ZOOLOG@pipu

獣医学科の大学生ぴぷによる、ZOO(動物園)を主題としたBLOGです。日々のことや動物園に関することを思いつくまま書き連ねます。

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盆に帰郷したときに、最初に行った動物園が、ココ。ぴぷの地元、阿蘇はカドリードミニオン
ちゃんと紹介するのは始めてかな。

昔は、「阿蘇くま牧場・十二支苑」という名称で、世界中のクマと、十二支の動物たちがいる動物園だった。(トラとかペッカリーとか、コモドドラゴンもいた。確か。)
現在もクマ牧場時代の名残でたくさんのクマを飼育しているが、今はそれよりも、動物とのふれあい・共生、あるいはかの天才チンパンジーパン君みやざわ劇場を前面に売り出している。
当時、世界中のクマが勢ぞろいを謳っていたが、今ではメガネグマ・マレーグマはいなくなってしまった。動水協にも加盟し、お客の多く訪れる人気の園になった反面、ちょっと寂しい気もしている。

クマの飼育に関しては、これまでに多くのことが問題となってきた。
劣悪な飼育環境についてだ。狭くて何もない、四方がコンクリートの堀に、単独生活をしているクマを群れで飼育している、というのが一番大きな問題だろう。他にも、客が餌を買って与えられる点とか、個体の管理が充分に出来てなさそう(見たところ、「個体」を収容する獣舎がなさそう)というのもある。
確かに「非自然的」だし、今の時代の動物園の流れとか考え方とか、そういうものとはまったく合致していない。何年か前に、欧米からの視察団がやってきて、余りにヒドイ環境に涙を流したとかいううわさもある。

しかしながら、別に“地元びいき”というわけでもないのだけれど、どうやら完全悪でもなさそうだと考える。「ココはココなりに」、そういう動物園のあり方もあるんじゃなかろうか、と思う。
やはりそれなりに、クマの飼育や繁殖には、数十年間やってきた技術を持っているだろう。
ズーラシアのようなあんな立派な飼育舎があってさえ、ツキノワグマの繁殖にはさほど成功していない。しかしココでは毎年必ず、ツキノワグマの仔を10頭弱生ませている。更に数年前にはウマグマやナマケグマの繁殖にも成功している。(コドモも健在)
また、「非自然的」に群れで飼育してはいるが、その分個体間で互いに刺激があるのではないだろうかと思う。一般の動物園の「檻の中のクマ」のように、常同行動をしているものはなかなか見かけない。詭弁かもしれないが、退屈してないという点では、ある種エンリッチメントとはいえないだろうか。

どうだろう。ちょっと脆い意見ではあるが、カドリーのクマ飼育は完全否定されるものではないと考える。
飼育舎の改善と飼育頭数を今より減らすことは勿論、大切な課題であると思うし、カドリーにも努力してもらわなければならない。
しかしココはココで、上記のような特性を生かして、国内の動物園へのクマの繁殖・供給基地というような役割では動いていけないだろうか。
今後まだまだどう転ぶか分からないけど、地元でもあるし、是非マークしておきたいと思う。

さて、クマもそうだけど、数年前に「パン君」のチンパンジー飼育でも少し問題になった。
“芸能活動”が繁殖行動に差し障るというのだ。(これについても一言二言意見があるが、今回はやめておこう)
それを受けてか、今回行ったら、チンパンジーのための新しい飼育施設が完成していた。
イメージ 1
チンパンジー学習の森、というのらしい。なかなか立派に出来ている。
使用はまだこれから先のことらしいけど、パン君たちも、“オフ”のときはより快適に過ごせるんじゃなかろうか。

難しい話はこの辺にして、後は動物の写真でも・・・

クマ牧場時代の流れで、まだ珍しいクマたちは健在。
劣悪な飼育環境だという認識はあっても、マニア心はくすぐられてしまう。仕方がない。
イメージ 2
日本にココだけ、のグリズリー。名前は有名でも、見ることはなかなかないなぁ。

イメージ 3
日本ではあまり飼育されていないヨーロッパヒグマ。(以前「ココだけ」と書いてましたが、誤りでした)

イメージ 4
御当地、阿蘇のあか牛、'褐毛和牛の重姫さん。

イメージ 5
ツキノワグマの中に、模様が変なやつを見つけた。
月の輪がなかったり、半欠けだったりするツキノワグマはいるけど、このツキノワグマは3本線で「川」の字みたいになっている。「カワノジグマ」と勝手に命名。

閉じる コメント(4)

そうなのさ・・・風当たりは強いけど、熊エリアの人間は誠意と情熱を持って仕事に取り組んでいます!!いや、いるハズ。国内繁殖・・・話にはあがっているんだけどやはり企業・・・上層部が古い人間だからなかなか前に進めない・・・。

2007/8/31(金) 午前 1:41 [ - ]

日本の民間の動物園の、難しいところですね・・・
でも、今の現場で働く方々の姿を拝見する限りでは、時間が解決してくれる面も少なからずあるような気がしています。今の現場の方々が上の役職に就く頃には、日本の動物園界もきっといい方向へ進んでいるのだと願っています。
それまで、動物と園とを、維持・存続させていてくれればよいのですが・・・

2007/8/31(金) 午前 1:52 ぴぷ

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最低だなあんな場所擁護するなんて

2012/11/2(金) 午前 1:42 [ kkk ]

kkkさん
5年も前で時代的な背景も若干現在とは異なっていたでしょうし、まだ当時大学2年生だったわたしの記事なので、かなり世間知らずな見解もあったかもしれません。「擁護」をしているつもりは今も当時もまったくなく、個人としての見解を述べているだけですが。
しかし現在でも、こういう施設があることには真剣に目を向けなければいけませんし、完全に否定するだけの論理を持ち合わせてもいません。また、叩いて良くなるというものでもないと思っています。
kkkさんに「あんな場所」と言わせしめる、カドリーが他の動物園等と決定的に異なる点、そこまで否定されねばならない違いはどこでしょうか?

2012/11/3(土) 午前 0:35 ぴぷ

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