ナイフは男のロマン!

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Triangle SP

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Spyderco Triangle sharpmaker 専用書庫です。
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御来訪者様からのリクエストにお答えするため、
新規記事アップと過去記事のリバイバルを専用書庫にまとめることにした。

過去記事のリバイバルを時系列に従ってアップすると、書庫を開いたとき、
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(4)
(3)
(2)
(1)
となるため、ちょっと小細工して、時系列と逆の順番にアップした。
そうすると、この画面左側の"Triangle SP"をクリックして書庫を開いたとき、
(1)
(2)
(3)
(4)
(5)
となり、見やすくなるだろう。

キノさんへの回答

当初全てやりなおそうかと思っていたが、かなり長丁場なことと、過去記事の写真が結構良かったので、
新規とリバイバルをとりまぜてやることにした。

トライアングル・シャープメーカーの古い記事に、御来訪者様の一人キノさんからコメントを頂いた。
***
このシャープナーを買おうか迷っているのですが、気になる点があります。
このシャープナーは研ぎ棒を使うのですが、いわゆるタッチアップと同じ原理のようなものなのでしょうか?
それとを刃で砥石を削るように当てるわけですが刃が引っかかったり、刃こぼれなどはしないのですか?
***
この御質問は、次のようにふたつに分解できるな。

1.このシャープナーは、いわゆるタッチアップと同じ原理のようなものなのでしょうか?
2.刃が引っかかったり、刃こぼれなどはしないのですか?

では、1番から行ってみよう。

人の考えそれぞれだろうが、俺は「砥ぎ」と「タッチアップ」に違いは無いと思っている。

だから(俺の考えそのままぶちまければ)原理は全部同じということになる。

つまりこういうこと。
イメージ 1
だから、俺は油砥石も水砥石も必要無いと思っている。少なくとも俺自身にとってはな。

「タッチアップばっかしやっているとどんどんナマクラになる」という人が時々居るが、
それはこういうことをするからであって、
イメージ 2
油砥石を使おうが、水砥石を使おうが、こういうエッジの当て方をすれば、どんどんナマクラになる。

逆に、ダイヤモンドシャープナーを使おうが、セラミックシャープナーを使おうが、
このようにエッジをきっちり目視確認してグラインド面をちゃんと当てればナマクラにはならない。
イメージ 3

これはあるサイトに載っていた「タッチアップ」のやり方の絵だ。
イメージ 4
俺に言わせりゃ、このやり方は間違い。こんなことするからナマクラになるんだ。

やるならこうだろう。
イメージ 5
グラインド面がきっちりシャープナーにフィットしていることを目視確認すべきだ。

なので、次の一文
「タッチアップばっかしやっているとどんどんナマクラになる」
は、
「ヘタクソな砥ぎ方ばっかしやっているとどんどんナマクラになる」
というのが正しい。

「タッチアップばっかしやっているとどんどんナマクラになる」などと発言するということは、
「私は正しい砥ぎ方も知らないヘタクソです」と公言しているのと同じだ。

次、2番行こうか。

まともにやってる限り、刃が引っかかったり、刃こぼれすることなどは絶対に無い。

トライアングル・シャープメーカーで刃を傷めるケースは次のような場合だ。

砥ぎ棒をフルに使おうとして・・・
イメージ 6

ガツン!
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実はこれ、俺もやっている。
あまりケチな考えは起こさないほうがいい。
端っこにゆとりを持ち、焦らずに砥ごう。

もうひとつは、アゴの部分まできっちり砥ごうとして・・・
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ガッ!
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ガツン!
イメージ 10
実はこれも一度やっている。(笑)

アゴの部分は平べったいところを利用してゆっくり砥ごう。
イメージ 11

やっぱし、最初は安物で練習するのがいいと思う。
安物のナイフを何本か買って、その中で一番気に入らないやつを練習台にするのがお勧めだ。

トライアングル・シャープメーカーの細かい使い方に関しては、
リバイバル記事を御参照頂きたい。

キノさん、こんなもんでどうでしょう?
砥ぎで一番重要なのは慣れだ。とにかく砥げば砥ぐほど上手くなる。
不慣れなうちは、安物ナイフで練習するのがいいだろう。安物なら失敗しても惜しくない。

一回目は、製品の紹介とセッティングについて。

これがセット内容。こういうのがブリスターパックに入っている。
http://www.sheffield.rgr.jp/spyderco/204_sharpmaker.html
イメージ 1

説明書。英文だが、読めなくても写真が多いので大体のところはつかめる。
イメージ 2

イントロダクションDVD。よほど英語のヒアリングが得意じゃないと何を言ってるのかさっぱり判らないが、
映像だけでもある程度のことは理解できる。
イメージ 3

これが本体。ふたを開けると、中に何やら入っている。
イメージ 4

セラミックバー茶色(ミディアム)、セラミックバー白色(ファイン)、真鍮製安全棒。蓋とベースはプラスチックだ。
イメージ 5

それとは別に買っておいたほうがいいと思うのがこれ。
http://www.sheffield.rgr.jp/spyderco/204D_triangle.html
イメージ 6
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トライアングル・シャープメーカー・ダイヤモンド。
中空の鉄棒に人口ダイヤの破片をメッキを使ってくっつけている。
「エッジが鈍角で切れ味が悪い。もっと鋭角にしたい。エッジが欠けてしまった。
修復のためにはかなり削らないといけない。」などというときに、こいつが役に立つ。

砥ぎ棒を差し込む穴は、40度(右20度・左20度)と30度(右15度・左15度)の2種類があり、
一般的な砥ぎには40度を使うが、時にエッジに対して30度のほうを使うこともある。
そのことは説明書にも載ってない。
イメージ 8
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ではセットしよう。まず、ベースの半分が隠れるように蓋をかぶせる。
イメージ 10

ベースにはネジ穴があるので、木製作業台に木ネジで固定しても良い。
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安全棒をセット。
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砥ぎ棒をセットして完了。たったこれだけだ。
ここで、これを持ってない人は「あの棒は一体どういう役割りを果たすんだろう?」と思うはずだ。
イメージ 13

では、「あの棒」無しでやって、手元が狂ったらどうなるかやってみよう。
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おおっと!親指ざっくりだ。ははは。
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あっ!ブレードのあごがひっかかった。
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そのまま台がバタンと倒れて、人差し指ざっくりだ。ははは。
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はははじゃねーってか。

これが安全棒があると、御覧のように指をざっくりやらずに済む。
イメージ 18
イメージ 19

あと、俺は右利きなので、このようになるが、左利きなら当然右手で台を押さえて左手でナイフを持つことになるのは言うまでもない。
ところで、「伝統」というものについて。
「重視する人・古いものや過去のすぐれたものの好きな人」と
「興味の無い人・むしろ新しいものや未来的なものの好きな人」に分かれるんじゃないだろうか?

俺は断然後者だ。

そこで砥石。水や油を使うものが伝統的なものと言えるだろう。

しかし現代にはセラミックシャープナーやダイヤモンドシャープナーというものがあり、それらは水や油を必要とせず、なおかつ粗砥ぎから仕上げ砥ぎまでカバーし、必要十分な切れ味を確保できる。

いまさら水や油を使う砥石が必要なのか?というのが俺の言い分だ。

では本題に移ろう。

今回と次回で包丁と汎用型ナイフをやろう。薄刃の包丁は結構簡単だ。
イメージ 1

汎用型ナイフの刃は大体こういう形をしている。
イメージ 2
この場合、ABCの3パートに分けて考えたほうがいい。これについては、次回。

薄刃の包丁は結構簡単。
本体がそもそも物凄い鋭角なので、エッジ部分は小さく、バックベベルなんて気にする必要も無い。
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ブレードを地面に対して垂直に立てて左右のセラミック棒に交互に擦り付けるだけだ。
上から下に下ろすと同時に向こうから手前に引く。

ここから下は包丁に限らず一般論。

あまり強く押し付けることはせず、軽やかに擦ろう。
特にダイヤモンドシャープナーの場合は軽すぎるくらいに軽くやる必要がある。
さもないと、ダイヤモンドシャープナーはすぐにダメになってしまう。

スピードもあまり出さないほうがいい。
セラミック棒の端にガシッとぶつかってエッジがおしゃかってことになりかねない。
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セラミック棒の向き第一段階。言わば、中粗砥ぎというところか。
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第二段階。中砥ぎかな。荒っぽい作業ならここまででいい。
イメージ 10

第三段階。前仕上げ砥ぎとでも言うかな。
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第四段階。仕上げ砥ぎ。一般的にはこれで十分。荒っぽい作業には必要無い鋭さだ。
イメージ 12
ちなみにセラミック棒についている、この溝(矢印)は、釣り針なんかを砥ぐためのものだ。

「理髪店で使ってるカミソリみたいなエッジを」と言うならスーパーファインというセラミックもあるが、
http://www.sheffield.rgr.jp/spyderco/204UF1_triangle.html
これを必要とするのは一部の職業人だけじゃないだろうか?

さて、先にも書いたように薄刃の包丁は本体がかなりの鋭角だ。
なので「盛り付けの際に細工に凝りたいから、もっともっと切れ味のいいペティナイフを」という向きには、
40度ではなく30度のほうでエッジをつけることもアリだろう。
刃がなまるのも早いだろうが、また砥げばいいだけの話だ。
今回は汎用型ナイフを砥ごう。

前回も言ったように、ブレード全体を3パートくらいに分けて考えたほうがいい。
イメージ 1

それから、このようにブレードを地面に対して垂直に撫で下ろすだけでいいナイフ、
イメージ 2
すなわち図1のようなナイフは、全体の半数くらいだ。
イメージ 3
図2のようなエッジを持つものも多々ある。
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安物で精度が悪くてこうなっているものの他、わざとこういう仕様にしてるものもある。
はっきり言って、ありがたくない。

それを知らずに、駆け出しのころはこういう失敗をやっていた。
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図2のようなエッジを、まともに垂直に撫で下ろすと、このような削れ方をする。
当然、刃はどんどんダメになっていく。初心者の人は注意して欲しい。

あと、安物ナイフによくあるのが、切っ先もしくは全体がこのように鈍角なもの。
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これを垂直に撫で下ろしても、このような削れ方をするだけで、エッジは一向に砥がれない。
こういうものを切れ味良くしたい場合は、先にダイヤモンドで削って左20°右20°にしたほうがいい。

Aパートは包丁と同じように砥げばいいが、ただ、エッジが左右対称20°20°でない場合は、
セラミックとエッジの接点を覗き込んでぴったり合ってるかどうか確認しよう。
近視の人ほど有利。逆に遠視の人にはかなり辛い作業になるかもしれない。
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Bパートは上から下におろして向こうから手前に引くと同時に若干の回転を加えよう。
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切っ先が鈍角なものは、ダイヤモンドシャープナーで削って鋭角にしよう。
エッジをつけるわけじゃないから、前後に動かしてもいいし、ぐるぐる回してもいい。
むしろ大切なのは出来るだけ軽く擦り、時間をかけて削ることだ。
ゴシゴシやるとダイヤモンドシャープナーはすぐにダメになる。俺も駆け出しのころはこれで失敗した。
イメージ 13

丁寧に左右対称各20°にしたい場合は、別売りのトライアングル・シャープメーカー・ダイヤモンドを使うか、
あるいは手持ちのダイヤモンドシャープナーをこのように使ってもいいだろう。
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切っ先がほどよく薄くなったら砥ごう。短い距離なのでしゃっしゃっとひっかくような気持ちで。
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切っ先をこのように細工するのがめんどくさい、なおかつ切っ先も良く切れて欲しいという人は、
安物ナイフは買わないほうがいい。ストレスがたまるだけだ。

逆に、細かい作業ではなく荒っぽい作業をする場合は、切っ先の鋭さはあまり必要ないし、
鈍角のほうが丈夫だからそのままにしておこう。

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