祭り逸れ

景色はいつも斜めから・・・

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澱み

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*



そろそろ吐き出したらどうだ

もう辛くてしょうがないのよと

いい加減にしてよと

忙しく動き回る君を尻目に

何もしない私を罵倒したらどうだ








何だ怖いのか

言いたくても言えずに居るのか

それとも云う事すら馬鹿らしくて言わないんだな

腹の中で消えてしまえと思いながら

私を前にすると

ゆっくりしていて下さいだと

反吐が出るよ








腹をさらせよ私の前で

そして罵れよ

腹のものを吐き出せよ

君の皮膚から出てんだよ

醜いほどドロドロとした怒りが

霧のように漂ってるんだよ














*

椅子

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*




この年で職探しとは

噎せ返るほど混雑するハローワークに

簡単に並べられた椅子に座り

目ぼしい会社の詳細記事を握り締める











心の底では

このまま妻に食わして貰おうかなどと

情けない事を考える私が居る

惨めなほど自分の無力を思い知らされてしまい

どうにも立ち上がれそうにない










こうして此処に腰掛け順番を待っていても

挫折の屈辱が沼のように私を呑み込む

憔悴しきった私の目は

窓口の職員にも目を逸らしたくなるほど

情けないのかも知れない











何も言わない妻の嘆きが聞こえて来るようだ

早く私を自由にしてと

私は言いたい

もう私に構わないでくれ

私をこの社会に棄ててくれと・・・










挫折

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*






君は何を期待している

ありがとうと云うとでも思ってたのか

愛してもない女に同情されて

私が喜ぶとでも思ったのか






君を裏切った罪悪感よりも

あいつが去って行った失望感が

私には痛いんだよ

いや其れ以上に

仕事を失い社会から弾き飛ばされた悔しさ

この絶望感君には想像出来ないだろうな









昨日まで跪かせ傅かせていた君に

養われる屈辱

まるで拷問だよ

私に正常で居ろと言うのか

私に媚を売っていた奴等が鼻で哂ってやがる

君と同じ目だよ

そうさお前も腹の中で哂ってるだろ

私の前で哂えばいいんだ 

この偽善者め 

善人ぶっても透けて見えるのさ

白々しく嘲笑う目が













*

泥酔

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*






不味いこんな物

そう思いながら呷る酒

逃げる私は

妻からそして現実から






干物のように草臥れながら

どっぷり弱音を吐きながら

情けなく現状に甘んじている






捨てろよと情けない言葉の塊を

容赦なく妻に突き刺す

あの女は飄々と涼しい顔で受け流し

何時もの如く家事をする






癇に障るのだ

その付け込む隙も与えぬ態度が

妻に養われ一層私の情けなさを曝け出す

お前のその自信有りげな態度が

私の五臓を腐らせる







私は呷る

腐れ切った己の不甲斐無さを

私は呷る

クソ不味い酒を今日も











*

擬音

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なぜ辱める

私を晒し昔年の怨みを晴らしているのか

お前は私に成り代わり

此処で晒そうと言うのか







どうだ私の心を映し

君の恨みは晴らせたのか

幾らこうして私を映しても骨の隋までは描けまい








君の前に横たわり

心を絶った私に

本当は大声で罵りたいんじゃないのか

ろくでなしと

いい加減善い子ぶるのは止せ

そんなもの偽善者だけで沢山だ













*

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