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いや〜、長い道のりでした。 遂に、東京都の、日動水加盟園館(7園4館)制覇しました! 先月の、大島公園がラスボスかと思いきや、なかなか縁がなくタイミングが合わなかったりして後回しになっててまだ訪ねてなかった足立区生物園がつい最近、加盟。 よって、対象が1つ増えていたことになり、大島で制覇というわけにはいかなかったのです。 今週の水曜日、天気の悪い中ではあったけれど、遂に、足立区まで足を伸ばすことができました〜 足立区生物園、正面入り口。 うわさには聞いていたけれど、なかなか綺麗で、面白い園でした。 建物に入って、エントランスホールの正面には、何とも美しい淡水水槽。 この水槽、「超大型生態系水槽ナチュラルシステムアクアリウム」というたいそうな名前で、一つの水槽の中で、植物:生産者→動物:消費者→微生物:分解者→植物・・・という生態系のサイクルを再現させたもの。 とはいえ、やはり限られた空間で、来園者に見せることもしなければならないので、最低限、魚に餌を与えたり、水を濾過したり、光を当てたり、ということくらいはしているのだそう。 それでも、ここまでこの水槽の環境を維持しているのは、多分に素晴らしい。この水槽の美しさは、自然の営みの美しさととっても差し支えないかと思います。 こりゃあ、いきなり始めから、期待が高まってきますぞ。 観覧の時間に限りがあったので、まずは屋外のエリアから。 ふれあいコーナー:ポニー、ミニブタ、ヒツジ、ヤギがいるも、昨今のFMDの影響で、見るだけ。 オージードーム:少し前まで「放鳥園」だったらしい。今はオージードームにリニューアルして、パルマワラビーが5頭くらいとオカメインコがわらわら。まだ真新しい感じ。今後に期待したい施設です。 外の「多自然型庭園」は、ビオトープのようになっていて、緑の映えるこの季節、とても綺麗なお庭という雰囲気です。 ぐるっとお散歩。 建物に戻り、チョウの大温室へ。 温室1階は大型淡水魚の水槽があり、でっかいピラルクやらパールーンやらが悠々と泳いでいる。 巨大な、グラミィ系の魚の立派なのには驚いた。 温室は段々と2階へ上がっていくと、熱帯植物が生い茂り、数々のチョウが飛んでます。 大好きなオオゴマダラもいました。 温室内では、解説員のお姉さんが、今日羽化した蝶の“放蝶式”をやっていて、ナミアゲハとキアゲハの違いとかを説明されてて、ふむふむと思いながら聴いているも、ただでさえこの蒸し暑い季節に、高温多湿の温室はツラ過ぎます〜ってなわけで途中でリタイヤしてしまい、涼しい館内へ。 建物2階は、足立区とか荒川流域とかの、地域の生物のエリア。 水生生物やら、マムシやヤマカガシなどのヘビやら、いろんな生きものが、意匠に凝った解説とともに展示されている。 個人的には、ハツカネズミの展示が面白かった。 いつも、プラスチックケースのウッドチップに暮らすハツカネズミ(マウス)ばっかり見ているけど、身近な河川敷とかのこういうところにこそりと暮らしているのが本当のハツカネズミなんだよな〜 1階の「観察展示室」 中〜小型の水槽が並び、昆虫や両生爬虫類や小型哺乳類や淡水魚・海水魚のテラリウム・アクアリウムとなっている。 四角いのが並ぶだけでなく、覗き込んだり、見上げたり、見回したりできる、いろんなデザインの水槽があって、愉快。 いちばん大きなガラスのケージでは、存分に穴掘りをして遊ぶカイウサギたち・・・ 「掘らせない」ようにしているところは多いけれど、ここまでご自由にお掘り下さい、の展示はなかなか珍しいのではなかろうか。 ペットのうさぎちゃんが、「ノウサギ」ではなく正真正銘の「アナウサギ」であることがよく分かる。 ちょっと前まで、プレーリードッグが使っていたらしいけれど、ウサギにもピッタリの展示ですね。 それから、忘れてならないのが、地下1階の「ギャラリー通路」 エレベーターで降りると、地下のバックヤードを、通路からほんの少し覗き見することができる。 でもそれが、実にスゴイ。 ざっと見ただけでも、表の展示に出ているのの何倍もがストックされているのです。 恐らく、企画などの目的やコンセプトに合わせて、次から次へと展示を繰り出していくのではないでしょうか。 次に来たときにどこが変わっているのか探すのが楽しくなりそうです。 ここの特徴的に思ったこととして・・・ 区の施設だからっていうのもあるかもしれないけれど、建物の規模の割に職員の人がとても多い! 受付と事務所にも、チョウの飼育室にも、屋外のエリアにも、地下のバックヤードにも、常に複数の人を見かけました。 それで、パッと見ただけの印象だけれど、皆さんそれぞれの技術がとても高そう。地下の壮大なバックヤードや、数々の凝った展示・掲示物から考えても、多分そのとおりでしょう。 初訪問となった、足立区生物園、初回はかなりの好印象でした。 ・・・と、終われません。 足立区生物園の、マニア好みのスゴイところ・・・ 足立区生物園は、公園の一角にあるのですが、その公園内、生物園そばのグラウンドの向かいに、鳥用のケージが2つ・・・ 24時間、誰でもいつでも見ることのできる場所です。 中に暮らすのは、どうやら、先述の「放鳥園」からの生き残りの鳥さんたちなのでしょう。 向かって右側のケージには、インドクジャクが一つがいとニワトリ数羽。 (名前の掲示のあったアヒルやギンケイなどは見当たらなかった) まあ、公園の中の鳥小屋にはこんなもんだろう。 向かって左側のケージには、特になんと言う表記もないのだけれど・・・ ホオジロカンムリヅルが1羽と・・・ んんん?テリムク系の・・・? 不勉強なので、見当はついたので帰って調べようと思ったものの、結局、テリムクドリなのかセイキテリムクなのかムラサキテリムクなのかそのどれでもないのか、分からずじまいです。 どなたか教えてください・・・ それから、 なんじゃあこのスズメ目な鳥は?!初見だ! これは見当もつかなかったので職員の人に尋ねると、取り次いで取り次いで、3人目の人が奥で調べてくれて(皆さんそれぞれ専門分野が違ったらしい)、それで「タイカンチョウ」(戴冠鳥)ということが判明。 まだまだ知らない鳥は多いなあ。 しかし、思いがけずして、こんな鳥に出くわしてしまって感動。 ちょっと調べてみると、タイカンチョウは他に、 栃木県真岡市の「井頭公園 花ちょう遊館」でも飼育されているらしいことが分かった。 http://www.park-tochigi.com/igashira/hanacyou/ (こんな施設があったのも知らなかった〜) そんなこんなで、足立区生物園、今まで訪ねていなかったのが恥ずかしく、また悔やまれるほどに興味深い園でした。
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わたしの故郷、熊本県の阿蘇には、阿蘇ファームランドというそこそこ大きな人気観光施設があるのですが・・・ 昨年の夏にそこを訪ねたときに、新しい動物展示施設を現在建設中、とか出ていたなあなどと ふと思い出して調べてみると、「ふれあい動物王国」が既に完成して営業していたみたいです〜 ふれあい動物王国のブログ、「ふれあい動物日記」を見てみると、なんだか地元が恐ろしいことに・・・ 「本日、6月16日にウォンバットが新しく仲間入りしました。」 「とっても珍しい! ケナガアルマジロ登場!」 え〜〜〜 なんだって〜〜〜〜 その他にも、キンカジューとか、ホオカザリヅルとか、アフリカハゲコウとか・・・ 何がなんだか訳が分かりません〜〜 アルマジロなんかはまぁちょいちょい輸入とかあってるみたいだけれど。 ウォンバットなんてどっから来たの。 同じく熊本で、ウォンバットを飼育してた超マイナー施設「四季の里旭志」にはまだウォンバットいるみたいだし・・・ (過去の訪問記はこちら) あるときからパッタリと情報がなくなった熊本県内のセキアヒルズ・森のウォーキングサファリのことを考えると、動物はいくつかこっちに来ているのかも。ホオカザリヅルとか、フンボが3羽とか、とってもそれっぽいです。 (過去の訪問記はこちら) いや〜、我が地元ながら、謎であります。 この阿蘇ファームランドは、2007年ごろまで、同じ「ふれあい動物王国」という名の動物展示施設があったのだけれど、その後は完全に取り壊して、この2年ほどは動物は飼っていませんでした。 旧「ふれあい動物王国」も、結構エキゾチックなラインナップで、 ダマワラビーとか ビントロングとか ワオキツネザルとか(膝の出演:うちの従妹) その他にもカピバラとかオオサイチョウとかモモイロペリカンとかいたんですけれど、 閉園後、ビントロングなどそのうちの少なくとも何種類かは、上述のセキアヒルズに移動・・・ さらにそのセキアが消滅して、動物のいくつかはそちらから引き取って、動物園復活? 時期的に考えるとセキアの消滅とファームランドの再開の頃合が一致しますが・・・同じ個体・種類が単純に出戻ったというわけではなさそうです。 民間の動物園は、ますますミステリーです。 まあ、何にしても、この新しい「ふれあい動物王国」が健全な動物飼育・展示施設であることを願っています。 ブログを見た限りでは、飼育の方々は熱心な感じを受けましたが。 セキア(とその運営をおこなってた日振動物)の行方も気になるところですが、
再開したファームランドも、また調査に行って見らねば・・・ 帰省ミッションがまたできてしまいました。地元が一番、解せぬ場所かもしれません。 |
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最近読んで、とても感銘を受けた本です。
著:ヤン・マーテル
訳:唐沢則幸
竹書房
ISBN 4-8124-1533-0
2002年度のブッカー章も受賞したというこの作品・・・
普段から文学に疎いわたしなのですが、翻訳に加担させていただいた「ZOO animals」という英語本(現在訳本出版に向けて進行中!)の中で、推薦図書としてこの本が紹介されていたので、ならば読んでみよう、と思い買ってみたのでした。
Amazonの「商品の説明」は以下のとおりで、
1977年7月2日。インドのマドラスからカナダのモントリオールへと出航した日本の貨物船ツシマ丸は太平洋上で嵐に巻き込まれ、あえなく沈没した。たった一艘しかない救命ボートに乗り助かったのは、動物たちを連れカナダへ移住する途中だったインドの動物園経営者の息子パイ・パテル16歳。ほかには後脚を骨折したシマウマ、オランウータン、ハイエナ、そしてこの世で最も美しく危険な獣―ベンガルトラのリチャード・パーカーが一緒だった。広大な海洋にぽつりと浮かぶ命の舟。残されたのはわずかな非常食と水。こうして1人と4頭の凄絶なサバイバル漂流が始まった…。生き残るのは誰か?そして待つ衝撃のラストシーン!!文学史上類を見ない出色の冒険小説。
とあるように、メインは、主人公パイと、ベンガルトラのリチャード・パーカーの冒険物語なんですが、肝心の冒険が始まるのは本の真ん中半分くらいからで、それまでの半分はひたすら、主人公パイの生涯や
彼のお父さんが経営する動物園を通じてのパイの動物や動物園に対する見方というようなことが、ただひたすら、つらつらと続いています。
でも、実はなかなかその前半部分が非常に面白い。
パイを通した、著者の「動物園観」みたいなものが、とても思慮深くて、一読の価値は充分にあります。
勿論、ブッカー賞を取っているくらいだから、特に後半の冒険部分で、単に読み物として読む価値もあります。
著者は恐らく、特に動物園と関わって生きてきた人ではないようだけれど、でも動物園の本質をよく理解しているように思えます。
いろいろ紹介したいところはあるのですが、数々の名場面の中から、いちばん、オー良くぞ言ってくれた、と思った一箇所だけ、ご紹介したいと思います。
〜それでも、逃げようとする動物はいた。不釣り合いな檻や囲いに入れられた動物がそうだ。どんな動物でもそれにふさわしい棲息条件がある。囲いや檻に日が当たりすぎたり、湿りすぎていたり、なにもなさすぎたり、止まり木が高すぎたり、(中略)、ころげまわるのに十分な泥がなかったり、まだまだほかにもあるが、そうすると動物たちは心安らかでいられなくなる。こういう基本的な条件がかなえられるかどうかに比べたら、野生の環境を模した設備を作るかどうかは大きな問題ではない。囲いの中は動物にとって最適なものでなければならない――別のいい方をすれば、動物の適応力の範囲内でなければならないのだ。劣悪な環境の動物園などくそくらえだ! おかげでまともな動物園まで評判が悪くなってしまう。〜
「野生動物」を飼育することの基本中の基本は、ここにあるような気がします。そしてこれは、環境エンリッチメントとも通じてくることで、エンリッチメントは特殊な技として別くくりにされるものではなく、ごく基礎的な飼育技術のなかに本質的に含まれているべきものだということをとても明快にあらわしているように思います。
「行動展示」か「生態展示」かどうかとか、見た目に華やかとか、そういうことはそこで暮らす動物たちにはあまり関係のないことで、限られた行動圏であるその囲いの中がどれほどふさわしく、快適か、ということをわたしたちはもっともっと考え、評価しないといけないのです。
それ以外にも、野生動物に対する考え方とか、動物との接触の仕方とか、動物園とそれを取り巻く社会との関係とか、動物の行動学とか、オペラント条件付けの実践例とか、ほんとにこれはフィクションの小説なのっていうくらいに、リアルで、教唆に富んだ動物園に関する記述がなされています。
訳者の方は動物の専門家ではないので・・・しかたないけれど・・・
動物の名前の和訳などがぶっ飛んでいる(「獅子尾マカーク」とか「ミドリウミガメ」とか・・・)のはご愛嬌。
とにかく、オススメします。
おまけ
リチャード・パーカー、ではないけれど、東武動物公園のベンガルトラ、ロッキーとメープル。
先週の東武は実はなんと2年半ぶりくらいの訪問で、この子たちに会うのは初めて。
東武の猫エリア、話には聞いていたけど、以前よりメンツがグッと減ったのはちょっと寂しかった。
でもそれ以上に、トラとライオンのための豪邸が、非常に面白かった。今度紹介します。
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英国・ペイントン動物園のラクダ舎(ちょうど1年前だなぁ) コドモのフタコブラクダ〜可愛い〜 海から程近い、小高い山の上にある動物園なので、いかにも英国風なペイントンの街並みの向こうに海を望むことができます。 ですが、森林の中に作られた園なので、広大な園内でも海が見えるのは唯一、このラクダ舎の背景だけ。 大島公園のラクダ舎からの眺めはこんな感じ キーパーさんとスキンシップを取る、フタコブラクダのランテンちゃん。 ここは島なので、すぐ下に、太平洋!って勢いです。 ラクダは海を見て何を感じるのだろうか・・・ フタコブラクダはヒトと出会わなければ、アジアの内陸の砂漠で、海とはまったく無縁の生活をしていたかもしれない。 しかし、遠い昔に家畜化され、ヒトの友達となったので、もし「動物園」というものがこの世になかったとしても、ラクダは海を見たでしょう。 海とラクダという取り合わせは、必然なのか? ラクダの向こうに海を眺める、のは、なんだか哲学的な気分になります。
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