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この写真は、へレスサーキット、ストレートエンドでの260km/hからのフルブレーキングのショット。あまりもの急制動ために後輪が浮いているのに注目。
制動時にかかるGを腕で支え、脚で踏ん張ってステップワークでバランスを取っているのが見て取れる。クラッチに指をかけているのは、断続的に接地するリヤタイヤの挙動を瞬時に半クラッチでコントロールするため。
テレスコピックのレーサーでも後輪が浮くことはよく見られることなのだけど、ハブステアリングではまさにこの状態でのスタビリティは比類ないもので、また、ブレーキロックコントロールも非常にしやすく、実際コーナリングの突っ込みではかなりアドバンテージがあるのは事実。一度、スペイン選手権で優勝したワークスマシン(ZX10R)と走ったことがあるのだが、直線では引き離されるものの(Vyrus9856M2は600ccのため)、コーナー侵入時には必ず追いついていたほど。それほどハブステアリング構造の優位性は高いのだ。
写真をよく見てみるとわかるのだが、後輪が浮くだけの制動にもかかわらず、ピッチモーションはほとんどゼロ。ハブステアリング特有のディメンションからくるアンチダイブ効果は絶大で、全然沈み込んでいないのがよくわかると思う。そのため、ブレーキング時の制動Gはものすごいし、腕力も相当いるのは事実。鍛えていないとあっという間に腕が上がってしまうのだ。実際、私は今回のへレスサーキットでの走行2カ月前から筋トレをして、胸囲が5センチ増えるほど鍛えたぐらいだが、それでも腕が上がったほどだ。
このハブステアリング特有のスタビリティは、とにかく経験しないとわからないというしかなく、何十年というプロライダーの経験や概念をひっくり返すほどのレベルなのだ。
コーナリングについても異次元なんだけど、そのことについてはまた記事にしてみたいと思います(^^)
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2013年02月11日
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