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4ヶ月休止状態明けて早々、
先日9月23日に行われたパレスチナの独立国地位承認と国連加盟承認申請についての記事執筆リクエストを戴いた。
軽く短い記事でしばらくはリハビリしてみようと思っていたところだったのだが、元気な山田ババさんのハリキリ記事をみて、なんだか申し訳無い様な気持ちになった。http://blogs.yahoo.co.jp/habari000yako/6381229.html
≪パレスチナ問題は複雑怪奇で難しいし、宗教問題、特にファナティックな一神教徒同士の宗教間闘争の様で解らない... 何はともあれ喧嘩両成敗で合法的、平和裏に双方の話し合いで一日も早く解決して欲しいものだ...≫
と言う様な感じが、多かれ少なかれの多くの人々の一般的な感想と懸念なのだろうことは、あちこちでよく見るコメントやらで察せられる。
パレスチナ問題というのは、人権擁護に賛同すると言う者なら人類の誰一人として、パレスチナ人達の人権擁護と人命保護の立場に立たない訳にはいかない問題なのだ。 パレスチナ人達が代々生きてきた土地の上にこれからも生きていくための独立を支持しない訳にはいかない、そう言う性質のユニークな問題なのだ。
1947年以来今日までパレスチナ人達の個人団体、全てのレベルと全ての領域で犯されて来た、パレスチナ自身の全ての過ちと『罪』の一切とも、全く完全に違った次元で、世界の誰一人、何一つ、パレスチナに起こった事、また今も起こり続けていることを正当化できる口実とは決してなり得ないのだ。
もう一度言うと、パレスチナとその土地に住んだ人々と、今もそこに住み続けている人々に起こり続けている事への言い訳や正当化の理由などは、何一つこの世には存在し得ない、と言う性質の問題なのだ。
この点をハッキリさせた上で、何故この時期にパレスチナ人を代表する公式代表組織PLO=パレスチナ解放機構とPA=パレスチナ暫定自治政府組織は、国連加盟諸国に対し、パレスチナ独立国地位とその国連への加盟承認を正式に申請したのかを理解する必要がある。でも、それは誰の目にもそんなに簡単明白な事ではないのかも知れない。
1947年に同じく国連は、英国統治下のパレスチナへ西洋世界から移民し続けた欧州人移民人口がおよそ3分の1に達していた時、国土の3分の2を移民へ分割譲渡独立させる採択決定を下した。
5千年以上の歴史ある地域にずっと住み続けていた元々のその地域の住民人口の3分の2は、国連と言う全く外の『世界』の権威と権力によって、自国国土の3分の2を取上げられ、欧州での受難の故に寛容に受け入れてきた筈だった欧州移民に分け与えられ、全く別国とされしまったのが、聖書物語のイスラエルとは何の関係も無いが同じ名前を選んでつけた『イスラエル』と言う国だ。
何故聖書物語とは関係が無いかと言うと、第二次大戦前/中/戦後から欧州、特に東欧州からパレスチナへ移民して来た人々の殆どは、ユダヤ教に集団改宗した中央アジア地域の人々の子孫であって、2千4百年前から同じ地域に住んでいたアラビア半島のセム語族のユダヤ教徒とは何の歴史的繋がりは無いからなのだ。
要するに歴史的関連性も地理文化的関連性も全く無い西洋からの移民が、原住民から土地を取上げ自分達の独立国を打ち建てたアメリカ合衆国に大変よく似ている性質の成り立ちなのだ。
パレスチナ人達は、自分達の意見と権利を飛び越えて、国連と言う外国世界権力によって独立国地位を与えられた新誕生国により、膨大圧倒的な武力によって土地家屋を奪われ、諸外国へ追い払われ難民となり今日にいたっている。
その当初より、戦闘をもって立ち向かい、阻止しようと持てる限りの武力をもって抵抗、抗議、ゲリラ闘争し続けたが、何の効果も成功もしなかった。武力をもって戦えば闘うだけ負け続け、国土を失い、難民化し続けた。
それでも国連世界諸外国は助けの手を伸べる事無く、武装闘争を止める事を説得し続けた。 そしてその世界諸国の説得を聞き入れて武装解除に踏み切り、完全に武装闘争は停止してしまった。 再び国連世界諸国の要求を受け入れ、指示推薦に従い、外交話し合いの席についた。
核兵器さえも所持し、アラブ諸国全ての軍備を合わせても更にその数倍も凌ぐほどの武力を保持する無敵の隣国イスラエルと、完全非武装丸腰のまま和平の話し合いにつく事を世界に要求された。マドリッドに始まりオスロを経由し、その後幾重もの仲介試みを経て、昨年9月までおよそ20年、何の解決も見ないまま和平交渉は続けられていた。
その20年のパレスチナ側の一方的非武装丸腰和平交渉の間にも、国連世界が承認したイスラエルは、国連提案国境線を越え、『入植地』という名の直接侵略と軍事占領によってパレスチナ人達の土地家屋は奪われ続けた。
リビヤのカダフィ独裁政権に反対して蜂起したリビヤ民衆を擁護するとして、国連世界諸国の同意を得た欧州共同軍NATOは今もリビヤ政府軍に空爆軍事行動を続けている。 反乱民衆軍は外国から武器を無償で与えられ、リビヤ民衆は自由と平等をリビヤの地で得る権利がある事を国連世界諸国が認め、支援し、武装闘争までも支援されている。
そして同じく国連世界諸国は、リビヤ反政府民衆の暫定政府を独立のリビヤ代表として国連加盟を承認した。
イスラムアラブ国リビヤの自由と平等、自治権は圧倒的西洋武力をもっても守られ続けている。
では、国連世界諸国のに要求に従い続け、終わりの無い妥協を受け入れ続け、非武装での話し合いを20年も続けた基督教徒も回教徒も住むパレスチナは、何の妥協も無く何の到達へも至らないどころか、着実に侵略、土地家屋没収を続けている核武装国イスラエルから、一体誰が擁護し守ってくれるのか。
イスラエル以上の武力を持つ米国は昨年9月、イスラエル首相の入植地住宅建設続行決定を止める事ができなかった。 リビヤ反乱軍を守りリビヤ政府を爆撃し続けるNATOも、非武装パレスチナ暫定自治政府へ擁護も無く、イスラエルによるパレスチナの家屋破壊、土地没収収奪を阻止してくれなかった。
繰り返して言ってみる。では、1947年に国連世界諸国が決定して独立を与えたイスラエルからは、非武装無抵抗故に今も土地を奪われ続け、多くの人々は裁判無く拘留され続け、あらゆる嫌がらせと侮辱を日常茶飯事に受け続けるパレスチナ人達は一体世界の誰が守ってくれるのか。
今この時期に、パレスチナ暫定自治政府大統領が、国連常任理事国メンバー、世界4大国にも説得され得ず、独立国地位承認と国連加盟承認申請に踏み切ったのは、
人々は今も土地を奪われ続け、世界に散った難民は帰る土地も無く、何の武力も持たないにもかかわらず、国連軍さえも派遣されず、NATOも米軍もやってこないパレスチナと言う土地に住む人々に、国連世界諸国はどうしろと言うのか?
その問いを1947年以来初めて、パレスチナ人達が公式に真正面から、その問いの根源を作り出した、その同じ国連世界諸国に問うたのが、パレスチナ暫定自治政府大統領、PLO議長のアッバス氏の国連総会での演説と独立国地位承認、国連加盟承認申請なのだ。
国土を奪われ、難民として世界に散らされた後63年を経たこんにち、20年の非武装外交努力の話し合いの末、元来のパレスチナ領土の22%の国土での独立さえも認められないのなら、ではこれ以上一体どうしろと言うのか...と
パレスチナ人達は、私達に、全世界に、人類そのものに真正面から問いかけている。
それがパレスチナが国連世界諸国へ謙虚に、丁寧に、礼儀正しく提出した申請書の意味なのだ。
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モランさん、そうそう、馬鹿な者、弱い者、違う者、ダメな者あっち行け... 線からこっち入ってくるな... ってやつね。ホントに単純に、この問題って、そう言う事言ってるんですよね。
線引かれた内側に居られなくなる者達は外にはみ出していくのは自然な現象なんでしょうけれど。
2011/9/28(水) 午後 4:41
ライクさんさん、どもども、つなげて造語できる漢字の便利さね! 国連加盟の世界の国々...って感じ。
≪国連加盟国は総じてパレスチナに関心を持たないといけないのかな?≫ ⇒ そうです。
問題創出した母体だから、問題解決の責任もある訳ね。
2011/9/28(水) 午後 4:46
この夏、子供の読書感想文の為の書籍を幾つか読みました。その中の一つに椅子らLを舞台で、アルジェンチンから移民出来た少年とパレスチナ少年の交流の話がありました。その話の中では、移民少年の父が勤める病院にパレスチナ人医師がいて、下僕的な立場は既にパレスチナ人に与えられながらも、重要な機関にまだパレスチナ人がいた事が分かった気がします。それでも書籍が書かれたのは十年以上前の話。それから更にタイトな状況になっているのは必須かと。
ハンガリーでの大会に参加した際、地元のハンガリー人少年が 「程なく僕の国はジプシーが主民族になる」 と言っていた事を思い出します。同じく彷徨える民族のジプシーたち、彼らは独自の国を主張しない点が油田屋人と大きく違うところなのでしょうね。
2011/9/28(水) 午後 5:52 [ 森羅・bang-show ]
森羅さん、そうでしょうね。イ国内で国籍をもっているPal人は大変に多いですが、様々な場面で色々不利な差別を受けたり、侮辱を受ける事は多いと言われています。また現在のイ国政府/首相が主張する様にイ国はゆだ人だけの国にする、となるとゆだ人ではないPal人達はどうなるのか? と言う新たに大きな問題ものぼっています。
欧州広範に多いロマ/ジプシー達もゆだ人達も実際には彷徨える民族でも何でもないのですよ。ゆだ人達が彷徨った事は歴史的にはないです。 飽く迄も信仰の道程として、と言う意味だけなのです。
2011/9/28(水) 午後 9:28
解かりやすい記事で、嬉しかったです、
転載いたしました。
2011/9/28(水) 午後 10:25
はじめまして。
たんぽぽ別館さんから来ました。
記事が気になって何度も読み返しました。
イスラエルとパレスチナの事は首をかしげる事だらけでした。
20年も前ですがヨルダンに行った時、ガイドさんから控え目ではあったけれどガザ地区の事、西岸の事を聞きました。
その時も疑問だらけでした。極論ですがイスラエルさえ出来なければみんな平和に暮らせたのにとも思いました。
転載させて下さい。
2011/9/28(水) 午後 11:10
ヨシさん、良かった、ワタシも嬉しいです。^^
転載有難うございます。
2011/9/29(木) 午前 1:43
りょうこさん、ようこそ!
早速の転載有難うございます。
この問題は世界中の人々が一様に複雑で難しい...と考え、実際そう見える問題だと思いますが、本当は大変にシンプルな問題でもあり、余にシンプル過ぎるので誰もそれを認める事に躊躇するのだと思います。
世界中が、人類が躓き過ちを犯してしまい、そのままずっと過ちを犯し続け、治さないまま今日まで来てしまったのでしょう。
聖地が人類の躓き石になってしまった事自体も皮肉に見えますが...
2011/9/29(木) 午前 1:51
PINKOさん、元気で何よりです。心配していました。
復帰いきなりの力作、さすがのPINKOさんです。
2011/10/1(土) 午後 9:37
legさん、有難うございます。お久しぶりです。大変ご無沙汰いたしておりました。早速のコメント有難うございます。ご心配お掛けいたしました。まだ倒産してませんのですよ^^...
2011/10/2(日) 午前 5:59
久々真剣に考えさせられました。
バカボンさせて頂いて、みんなで考えていましょう。
2011/10/2(日) 午前 7:15 [ - ]
パレスチナへの資金援助をカットしたり無人機で幹部を射殺?したりして無人機製造での経済活性と世論批判かわし等、大統領予備選挙が早まったり・・・。
ふと思ったのですけどね、この「問題」の根本は「単にアメリカの経済の問題」なのだと・・。たまたま、その(聖地)にパレスチナの人々が住んでいた為に「巻き込まれてしまった」状態が60年以上続いていて、パレスチナの人々だけであれば、既に叩き潰されてしまっていてもおかしくない力関係(武力の差)なのに、60年以上もある意味粘れた「強さ」とは、石油を持つ「経済力」のある国々の存在が大きい訳で、それに気付かれたくないアメリカが石油の国々の存在をヴェールで包み隠すために、宗教とか民族などを引き合いに出して怖いと思い込ませて難しく見せていたのだと・・。
2011/10/2(日) 午後 2:18 [ - ]
その合間をぬって、ワイルドに生き残りをかけている中国は気にせずにどんどんアフリカなどに出て行ったりして、ロシアもプーチン氏が戻って来るし・・。
要するにこの「問題」を突き詰めるとアメリカの経済の問題な訳ですから、資源を持つ国々が経済で(アメリカに)圧力をかける事が、国家承認を勝ち取るポイントになってくるように思えて来ました。
そして、アメリカの経済でガタガタしている間に、中国やロシアに世界がジワジワと足元をすくわれる状態になっている事にも気が付かないといけないような気がして来ました。ま、でも、国が今後発展するかどうかは、今の外交の成功云々以上に、その国から次の優秀な人材が育っているかどうか、そこが一番大切にも思いますけれど・・・。
あぁ〜〜何が言いたいのか、自分でもよく解らなくなってきました(劇汗)。
最近、文章を打たないので、自分の考えを文章にするのが、難しいです。老化???80歳ですし・・・うふふ…お邪魔しました^^
2011/10/2(日) 午後 2:28 [ - ]
またまた、お邪魔します。
つまりですね、アメリカの中の湯田ヤ教を信仰する一部の人々とアメリカ経済のバランスの問題で、それを、外部問題をすり替える事で矛先を違う方向へ向け、ついでに、経済活性の為に軍事産業などで張り切ることも出来て、そしてもっともらしく国連にその問題を投入してまるで世界の共通の問題かのように見せかけていますが、結局、世界も、このアメリカの経済の問題に巻き込まれているだけということで・・・。つまりは、アメリカ国内での一部の湯田ヤ教徒と経済の問題なのですから、自分の国の中で勝手にやれ!!という事です。
アメリカも合衆国なんて言わずに、スーダンのように分断したら良いのですよ。庶民派の民主党のオバマ大統領の国と、湯田ヤ教徒のお金持ちの多いそして共和党の国に分けちゃえばいいのよ。
これで、パレスチナの問題は解決だ!!
・・・お邪魔しました・・・。
2011/10/2(日) 午後 6:07 [ - ]
堀端さん、あれ? いつでも真剣に考えてらしたんじゃないんですかぁ〜..^^
ばかぼん有難うございました。
2011/10/2(日) 午後 6:54
山田さん、有難うございます。
長いコメント、ご質問なので、新たに記事にしてお答えいたしますね。
2011/10/2(日) 午後 7:03
ラジャーー!!有難うございます!!楽しみにしています^^
2011/10/2(日) 午後 7:37 [ - ]
私が一番知りたいことは、1970年代前後の中東戦争の時、
「なぜ、湯田や教徒を結束させる必要があったのか?」という事です。それは、湯田や教徒自身が自発的に希望したといううよりは、中東の石油や資源を巡って、欧米がアラブ諸国に勝つために、湯田や教徒を利用したのか???という素朴な疑問が出たからです。
2011/10/2(日) 午後 8:35 [ - ]
山田さん、ありがとうございます。
最後の追加のコメントへのお答えを加えましたら、一ページでは収まらず、2記事に分けることにしました。
2011/10/2(日) 午後 11:40
...ご丁寧に有難うございます。
かえって此方こそ恐縮です。
昨日更新の2連続記事で、注意点を触れておりますので、ご参照ください。
2011/10/3(月) 午後 4:53