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冷たかった土が
雲の切れ間から覗く
温かな日差しに柔らんでいる
弦の切れたギターを握り
コンクリートのベンチに座る君が
力も無く肩を落とし
春を待つ芽吹いたばかりの草を
スニーカーのつま先でつんつんと突っついてる
何をしてるのか気に為る私は
君の前にしゃがみ
下からマジマジと覗き込んだ
君の顔は腫れていて口の端に血が滲んでいた
いつも優しい君と見上げた君の顔が結びつかず
とても悲しくなってアンアンと泣き出した
君は何も言わず私の手を引き
砂場の砂を掻き出した
大きな穴を掘ったと思えば
そのまま弦の切れたギターを掘り込み
ドカドカと砂を掛け山盛りになった天辺に
枯れ木の枝を突き刺した
君の目からボトボト涙が零れ
詰まる声で叫んだ
此処が俺の墓だっ
いいな、お母さんに言うんだぞ
俺はもう此処には来ないって必ず言うんだぞ
そう言いながら私の頭をズッシリと撫ぜた
私はなぜって訊きたかった
でも訊いちゃいけない気がして
頷くだけで君を見てた
君の優しさは母に抱く恋心だと
子供の私は知っていた
あの町を後にして
テレビ画面に映る君を観た
大勢に混じりスクラムを組む君は
顔を歪めるほど安保反対と叫んでいた
あの時叫んだ君の声は
今もあの砂場で
悔しそうに叫んでいるような気がして為らない
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なかなか秀逸ですね。今やっている宿命と少し重なりました^^。
2010/3/12(金) 午前 7:11
ん?私のこと?
2010/3/12(金) 午前 8:14
いえいえwTVのドラマの宿命ですよ。
ヤマさんを指したものではありませぬ^^。
2010/3/12(金) 午前 9:16
ありがとう、ガレオン様。
あの時代を描いたドラマしてるんですか。
若者が必死でぶつかり砕けて行った姿を間近に見て私たちの世代は
長いものに巻かれろ的な白けた世代でしたね。
ある意味、彼らのように必死になって何かにぶつかってみたかった。
2010/3/12(金) 午後 8:11
やまさんも、学生運動してたのかな…今頃は、あの頃の武勇伝を子供たちに語っているのかな。
2010/3/12(金) 午後 8:18