テストライダーという仕事

長らく乗っていなかったら空気圧の点検を(^^)

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Yopariderさんから質問がありましたが、「なぜタイヤサイズが17インチになったのか?」ということですが、確かに昔は18インチや16インチばかりだったのが、今の主流は17インチ。これは「必然的にこうなった」と言えるかと思います。ご指摘の通り、私は18インチから17インチへの移行に伴う数多くのテストを経験しております。

まず、なぜタイヤが小径化になったのかということですが、一言で言うと、高性能化するオートバイに対応するためです。もうこれに尽きるといっていいでしょう。じゃあ、なぜオートバイが高性能化すると、小径化する必要があるのでしょうか。

一番の理由は、高性能=深いバンク角を必要とするオートバイに対応するため、ショルダー部まで回り込んだプロファイルを実現するために、リム系を小さくする必要が出てきたからなんです。これはどういうことかと言うと、ショルダー部まで回り込んだプロファイルを作った場合、ハイトを稼ぐために扁平率を大きめにする必要性があるのですが、そうするとタイヤ外径自体が大きくなってしまい、操安やパフォーマンス自体に悪影響を及ぼしてしまうので、リム径自体を小さくしているというわけです。2002年のホンダ時代のロッシのライディングに合わせて、ホンダとミシュランが16.5インチのリムを開発したのは有名な話です。

一昔のオートバイはさほど深いバンク角を必要としなかったのですが、現代のスーパースポーツなどでは、50度を超えるバンク角を実現させています。最近ミシュランより新型のパイロットスポーツが発売されましたが、実に52度までのバンク角度を可能にしています。

リム径を小さくする(18インチ→17インチなど)ことで生まれるメリットは他にも多数あります。

まずはバネ下荷重軽減による、パフォーマンスの向上。ジャイロ効果が減少するため、ハンドリングに与える影響は少なくありません。

ブレーキング距離も短くなりますし、燃費も良くなります。タイヤの寿命も延びます。オートバイメーカーやタイヤメーカーにとっても、タイヤとリム径が小さくなることでコストの削減にもなります。つまり、小径化はいいことずくめなんですよ。

でも、小径化にも限界があって、特に市販車は曲がるだけではなく、直進性も確保しなければならないので、17インチ以下の小径化は今のところ現実的ではありません。

一時期16インチのオートバイが市販されていましたが、総合的なバランスやパフォーマンスを考えると、17インチの方が優れているという結論になっているというわけです。私も以前GPZ1000RXに乗っていましたが、この車両もフロントは16インチ。17インチにしたら直進性能だけでなく、コーナリング性能も上がっていたことは間違いありません。16インチになっていたのは時代でしょうね(^^)。

タイヤ外径はJATMA基準によって決められており、タイヤメーカーも自主基準を設けています。つまり各メーカーは数ミリ単位で外径を変えることによって同じ「17インチ」でも幅を持たせ、乗り味を生み出しているともいえます。私も18インチから17インチへの過渡期を経験しており、今でも18インチのタイヤをテストしますが、やっぱりタイヤ外径はオートバイとの「マッチング」が一番大切と痛感しています。

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