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リッピさんのところで、ウッドランドパークのキョン(というか多分ウシ科のダイカーなんだけど)が話題に出ていたので、思い出したように更新。 もう1年半も前になりますか・・・昨年のイギリス訪問で見てきた、シカの仲間たち。 これは、マエガミジカ。トワイクロスにて。 立派な犬歯を持っているのでオスですね。イケメン鹿です。 マエガミジカ属の唯一のシカで、雄にだけ小さな角と、発達した犬歯があります。角はそのご自慢の前髪に隠れちゃってほとんど見えません。ホエジカとかに近い仲間だそうで、ちょっと鹿っぽくない鹿です。 展示には、このオスの子一頭しか出ていなかったのだけれど、後で調べてみたら、実はこの直後くらいにコドモが生まれたとのことで・・・雌は出産のため引っ込んでいたのでしょう。タッチの差でよたよたの小鹿ちゃんが見れなかったのは口惜しい! 我が国では・・・1980年ごろ、野毛山で飼育されてたみたいですね。もちろん今はいません。 もいっこ、鹿らしからぬ鹿。 キバノロ。ホイップスネードにて。 放し飼いながらと〜っても臆病で、これが一番近づけたときの写真で、それでも50mくらいあったかな。 これも雄に立派な牙がありますが、角はありません。シカ科の中でも一番の異端児かも。 日本にいたのはまだ最近の記憶ですね。2008年まで、京都市動物園にいました。 過去の飼育・繁殖例もそこそこ多い動物ですが、もう金輪際日本で見ることはないでしょう。 一方、イギリスでは、このホイップスネード動物園では放し飼いの半野生状態のものが数百頭いるとか。さらに、かつてここで放したものを中心に、逃げ出すなどして野生化し外来種として問題になっているそう・・・ そんなことなら、日本に何頭か頂戴よ〜 いろいろ調べてたら、京都のキバノロの記事があったので掲載してみます。 http://www.asahi.com/kansai/travel/kansaiisan/OSK200905130013.html 次も鹿らしからぬけど、これはほんとに鹿。 プーズー。これもトワイクロスにて。 無冠詞でプーズーというと一般にこの動物を指すけど、英名ではChileanまたはSouthern Puduという(Northern Pudu;和名オナシプーズー?と区別して)。 シカ科の中では最小の種類。写真の子鹿ちゃんは立派な鹿の子もよう!雄にはちゃんと角があります。 英国では結構飼育されているシカ?2箇所で見ました。 イギリス訪問時は、シカの勝率はあまりよくなかったです・・・ 他に、ホイップで、バラシンガやホッグジカなんかも写真に収めて帰る予定だったんですが。 ホッグジカはあてずっぽうで撮った写真に遥かかなたに点のように2頭だけ写ったのが1枚。30頭近く飼育されてるはずのバラシンガは姿も見えず。 ホイップスネードの雨と広さに負けました。 DATA マエガミジカ Elaphodus cephalophus 見たところ トワイクロス動物園 キバノロ Hydropotes inermis 見たところ ホイップスネード動物園、京都市動物園 プーズー Pudu puda
見たところ トワイクロス動物園、ペイントン動物園 |
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随分久々の更新となってしまいました。 昨日、所用で船橋まで出かけたのですが、午後に少し時間が空き・・・ 前から気になっていた、浦安市の交通公園へと行ってきました〜 ネズミの国のある舞浜駅のお隣、新浦安駅から歩いてすぐのところに、若潮公園・交通公園(同じ場所に2つの公園がある)という公園があり、そこに動物の飼育・展示施設があるのです。 もちろん、日動水には非加盟の動物園です。 浦安市の公園ですが、動物の飼育関係はどうやら鳥獣業の会社が依託されているらしい。 全体像はこんな感じ 左の建物が、「体験学習施設」で、中にはちょっとしたスポーツなどできる多目的室や映画室、売店、自然観察室(屋内ビオトープみたいなので夏にはホタルを飛ばすらしい)などが備わっている。 ちょっと豪華な、児童館のような感じで、昨日もチビッコがわんさか遊んでいた。 この建物の中に、動物の展示場も3箇所ほどある。(後述) 建物の前に見える金網の囲いが、「野外動物ふれあい場」で、ヤギやモルモット、ウサギのふれあいの広場になっている。 その向こう側に、さらにいくつか動物の放飼場があり、その奥に、ポニー引き馬の乗馬広場がある。 (乗馬広場の中央には目の細かい網でフライングケージ?鳥かご?的なのがあったが何も飼われてなさそう) この公園の動物飼育施設の全貌はそんな感じです。 公園なのでもちろん無料なんですが、結構いろいろギョッとするものが飼育されていたりして、なかなかあなどれません。 屋外の放飼場で飼われているのは、 最近どこででもみかけるようになりましたね〜。カピバラ。とか、 動物園ではほとんど見なくなりました。ダマワラビー。 (でもココは表記が「タマヤブワラビー」・・・多摩丘陵にでも生息してるのか?!) これだけでも、わざわざでも見に来る価値はあります。 隣同士で、仲良し〜。カワイイなあ。 あとは、引き馬で活躍するポニーが2頭、ヤギの双子とお母さん、って感じ。 そして、体験学習施設の屋内。 1階の、「生物展示ホール」は、定期的にテーマが変わり、展示を入れ替えるものらしい。 現在の展示は、「ネオンの魚たち」というテーマだった。冬だし?クリスマスっぽく? ネオンテトラ系の淡水魚などが主だったけれど海水魚の水槽もあった。 ブルーやグリーンなどのネオンカラーの鮮やかな魚たちが豪華に勢ぞろいし、水槽の作りも結構しっかりしている。常設展でも充分いけそうな感じ。 その隣は、「動物ふれあい室」で、雨の日とかのモルモットふれあいはここでやったりするのかな、という感じの大き目の部屋。 机の上にはケージが並んでて、ちょっと立派な長毛種のモルモット、ゴールデンハムスター(ねてた)、フェレット、そしてなんとキンカジューまで飼育されていた。 キンカジューは夜行性なので昼間は箱の中で寝ていてほとんど姿が見れないと思われるのだけれど、昨日は幸いにも、夕方の閉園前の餌の時間に起きて顔だけ出して餌を食べる様子は見れた。バナナとキウイだけ食べてまた寝た。 建物2階はもっとギョッとするのだけれど、子供たちが絵本を読んだりおもちゃで遊んだりしているすぐ向かいの部屋に、「ポケットモンキーふれあい室」なるものがあって・・・ 木造の児童館みたいな建物の2階に突如こういう空間が現れるので非常に驚きです。 飼育場の中身はスゴクしっかりした造りです。 この中に、 コモンマーモセットの10頭くらいの群れが過ごしています。 屋内のこういうサル類飼育施設の割には、とても清潔感があり・・・虫などの発生も見たところなく・・・ それでいて、生木・ツタ類・生の植物と作り物の植物などが上手く組み合わされ、見た目も機能も満足なものかと思います。 ふれあい室なので、決まった時間になると、ガラス面下部の金網のところから、アクリルの蓋をはずしておやつを与えられるようになっています。 なんかもう、いろいろスゴイです。 舞浜まで行かなくったって面白いところがあるじゃないか! 無料で見れる公園付属型の動物園ながら、なかなかの充実です。オススメです。
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いったいいつの話だ?みたいな。 最近ちょっとあまりネタがない&更新が滞っているので、夏に訪ねた西のほうの園館のレポートを。 気楽にちょいっとレポートです。 もはや近況とは呼べないくらい時間が経ってしまいましたが・・・ 訪問日は、2010年8月24日。福岡県は大牟田市動物園。 およそ1年ぶりの訪問。 去年と変わった点として、まず挙げられるのは、入園してすぐのとこに並ぶアパートタイプのサル舎。 以前は単なる四角い箱型のケージが並んでいたけれど、今年の3月に改修したそうな。 園路側にせり出すような形になり、鉄檻部分の天井がぐっと高くなり、ちょっと容積が増えました。 特に樹上性のサルにとって、ケージに高さは必要だし、風通しのよい上部はとても快適なよう。 ここには、6種類のサルの仲間が暮らしている。 ニホンザル、サバンナモンキー、クロヒゲサキ、フサオマキザル、フランソワルトンと、 ブタオザルの、さくらちゃん。ブタオが見れるところも、少ないですね〜 カニクイ、ブタオ、タイワンといったマカク類の写真が少ないので非常に焦っています。 それから、マンドリルのまだちっちゃいコドモが見れた! 8月4日に生まれたばかりの「リエルちゃん」だそう。 まだ生まれて3週間くらいですね。動きもおぼつかない感じがまたカワイイ。 ヒヒの赤ちゃんってすごくサルの赤ちゃんっぽいのに、オトナは犬顔になるのが毎度ながら不思議。 とても親子には見えない・・・ 大牟田市動物園のヤマアラシはちょっとマイナーなインドタテガミヤマアラシなんだけれど、 小獣舎の小さいケージの並びにいて、その演出がちょっと面白かった。 長靴にも、こんなにブスーッっと刺さりますよ、みたいな。棘のスゴさがよく分かる。 これはあえて刺したのだろうか、実際に刺さってしまったのだろうか、今度尋ねてみよう。 (事故で刺さったとしたら、飼育の人は大丈夫だったのか?!) そして忘れてはいけないのが、 カモハクチョウのマリリン。その眼光の鋭さや相変わらず、ご健在です。 いまや貴重な、もしかすると国内唯一かも?のカモハクチョウ。どうぞお元気で。 そのほか、アフリカゾウのハナコさんや、ベンガルトラのホワイティら、人気者はみな元気にしていました。
大牟田市動物園は、比較的小規模の園ながら、高齢の動物がとても多いのが特徴的です。 とてもよく長生きします。国内最高齢の動物もちらほら。 温暖な気候と、静かな雰囲気のおかげ?いやいや。 園長以下職員の皆さんの、個体ごとの状況をしっかり把握したきめ細かい飼育管理の賜物でしょう! |
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以前ウズラの卵を孵卵中であることをお知らせしましたが・・・ ついに、孵りました!孵化しました! 昨日の午前中から、内側からのつつき(pipping)が始まり、だんだんヒビが入って・・・ そして正午過ぎには、 パカッ!にゅるっ、ずるずるずる・・・じたばた。 ってな感じで、記念すべき第一羽目のひよこが孵化! 最初の一羽目なので、ぴよいちと命名。(しかし今はどれがぴよいちか分からなくなってしまったのだが) その後も、少しずつ、卵にヒビが入っていくのを見つめる・・・ これは3番目くらいに出てきたひよこ くちばしの上に、卵にヒビを入れるために使う「卵歯」と呼ばれる特殊なポッチがあるのが見えますね! これは孵化した後は、乾いて自然と取れちゃいます。まさにこの一瞬しか見れないレアな構造です! 夕方まで育雛箱のセッティングをしながら、卵とひよこを見守り続けました。ヒマな(後略) それまでに孵ったヒナはまだ7羽。 見守り続けたい気持ちを抑え、研究室を後に・・・ そして今日、午前の授業を終え、昼にドキドキしながら孵卵器を覗いてみると・・・ ぎゃー。うじゃうじゃ。 よくぞこんなに孵ってくれました! ひよこで大変、賑わっております。 いちばん早い、ぴよいちの孵化からはそろそろ24時間が経過し、お腹に吸収した卵黄もそろそろ使い尽くし、お腹が空いた頃だろう・・・ ということで、午後はぴよぴよのひよこたちを、孵卵器から育雛箱にお引越し。 カワイイ! 十把一絡げ、ならぬ、三羽一絡げで、つぎつぎと移していきます。 体温が下がっちゃうとマズイので、スピード勝負です。 自力で歩き回れるようになったぴよは、だいたい育雛箱に移りました。その数なんと60羽。 早いやつらはもう餌をつついています。 ここからがいちばん難しいところで、しばらくの間、育雛箱は気温40℃、湿度50%を目標に、一定に保たなければなりません・・・ しかし湿度のコントロールは難しい。電球で暖めるとそのぶん相対的に湿度が下がっちゃうので・・・ そしてぴよたちは、大きくなるにつれ、仲間同士での圧死などの事故も増えてきます。 カワイイひよこたちが無事に出てきてくれたことにホッとしつつも、これからが勝負どころです。
気を抜けませんね。 |
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遂に発表です! NPO法人市民ZOOネットワークの主催する、今年の「エンリッチメント大賞」!! 早くも9回目を迎えたエンリッチメント大賞・・・ わたしはスタッフとして、3回目の参加でした。 毎年さまざまな取り組みが表彰されるエンリッチメント大賞ですが、今年の大賞もとても興味深いものでした。 やっと皆さんにお知らせできます! 今年は、動物園・水族館に関する2つの取り組みが、大賞受賞となりました!! ■動物園のオランウータンの環境エンリッチメントの技術開発と野生動物保全活動への応用 /黒鳥英俊氏(東京動物園協会) 水品繁和氏(市川市動植物園) 木村幸一氏(名古屋市東山動物園) 宮川悦子氏(よこはま動物園) ■ペンギン村/下関市立しものせき水族館 海響館 以上の2件です!おめでとうございます!! 本当に、おめでとうございます! 個人的な感想として・・・ 今年のキーワードとしては、園館の枠を超え、野生環境下にくらす動物たちの保全にまでつながるエンリッチメント技術、ということが挙げられるでしょうか。 4名の、オランウータンの飼育に携わる(携わっていた)皆さんは、それぞれ、各園館で消防ホースなどのエコロジーかつエコノミーな素材を使ってエンリッチメントに工夫し、豊かな飼育環境を提供すべく奮闘されています。 そしてそこにとどまらず、飼育下で得た知見や技術をもって、野生のオランウータンを救うべく海外に赴き、その保全活動に尽力しています。そのバックアップ体制も素晴らしいものです。 しものせき水族館のペンギン村も、新しい施設だけ見ても、「ペンギン会議」など園館の枠を超えたネットワークを十分に駆使し入念に計画・設計され(エンリッチメントにも十分に配慮され)た素晴らしいものですが、さらに、飼育下の技術を活かしチリでの野生のフンボルトペンギンの保全活動への協力関係を構築したり、そういう現状を伝える教育プログラムが準備されていたり、と、これまたその施設だけにとどまらない取り組みをおこなっています。 動物園や水族館が、動物を飼育し、エンリッチメントなどの飼育技術を向上させていく中で、例えば「4つの使命」の1つとして仰々しく掲げられている「保護・保全」というようなものにつながり得る、「プラスアルファ」を生み出せる可能性が示されたのではないかと思います。 それは多分、大上段に構えるものでも、わざわざやろうと思って気合入れてやるものでもなく、日頃動物に関わっていく中のちょっとしたことの「工夫」や「ひとひねり」から生まれてくるものかも知れません。 そういうちょっとしたことを生み出せる発想力・創造力や、それを生かすことの出来る環境を大事にしていきたい、と思っています。 市川市動植物園のオランウータン。 消防ホースをねじって使う“水品巻き”は、国内の類人猿飼育の定番となったばかりでなく、海を越えて、ボルネオのオランウータンの命までつないでいます。 しものせき水族館の来館者向けプログラム「ペンギン・レンジャー」では、揃いのバンダナをつけ、生息環境を模した放飼場の中に案内され、まさに保護区のレンジャーとなった気分で、じっくりフンボルトペンギンについて学ぶことができます。 (来館者の方にはお顔/服に一部ぼかしを入れさせていただきました) 今回は特に、優れたエンリッチメントや、園館の特色のある取り組みが寄せられ、審査委員の先生方も甲乙つけがたくギリギリまで頭を悩ませていました。 応募された動物園・水族館の取り組みは、「受賞」という形には残念ながら至らなかったとしても、たくさん評価すべき点がありました。 より有意義なエンリッチメントに今後も継続して取り組んでいかれることと期待しています。 そして来年のエンリッチメント大賞で受賞されることを願っています! たくさんの応募をいただいた、動物園ファンや園館関係者の皆さん、どうも有り難うございました。
来年は10周年です。今後とも、エンリッチメント大賞を、宜しくお願いいたします。 |





