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中東北アフリカ アラブ世界に起こりつつある『アラブ革命』はドミノ現象と言うよりは、むしろジッパー現象と呼ぶ方がより近いイメージを描けると思います。 アラブ諸国が抱える問題は、全て共通の社会経済政治要素、同じ仕組まれた根本構造問題を溜め込み、積み上げてきた故に、いざ最初の一箇所を開くと、中身の圧力で一気に開かれ怒涛の如くに長年閉じ込められてきた民衆の悶え渇望が流れ出すのだと云い続けてきたアラブ研究家がいます。
どんなに細切れに分割統治、独立国家化されても、共通言語圏としての実際の民衆の文化歴史経験、共通意識と社会文化世界としてのアラブ世界の病と傷が膿み続けてきた果ての膿の噴出しが今起こっている『アラブ革命ジッパー現象』と言えると思います。
終にはサウジアラビア、アルジャジーラ革命とまでも呼ばれる程の役割を果たしているカタール政府が主有するアラビア語/英語ニュース局のお膝元、カタールさえも抗議蜂起の要素、兆候を見せ始めている中で、ではUAEは大丈夫なのか、と言う問いに答えたのが以下のコメントです。
UAEは自国民の貧困は取敢えずある程度は解消してある事になってますが、若年層失業率が問題になってます。ただ政府が努力している、と言う事が明らかなので、また数日前、北部地域の電気水道インフラ整備投資も発表しましたし、『善意の姿勢』を見せる努力はしてきてますので。
ただ、UAEの問題は地元民ではなくて外国人就労居住者の地位の問題でしょうね。クウェートの抗議デモと似ている様に。何十年働き住んでも市民権を得られない事への外人居住者抗議は有り得ますが、仮に抗議蜂起したとしても、懐柔と取り締まり、UAE人からの反対にあうでしょう。社会人口構成が基本的に違うので。
絶対大丈夫な所は無ですが、UAE特にドバイは偶然なタイミングで『大借金首長』になりましたから、巨万の富の独占汚職構造への抗議と言う構図は描き難いでしょうね。外国人労働者もUAEドバイで働けて嬉しい人々の方が圧倒的に多いでしょうから抗議する者は少ないでしょう。
日系企業への不払いの問題を展開すると、色々な方向へ拡がって行って、文化問題、商習慣含めて、双方の問題の受け取り方の違いを取り上げないとならないので、微妙でセンシティブな問題ですよね。欧米中韓企業の思う壺に「じゃ、止めたら」と言わせない、それに乗らない論理を考えないとならないですしね。
まあ皆夫々色々な時機と事情はあり、其をどれ程痛み分け、相互保全互助できるかは、どれ程の人付き合い/人間関係を構築できているか否かでしょうね。この地域の歴史的な過去の支払い実績の考慮や商文化/商習慣の理解度等にもよりますね。世界中が大変だった時期でもありましたから。
日系企業だけが被害を受けた訳じゃないですしね。 では悪態ついて引上げたか? 欧米中韓企業は更に地域市場進出してますね。
ドバイUAEを基点に半径飛行時間4時間範囲地域で同様レベルの生活水準/安全性/ビジネス施設環境インフラを整えている商業ハブ都市は何所にも無いのですよ。『面白い所か?』と言う問いは誰にとってどんな面白さかの問題ですね。【嫌なら帰れ】とは日系企業が欧米他競争相手から云われてしまう、と言う意味です。
ドバイUAEの場所が魅力が無くなる事は向こうしばらくは無いです。MENA/東アフリカ/アジア巨大市場へのハブ都市だからです。ずっと昔から歴史的にそう云う地域だったのですよ。日本にはドバイだけを一都市としてしか見ない傾向がありますが、周辺地域市場を理解してないからでしょう。
この地域全体/アラブ世界の伝統産業は通商/運搬業ですから、自分達が得意な産業を発展させるのが自然でしょう。周辺首長国の比較範囲で競争心競わせるのは旧帝国の管理戦略なんですね。ドバイとドーハの比較と言う視点で見るとMENA市場に於ける立地価値が見え難くなりますよ。
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