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では早速、混合展示の事例を雑多に挙げていこうと思います。 基本的に、思いつきでアップしますので、順番とかあまり気にしないで下さいね。 さまざまな海産の熱帯魚、2007年8月、八景島シーパラダイスにて。 動物園での混合展示に意識が向きがちですが、水族館でははるかに多く、そして恐らくかなり無意識的に、混合展示は実践されています。 例えば、サンゴ礁の海に棲む熱帯海水魚などは、どの水族館でも、サンゴ礁を模した、あるいは本物の生きたサンゴなどと一緒にした水槽で、多種多様な魚を混合展示しています。 概して、色や形に特徴的なものが多く、来館者の目を惹くカラフルな水槽は展示効果も高いものとなります。 アミメキリンとシロオリックス、2010年1月、多摩動物公園にて。 他にグレビーシマウマ、ダチョウ、モモイロペリカン、シュバシコウなども一緒です。 アフリカのサバンナに暮らすような草食動物は、広い放飼場で一緒に飼われることも多いですね。 その典型的な例として、サファリパークが挙げられます。 グラントシマウマとエランド、2011年6月、富士サファリパークにて。 サファリパークの「草食ゾーン」のようなところでは、広い敷地を利用して、多様な草食動物(主に有蹄類)を混合展示しています。 群れで飼育することで、繁殖成功率を高めることにも寄与していそうです。 種類数が増える分、種間の関係の管理など手間も増えそうですが、面積とのバランスを考えることが重要でしょう。 左から、フンボルト、マゼラン、ケープペンギン、2011年2月、志摩マリンランドにて。 ペンギンも、混合展示されやすいグループです。 コウテイペンギンなど特殊な極地ペンギンを除き、一般に欲求する環境や餌が共通であり、日本の気候であれば屋外でも比較的容易に混合飼育できます。 「はじめに」で挙げたように、種間の交雑がやや心配されるところですが、国内にこれだけ混合飼育の例があるにも関わらず、さほど交雑の話を聞かないのは、種によって微妙に繁殖特性が違うことや繁殖の管理がしやすい(ペアが見つけやすい)ことなどが理由にあるかもしれません。 (現場の方、教えて下さい!) ちなみに、マニアックな情報ですが、フンボ、マゼラン、ケープはよく飼育されるペンギンで混合の例も多いですが、3種一緒に並んだ写真を撮るのができるのは志摩マリンランドとマリンピア松島水族館くらいです。 左から、ウミネコ、ユリカモメ、オシドリ、奥にカルガモ、2009年5月、京都市動物園にて。 水鳥の仲間(カモ、シギチドリ、トキ、サギなど)もよく混合飼育されますね。 飛ぶようす、潜るようす、水かきやくちばしの形など、比較して見て欲しいですね。 オオワシとイヌワシ、2011年5月、多摩動物公園にて。 猛禽類も、意外に混合飼育される例が多いですね。 肉食の鳥なので闘争が恐いと考えがちですが、餌や空間に不足が無ければ、相手も強くて大きな鳥ですから、不必要に争うことはないのかもしれません。少し逸れますが、傷病野鳥のリハビリで、オオタカとハヤブサを一緒に飼育できていた例もあるので、同じような体格・ニッチであることが大事なのでしょう。 |
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