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プロテクターの安全規格について記事をアップしたことに関連して、今日はヘルメットの規格について話をしたと思います。
実はこの記事を書くきっかけになったヘルメットがあります。それはOGKのエアロブレード・3。モーターサイクルショーなどでは随分と好評だったようなのだが、私もショップで手に取ってみて本当に驚いた。なぜなら想像以上に軽かったからである。
彼らが発表している数値は私のSサイズで1320g。これは軽い。アライのRX-7でも1500gちょっとある。実に200g以上軽いのである。実際にかぶってみると、異次元といってもいいほど軽い。
ヘルメットの軽さは実はテストライダーにとって非常に大切な意味を持っている。というのは、転倒した際に首にかかる負担が大きく影響するからなのである。頭を路面に打たなくても、首に大きく衝撃がかかり負担がかかるのは想像に難くない。多くのテストライダーやプロライダーは軽いむち打ちに年中悩まされている。ヘルメットが軽ければ軽いほどいいのだ。
ただし、問題がある。そう、それは安全規格なのである。ヘルメットを選ぶ基準としておなじみのSNELL規格がある。最近はヨーロッパでは独自の規格が浸透しつつあるにせよ、SNELL規格が世界のスタンダードになっているのは間違いなく、ヘルメットの安全を語るうえで重要な要素となっている。
OGKが発売したこのヘルメットの規格はSG規格だ。私は素直に思った。「SG規格ってなんだよ」。
もちろん、SG規格というのは漠然と理解はしているが、どんなことをしているのかわからない。いろいろと調べてはみたが、いくつかあるJIS規格と何年か前に統合しているらしいが、複雑すぎてよくわからない部分がある。それにSG規格なるものがどういう基準でテストをしているのかどこにも記述されていないのである。OGKのサイトにもこのことには触れられていない。これは私は大問題だと思っている。メーカーとしての責任の所在が感じられないとまで思っている。
アライヘルメットはどのようなテストを行っているか、数値を上げて公表している。購入するヘルメットには小冊子がついていて、そこにSNELL規格、JIS規格、そしてアライ規格の比較がなされている。自社製品に自信がある表れだし、製品に対しての責任を感じる。これらはアライヘルメットのウエブサイトでも公表されている。
対してOGKのヘルメットはどうか。軽いのはいい。じゃあ、安全性はどうなのかということなのだ。OGKのサイトでは安全についてOGKの姿勢について能書きを垂れているページがあるが、正直数値が公表されていなければ意味がないのと同じ。サイトには自社テストを行っていると記載されているが、そんなの当り前ではないか。前回のプロテクターの記事でも触れたけど、実験結果の数値が公表されていなければゴミと一緒なのである。私はこの哲学をずっと守ってきて今まで死なずに来ていると信じている。
アライのヘルメットの小冊子の中ではJIS規格との比較がなされているが、JIS規格が考えていた以上に厳しいテストをしているのには驚いたが、それでもSNELL規格には及ばない。OGKがSG規格を通していることで満足し、それで安全性が確保されていると考えているのならば、SG規格がSNELL規格と比較してもどれだけ安全なのかを説明してほしい。実際問題、JIS規格やSG規格でも大丈夫なのか。そこが核心部分なのである。
「サーキットを走らなければSNELLはいらない」という考え方は絶対に賛同できない。一般道路でも、車と正面衝突した場合、お互いが50km/hだった場合、その衝撃力は100km/hになるのだ。サーキットはスピードは確かに高いが、100km/hで転倒しても、その速度で路面に向かってぶつかるのではないし、変な障害物とぶつかる可能性は極めて低い。ところが、一般道路では、ありとあらゆるものがある。車の角にでも頭をぶつけたらどうなるのか。縁石の縁に頭をぶつけたらどうなるのか。ガードレースに突っ込むケースもある。考えただけでもぞっとする。むしろ、サーキットより公道のほうがSNELL規格が向いているのではないかとも思うほどである。
SNELL規格を通すにはどうしても重量が増えるらしい。それはなぜなのか。貫通試験が年々厳しくなってきているが、そのテストをクリアするための重量増なのか。そうであれば、衝撃吸収についてはSG規格でも大丈夫という見解なのか。私はこれらの質問に対する答えをメーカーが公表する義務があると思っている。
私が気になっているX-Lite社のX-802はOGKのヘルメットより軽い重量でSNELL規格を通っている。この差はなんなのか。SNELL規格を通すとヘルメットの値段がかなり上がるらしい。ショウエイは最上級モデル以外はSNELLを通していないが、これは価格を抑えるためだと聞いている。おそらく本当のことだと思う。SNELL規格は通るけど、理由があって通していないというのならまだいい。しかし、SG規格で安全ですよというような見解にとれるOGKの言い方はどうなのか。何度も言うが、能書きはいらない。数値がすべてなのである。
私は決してOGKを非難しているのではない。ただ、ユーザーの命を左右しかねない製品を扱う姿勢として、あまりにもお粗末ではないかと思うのだ。SG規格の説明から逃げているとしか思えないのである。使ってみたいと思ったヘルメットだからこそ、厳しいことを言わせてもらっているが、私は再度問いたい。
「SG規格ってなんだよ」。
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さえちゃんさん、こんばんは(^^)なぜSNELLがあって、SGがあるのか。どうしてある製品ではSNELLを通していて、ほかの製品ではSGなのか。差がある以上、説明義務はあると思っています。
2012/6/19(火) 午後 8:47 [ pitts_driver ]
りょうたさん、こんばんは(^^)。ブログ拝見させていただきましたが、ものすごいものがついているんですね。。。これでは逆に信用なくしますよね。こんなものつけているヘルメットメーカーってほかにあるはずないですし。SG規格に自信を持っているのなら、きちんとそう説明すればいいだけの話だと思います。
2012/6/19(火) 午後 8:49 [ pitts_driver ]
mix**up2sis**hosさん、こんばんは(^^)。確かにそうなんですよ。なぜこのモデルはSG規格なのか。きちんとした説明が欲しいですね。サイトの一番下に小さく「SG規格」とあるだけですが、あまりにもお粗末ですね。命を守るものを作っている企業の姿勢を疑います。
2012/6/19(火) 午後 8:50 [ pitts_driver ]
以前、OGKのジェットを使用していましたが
シールド一枚とっても、アライやショウエイの方が厚みもあるし
帽体も同じ位の差があるのかなぁ?
なんて考えてました。
アライは特に安全性には自信があるし、妥協できない部分として開発してるのが伝わってくるメーカーですよねぇ〜
2012/6/19(火) 午後 8:51
hornetさん、こんばんは(^^)。なんで日本国内だけでこんなに規格があるんですかね?あってもいいけど、どのような性能差があるのか明確な説明が欲しいですね。
2012/6/19(火) 午後 8:51 [ pitts_driver ]
油冷さん、こんばんは(^^)。なかなかいいアイデアの製品だけに、この会社の姿勢には失望しています。どのようにして信用をユーザーから得られるのか考えていないとしか思えないですね。
2012/6/19(火) 午後 8:53 [ pitts_driver ]
Tさん、こんばんは(^^)情報ありがとうございます。OGKがSG規格で大丈夫と保証するのなら、きちんと彼らのサイトでどのようなテストを行っているか、深く掘り下げてユーザーに説明すべきだと思っています。
2012/6/19(火) 午後 8:54 [ pitts_driver ]
mucckyさん、こんばんは(^^)。最近のSNELLの方向性にはアライヘルメットも困惑していると聞いたことがあります。かなり貫通試験を厳しくしているようですが、この間の全日本選手権で転倒した選手にバイクが降ってきて、ステップがヘルメットに突き刺さって大けが。ヘリコプターで病院に運ばれたのですが(選手は大丈夫でした)、やっぱり貫通試験は大切だなと実感しました。タイヤの性能が変化し、怪我の種類も昔と変わってきているのなら、試験内容の変更も必要なのかなとも思います。
ただ、SNELL規格が衝撃吸収という観点において最も厳しい条件を設けているのは事実です。脳に伝わる衝撃伝導力が厳しく定められています。JISはこの数値を下回っているため、SNELLより劣るという評価になるわけです。
2012/6/19(火) 午後 8:59 [ pitts_driver ]
bansanさん、こんばんは。アライヘルメットのような丸い形状のヘルメットって、実は路面に引っかからないというメリットがあるんです。路面にヘルメットが引っ掛かると、ものすごい力が首にかかるりますから。おっしゃる通り、重さに対しては重心位置で解決できる部分もあるので、メーカーは日夜努力しているのだと思います。
2012/6/19(火) 午後 9:02 [ pitts_driver ]
tommy12Rさん、こんばんは(^^)アライヘルメットはあきれるほど(?)頑固な会社だとおもいます(笑)。ライナーに使用されている発泡スチロールの密度を場所によって変えているのはアライヘルメットだけですし、その発泡スチロールの品質もアライ品質、つまり特注品だと聞いています。アライだけにしか納品されていないもののようです。そういうこだわりが信用を作るのだと思っています。
2012/6/19(火) 午後 9:04 [ pitts_driver ]
>車と正面衝突した場合、お互いが50km/hだった場合、その衝撃力は100km/hになるのだ。
作用反作用により、お互いが50km/hでも衝撃力は50km/hなような気がします。
2012/6/20(水) 午前 9:42 [ 123 ]
pitts_driverさん、123さん、こんにちは。
いつも大変興味深く拝見しております。
こちらのサイトを読んでから、プロテクタ購入に踏み切りました。
車とバイクが正面衝突した場合、エネルギーは質量x速度の2乗ですので、バイク側から見た衝撃力は50km/hを上回ります。
pittsさんはざっくりと、合わせて100km/h程度の衝撃をライダーが受けると説明していると受け取っています。
10tトラックと乗用車が一般国道で衝突した事故映像をみれば、納得できるかと思います。
arai、shoeiのヘルメットは信頼できますが、最近の懐事情でなかなか手が出ません。
南海で売っている台湾cyberのヘルメットは低価格でmfj/snell共に認証を取得しています。
arai/shoeiで3-4年毎の交換は厳しいでしょうが、低価格品であれば可能かと思いました。国産ほど耐経年劣化性能もないだろうと勝手に思っておりますので。
怪我などせずに、これからもいろいろと教えていただければと思います。
2012/6/20(水) 午後 1:03 [ TTT ]
折角の安全性確保の規格が既得権益絡みになっている様子・・・ (>_<)
規格クリアのヘルメット着用もさることながら、ヘルメットの賞味期限?も大切ですよね。
2012/6/20(水) 午後 4:00 [ No.416 ]
近寄回王道さん、こんばんは(^^)。新しい記事の中でお返事させていただいています(^^)
2012/6/20(水) 午後 11:43 [ pitts_driver ]
123さん、こんばんは(^^)。新し記事の中でお返事させていただいています(^^)
2012/6/20(水) 午後 11:44 [ pitts_driver ]
No.416さん、こんばんは(^^)ヘルメットは使用や保管状況にもよりますけど、3年が目安ですかね。私は仕事のものは2年で交換しています(^^)
2012/6/20(水) 午後 11:46 [ pitts_driver ]
使用者側として規格というのは判断基準の一つになりますね。
ただ、SG規格ってなんだよと言うのはおかしなことです。
ここまでの記事を書いている貴殿にとっては調べたらわかる話。
その上でSNELL第一と考えておられるのなら、SG規格の劣っている点をここで書くべきではないでしょうか?
数値で示すというのなら尚更です。
今まで参考に拝見していましたが、今回の記事にはがっかりいたしました。
また、SHARPなどという規格もありますがどのように見ていますでしょうか。
ともかく、SNELLが安全でJIS、SGが危険とのデータなり数値を示して頂きたい。
2012/6/21(木) 午前 8:58 [ JISは日本工業企画 ]
JISは日本工業企画の言うとおりだと思いますよ。
一通り読ませてもらいましたが、
ここのブログ主の言っている事は納得できないことが多すぎます。
2012/7/16(月) 午後 11:29 [ za_*a_*az* ]
かってな思い込みにもとづいた記事ですね。
スネル財団の記載に
http://www.smf.org/cert
Standard Manufacturer Model Configuration Certified size(s)
M2015 OGK Kabuto Co., Ltd. Aeroblade III Full Face XS, S, M, L, XL, XXL
と書いてある。基本的にAeroblade IIIの帽体はスネル認証をとっているのです。
日本向けと米国向けに内装は若干違うでしょうが、基本的にはスネル認証のヘルメットなんです。OGKが明らかにしていないだけで、スネル財団にはそう記録されている。
この記事は訂正されてください。すべてあなたの思い込みによるもので、間違っています。OGKに陳謝されるべきだと思います。
2016/5/25(水) 午後 2:53 [ ty2*p*us1 ]
揚げ足とって満足な人が多いですね
いや無理やり取ってるのかな?
なんにしても文章をよく読めば理解できることばかりなんですが
2016/6/1(水) 午前 8:34 [ hap*yon*pon*a ]