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この年で職探しとは
噎せ返るほど混雑するハローワークに
簡単に並べられた椅子に座り
目ぼしい会社の詳細記事を握り締める
心の底では
このまま妻に食わして貰おうかなどと
情けない事を考える私が居る
惨めなほど自分の無力を思い知らされてしまい
どうにも立ち上がれそうにない
こうして此処に腰掛け順番を待っていても
挫折の屈辱が沼のように私を呑み込む
憔悴しきった私の目は
窓口の職員にも目を逸らしたくなるほど
情けないのかも知れない
何も言わない妻の嘆きが聞こえて来るようだ
早く私を自由にしてと
私は言いたい
もう私に構わないでくれ
私をこの社会に棄ててくれと・・・
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