テストライダーという仕事

長らく乗っていなかったら空気圧の点検を(^^)

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バイクに乗り始めて30年、はじめて使用することになった「チタンボルト」。この製品の存在は昔から知ってはいたが、使う気にはならなかった。その効果が未知数であったからである。
 
使用したのは、ランドマスタージャパン製のチタンボルト。ノーマルリヤホイールボルトは1本当たり27.1gだが、チタンボルトは15.5gと11.6gの軽量化に成功している。リヤホイールボルトは5本あるので全部で58gの軽量化である。さて、これがどのような効果を発揮するかである。理論的にいえば、バネ下の軽量化は速度の2乗に比例して効く。今回記事にしているリヤホイールに装着したチタンボルトだが、回転するものに装着すると慣性モーメントの軽減にもなり、大きな効果を発揮することにもなる。
 
まず、トミンモーターランドにてテスト。このコースは大排気量車にはちょっと小さすぎるのだけど、結構コーナーが連続しているので、操安テストをするにはもってこいの場所なのである。テストのやり方は、最初はノーマルのボルトで走行し、その後チタンボルトに交換して行った。
 
これがそのボルト
イメージ 1
 
結論から言うと。。。「たまげた」の一言。
 
コースインして一番最初のコーナーに入る時にブレーキをかけた瞬間、思わず「うおっ!」と本当に声を出してしまったほどだったのだが、長らくテストライダーをやっている私でも、正直驚いた。ここまで効果があるとは思ってもいなかったのである。
 
まず、リヤブレーキの効き方が激変。こんなに効くのかと思うほどで、これは誇張でも何でもなく、本当に驚いた。驚いて声を上げたと書いたが、それはいきなり想像以上の減速Gがかかったため。それほど制動効果を発揮したのだ。いやあ、今こうやって書いていてもその時のことがはっきりと思いだせるほど、驚いた。
 
我々テストライダーは常に同じ条件で入力することが体に染みついている。例えば、コーナリング一つとってみても、同じポイントでブレーキ操作をし、同じ入力でブレーキをかけ、同じバンク角でコーナーに侵入と、全て同条件でやるのだ。その時の差異を見て評価をするのだが、あまりにも制動力を発揮したので驚いたというわけなのである。
 
リヤブレーキ単体だけ見てみてもこれだけの効果が見られたのだが、リヤホイール自体の慣性モーメントが軽減されたこともあり、なんとフロントブレーキも効くようになったのである。これは本当に想定外そのもので、「たった58g」とバカにしていた自分がいかに勉強不足だったかを思い知らされるほどのレベルだった。
 
それと、もうひとつ大きな効果が見られたのだが、これは、制動力が向上したこと以上に、このチタンボルトを装着するメリットがあると考えているのだが、それはズバリ、「シャフトドライブ」への影響なのである
 
これはどういうことか。実はK1300Rに乗っている人は感じているかと思うのだけど、このバイクに採用されているシャフトドライブの「ショック」が非常に強いのである。このバイクに乗った時、一番最初に思ったのが、このことだったのだが、とにかくアクセルを戻したときのショックは「なんじゃこりゃ」の一言で、ショックだけでなく、減速も凄まじい。アクセルを戻すとどのぐらい減速するかというと、たとえば高速道路で6速100キロで走っていてアクセルを戻すと、大げさではなく、あっという間に60キロぐらいまで減速するのだ。街乗りでもどんなギアに入っていようとも、フロントブレーキをかけなくてもいいぐらい減速してしまうほどショックは大きい。まあ、ブレーキをかけなくてもかなり減速出来るので、楽チンな場合もあるのだけど、「ガツン」とかかるショックはいいとは言い難いし、何より乗っていて疲れる。
 
このシャフトドライブ特有のショックが、このチタンボルトを装着することで激減したのである。これは本当に凄い。
 
そのおかげでリヤブレーキのリニアにコントロールも出来るようにもなり、まさに一石二鳥。 BMWのシャフトドライブに装着するために作られたような製品である(笑)。
 
本来の開発目的はそうではなかったみたいだが、同じようにアクセルを戻した時のショックに悩める人にはお勧めの製品。12000円くらいするのだが、値段以上の効果があるのは保証します(^^)
 
いやあ、バイクを買った時、最初は効かないブレーキとアクセルを戻した時のショックが強すぎて、このバイクどうしようと思っていたのだけど、このチタンボルトで随分と悩みが解決したのは嬉しかったなあ(^^) 久しぶりに出会えたお勧めの商品です。
 
 
販売元のランドマスタージャパンのサイトはこちら:

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チタンボルトの一番の恩恵はねじれに対する剛性と聞きました。
普通のボルトが「グニョ」となるところを、チタンだと「グニョ」が極端に少ないらしいです。
もちろん軽量化の恩恵もあるらしいです。
僕の愛車のフロントまわりのピンチボルトをチタンに交換予定ですが、
実はピットさんと同じように今まで効果に疑問を持っていたクチです。

2013/11/12(火) 午後 5:58 [ よっしー ] 返信する

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私もそれほど効果が期待出来るとは思ってませんでした。
目からウロコとなりそうな情報ありがとうございます。
ぜひぜひ自分でも試してみようと思います(^o^)。

2013/11/12(火) 午後 7:28 [ たかちゃん ] 返信する

チタンに対する多くの人の誤解か剛性に関する部分なんですが、64チタン合金の合成は鉄の半分です。しかし、引っ張り強さは鉄より高いです。従って鉄ボルトがグニョってなるところ、チタンボルトはグニョーンってバネのようにしなるというのが正しい理解です。

2013/11/15(金) 午前 8:25 [ gsf**s ] 返信する

それと遠心力や運動エネルギーなど、速度に比例するのは確かですが、mrω^2にしても、1/2mv^2にしても、maにしても、どれも質量の項であるmは一乗であることから、質量の差は単に一乗で効いてきます。
回転運動するある質点の回転中心周りの慣性モーメントはmr^2で表されますが、この式からわかるように半径の二乗に比例します。従って慣性モーメントに対する効果はホイールハブのボルトの重さの差よりホイール外周につけられたバランスウエイトの方がはるかに影響が大きいです。10gそこそこのバランスウエイトがつくことは良くあることだと思いますが、そのウエイトが持つ慣性モーメントモーメントは今回のボルトの質量差の九倍か16倍、あるいは25倍の影響を持ちます。このような物理的事実を知った上で、今回の現象を読むと、とても不思議ですね。

2013/11/15(金) 午前 8:43 [ gsf**s ] 返信する

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