5:35 PINK

顔アイコン

森羅さん... そんな感じだと思いますですぅ...^^

2010/3/21(日) 午前 5:36 PINK

顔アイコン

やまださん、いらっしゃいませ! コメントアリガトウございますですぅ〜... 記事をお読み戴けたら更に嬉しゅうございますけれどもぉ〜... ひょっとして、大の親友の『山田さん』ではないでしょうかぁ〜...?? ^^ またいつでもお気軽にお越しくださいませねえ〜...^^

2010/3/21(日) 午前 5:39 PINK

顔アイコン

山田さん、ポッチ、アリガトウござりましたぁ〜! 次の世代が育つまで日本が生き残っていると良いのですけれどねえ...^^

2010/3/21(日) 午前 5:41 PINK

顔アイコン

油食林間 さん、ポチ アリガトウござりまするぅ... 広大なアラビア半島はその昔は砂漠ではなくて、草原地であったのかもしれないですよねぇ...^^ 時間が無ければお金も無い...^^ 暢気で良いですよねぇ〜...^^

2010/3/21(日) 午前 5:43 PINK

顔アイコン

迷えるオッサンさん、御指摘アリガトウござりまするぅ〜...^^ まあ誰でもよい、構わないんですけれどね...多かれ少なかれ皆同じ様なものでしょうからぁ...^^

2010/3/21(日) 午前 5:45 PINK

顔アイコン

ひょうたん島 さん、西洋はホントにコワイ人々でありまするぅ...^^ 喧嘩もせずに、支配もされずに、そこそこ上手く潰されない様に立ち回るのはとっても難しいのだと思いますですぅ...

2010/3/21(日) 午前 5:49 PINK

顔アイコン

確かに、アフガニスタンは中東扱いでした。でも、西アジアとも中央アジアとも言ってました。勝手にひとくくりいすることって、そこに住む人たちの生活や意向を無視した偏見行為の始まりの様な気がしました。
西欧は、ムスリムたちの力の集結を恐れている、その通りでですね。それも、前述の「呼び方」で始まる偏見からくるものなのかもしれません。分かりやすかったです。

2010/3/21(日) 午前 7:20 [ datechibu ]

顔アイコン

datechibu さん、有難うございます。
日本政府や経済界、学識者も含んで全体としての『日本』となると、西洋列強諸国と同等に肩を並べたスーパーパワーの態度になる...なっている...のだと思います。 ただ軍事力や経済制裁など直接的な『武力』を後ろ盾にしないので、好感を持たれますけれど、でもホントはやはり、どこか『傲慢』な態度がある『国』と思われていることも確かだと思います... だからdatechibuさん達のアフガンでの働きがどれ程貴重で崇高なものか、どれほど心底その国の人々に感謝され、尊敬され、有難がられていることか...
と思う訳で... そう言うお付き合いこそがホントの相互『安全保障』な筈なんですけれど...
と思っている訳なんですぅ...

2010/3/22(月) 午前 1:45 PINK

顔アイコン

日本は中東へ最も技術輸出しない国です
その「アブダビに買い叩かれた」
と言っても、日本政府も民間も誰も技術開発出資しなければ、お金を出してくれる所へ頼るのは極当然だと思うのです。逆に、日本がお金を出さない、と言うことは将来性が無いのかも知れないし..そんな技術開発への出資が『買い叩かれた』のか、『売り込み・売り逃げ』なのか? アラブ地域との技術開発協力や、投資協力等を語る時、日本人の言い回しそのものが、殆どの場合皮肉や蔑視ニュアンスを含んだ表現をとりますでしょ? そこなんですよねぇ〜指摘したかったのはぁ。日本人の骨に沁み込んでいるかの様なアラブ蔑視、蔑み、差別感情。それ程までに洗脳されたのはヤッパリ、メディアを通した欧米影響なのだとは思いますけれど、実は逆に欧米はもっとずっと効率的に賢く、激しくアラブ世界に飴と鞭を使いこなし、深く縦横に関わり、美味しい商売をしています。ただ賢い韓国、中国は更に強かに猛反撃に出て市場進出は目を見張るばかりです。日本はまだ『キーテクノロジー』で勝てると思い込んでいますけれど、いくら良い物を造っても、それを知らせなければ、存在しないも同然なんですよね

2010/3/22(月) 午前 2:19 PINK

顔アイコン

死海に浮かぶことと砂漠が子供の頃からの強い憧れで、人生初の海外一人旅が
フランス → イスラエル&エジプトで、その時に中東大好きになりました ❤
イスラエル&エジプトは 3度訪ね、トルコとヨルダンにも行きましたが特に何かをしなくても
中東の空気を吸っているだけで幸せ (^▽^) そしてPARISで好きなのはレバノンレストラン。^^

2010/3/22(月) 午前 8:30 貝 ぬ し

顔アイコン

貝ぬしさん、かなりの中東フリークではありませんかぁ〜!??! ^^ でも何となくお好きな雰囲気想像できますけれど...^^ レバニーズ料理は美味しいですよねぇ〜... エジプトはまだ行った事ないんですけれども、そのうちお仕事で行かれるようになるかも知れません。
貝ぬしさんのためにもっとレバニーズ話題増やさないといけないですかねぇ〜?? ^^

2010/3/22(月) 午後 9:49 PINK

顔アイコン

どうして日本人はこんなにも中東オンチなのでしょうね。
中国、韓国はエジプトでもパレスチナでも、しっかり頑張ってますものね。
日本は「ブランド力」に胡坐かいてるだけで数十年。
もはや尊敬すらされてないですよねえ。

2010/3/25(木) 午前 0:00 [ 高橋美香 ]

顔アイコン

...おっしゃるとおりです。
全くその通り...
最新技術は業界、技術者間で直ぐに知れても、お金を持っていて、それを買える人達のに知らされなければ意味が無い...と言う事で。
だから韓国の先行マーケティング投資はスゴイ、だから勝続け、中東市場も日本など、時間の問題で脱落させる勢いです。
最近のワタシのお仕事は、この現状を日本の業界、政府にどう理解させ、目を開かせ、追いつき追い越せ政策に転換させることができるか...
と言う政策作りへのお手伝い...みたいなものなのですけれど... 日本はあたかも貧農精神文化が脳の隋まで沁み込んでいるかの様に、ドケチ..。と言うか、みっともないのです、そのいちいちの振る舞いとビジネスマナーの欠如に...^^

2010/3/26(金) 午後 7:24 PINK

顔アイコン

MESTさん、その御質問、どうしてそんなに日本は中東音痴か... 今記事書いてるところなので少々お待ちくださいませぇ...^^

2010/3/26(金) 午後 7:25 PINK


.

ブログバナー

検索 検索
PINK
PINK
非公開 / 非公開
人気度
Yahoo!ブログヘルプ - ブログ人気度について

過去の記事一覧

標準グループ

1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30

よしもとブログランキング

もっと見る

[PR]お得情報

ふるさと納税サイト『さとふる』
11/30まで5周年記念キャンペーン中!
Amazonギフト券1000円分当たる!

その他のキャンペーン


プライバシー -  利用規約 -  メディアステートメント -  ガイドライン -  順守事項 -  ご意見・ご要望 -  ヘルプ・お問い合わせ

Copyright (C) 2019 Yahoo Japan Corporation. All Rights Reserved.

みんなの更新記事