|
・
潮風はとても冷たかった
初めて行った真夜中の海
潮は眠るように静かで
囁く声も波の中に溶けて行く
鼻先がぶつかるほど近付いて
月明かりにうっすらと浮かんだくちもとに
そっと触れてみた
ほんのり温かくて柔らかな貴方の唇
うっとり見つめ「柔らかだね」って言おうとしたとき
貴方はにっと笑って
私の指食べちゃった
テトラポットに跨って冷たい潮風に冷やされて
二人はずっと笑ってて
こんな幸せずっと続いたら良いねって
ぽつりと遺した貴方の声
月明かりみたいにゆらゆら
ずっと私の中でゆらゆら
何時までも何時までも揺らめいている
画像提供・ロロ’様
|