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ギャップ吸収性は高速道路などのつなぎ目を乗り越えたときだけでなく、コーナリング中に思わずアクセル操作をラフにしてしまったときなんかでもその効果を発揮し、少しぐらいのラフ操作ならタイヤが負けることなく、そのままスタビリティー(安定性)を維持し、かつグリップし続ける。ラフな操作によって発生する挙動に実にスムーズに対応するタイヤと言ってもいい。
また、コーナリング中にスピード調整をするためにリヤブレーキを使用した時も非常にスムーズで、結構ラフにブレーキ操作を行ってもリヤタイヤがその挙動を乱さずに踏んばるのはこのタイヤの素晴らしい点。
これらの感覚は非常に新しく、これからのタイヤづくりの方向性が今までとは違ってくることを予感させるぐらい、完成度の高いタイヤではないだろうか。
話を少し戻すけど、フロントタイヤが生み出すハンドリングも非常に秀逸。私が乗っているZX-10のフロントサスペンションはソフトに設定してあるため動きが大きすぎるきらいがあるのだが、それでもコーナリング中に見せる安定性には正直驚いた。このフロントサスペンションセッティングでこれだけの安定性を見せるのはちょっと他のタイヤでは難しいのではないかというほど高いレベルでスタビリティーを確保している。
フロントタイヤの場合、コーナリング進入時における挙動が非常にニュートラル。ブレーキを引きずりながら進入し、コーナリング中にブレーキをリリースしても変にステアリングが切れ込むようなこともない。
また、フロントタイヤを中心としたコーナリング中のラインの自由度も高いのも特徴。たとえば、急な下り坂のコーナーで、アクセル全閉状態でフロントにかなりの荷重をかけた状態で旋回しても狙ったライン通りにトレースする。
これは横方向に対する捻じれに対する剛性力がよく設計されていることに起因しており、フルバンク時に強い負荷をかけた状態でも接地面が安定した状態で確保されるように設計されているのだ。
SSのバイクでフロントサスペンションをハードに設定してある場合などで、峠などで相当にハードに走る場合は、ちょっとフロントタイヤの動きが大きいと感じる可能性がある場合もあると推測するが、その場合は空気圧を少し上げてみるのもいいかも。私は実際に一度フロントタイヤの空気圧を標準空気圧より+0.2kgほど上げて挙動の違いを見てみたが、思ってみた通りの挙動を見せた。まあ、でも標準空気圧でゆっくり走っても問題ないはずなので、ゆっくり走ってね(笑)
おそらくどんなオートバイにこのタイヤを装着しても間違いなくニュートラルなハンドリングを確保できると思われる操案特性を見せたのは評価できる。
さて、肝心の気になるグリップ力についての評価は次回です(^^)
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