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レプソルさんからバンク角のコメントをいただいたので、この写真を(^^)
これはへレスサーキットで最も深いバンク角となるコーナーでのショットなのだが、アンダーカウルの底が丸見えなことからもその深いバンク角が見て取れると思います。
この時に私がしていたのは、トラクションのテスト。初めて装着する某社のレーシングタイヤのマッチングがあまり良くなく、コーナリング中に意識的にリヤから荷重を抜き、フルバンク時のリヤのトラクションの過渡特製をリヤサスペンションのセッティングとともにテストしているのだ。若いライダーにはできない、ロートルライダーのなせる業である(笑)。
このメーカーのタイヤのプロファイルに起因していることもあって、これ以上のバンキングは不可能だったのだけど、もう少しバンク角が欲しいところと感じたかな。そのため旋回速度が犠牲になっていて、このタイヤだとラップタイムを縮めることはちょっと厳しかったのが正直なところ。いつものタイヤだとマルケス選手並みのライディングが可能だったはず(笑)
ショルダーの剛性の出し方にも難があるタイヤだともいえ、とにかくトラクションをかけるのが難しいタイヤというのが評価結果。なんか段々と評価レポートになってきたな。やめないと(笑)。
私は職業的には開発ライダーなので、様々なことを様々な角度であらゆる状況を想定しながら走っています(^^)。
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Vyrus
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この写真は、へレスサーキット、ストレートエンドでの260km/hからのフルブレーキングのショット。あまりもの急制動ために後輪が浮いているのに注目。
制動時にかかるGを腕で支え、脚で踏ん張ってステップワークでバランスを取っているのが見て取れる。クラッチに指をかけているのは、断続的に接地するリヤタイヤの挙動を瞬時に半クラッチでコントロールするため。
テレスコピックのレーサーでも後輪が浮くことはよく見られることなのだけど、ハブステアリングではまさにこの状態でのスタビリティは比類ないもので、また、ブレーキロックコントロールも非常にしやすく、実際コーナリングの突っ込みではかなりアドバンテージがあるのは事実。一度、スペイン選手権で優勝したワークスマシン(ZX10R)と走ったことがあるのだが、直線では引き離されるものの(Vyrus9856M2は600ccのため)、コーナー侵入時には必ず追いついていたほど。それほどハブステアリング構造の優位性は高いのだ。
写真をよく見てみるとわかるのだが、後輪が浮くだけの制動にもかかわらず、ピッチモーションはほとんどゼロ。ハブステアリング特有のディメンションからくるアンチダイブ効果は絶大で、全然沈み込んでいないのがよくわかると思う。そのため、ブレーキング時の制動Gはものすごいし、腕力も相当いるのは事実。鍛えていないとあっという間に腕が上がってしまうのだ。実際、私は今回のへレスサーキットでの走行2カ月前から筋トレをして、胸囲が5センチ増えるほど鍛えたぐらいだが、それでも腕が上がったほどだ。
このハブステアリング特有のスタビリティは、とにかく経験しないとわからないというしかなく、何十年というプロライダーの経験や概念をひっくり返すほどのレベルなのだ。
コーナリングについても異次元なんだけど、そのことについてはまた記事にしてみたいと思います(^^)
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年明け早々、スペイン・へレスサーキットにてVyrus 986M2に乗ってきました!!!
2011年に初めて乗ってから徐々に改良が進められてきているVyrus 986M2。実はpitts_driver、昨年度もスペインで何度もテストしているのだけど、プロトタイプ1からずっと乗ってきているのは私が唯一。私自身慣れてきたし、セッティングに関しても正確に把握できるようになってきたのは自信につながっている。
2011年から随分と乗り込んできているが、かなり進歩してきているのはうれしい限り。リヤサスペンションも完成の域に達しているし、あとはフロントのステアリングの油圧制御システムを残すのみである。これもいずれはテストする機会があると思うので今から楽しみである(^^)
写真はへレスサーキット第5右コーナーを4速全開で駆け抜けているショット。180km/hぐらい出ています。
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なんと、あのランディ・マモラがVyrus 986M2を試乗したというニュースが飛び込んできた!関係者から連絡があって知ったのだが、もう本当に興奮!
試乗はイモラ・サーキットにて行われた模様。英語でのリリースが無いのが残念なのだが、現地のサイトを下記に添付しましたので見てみてください(^^)
現地サイトはこちら:
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国内便を乗りついでRiminiへ
ついにアドレア海にやってきました!
調べてみると、Vyrus社はイタリアのRiminiというところにあるらしい。わかったのはそれだけ(笑)。詳しい住所はどこを調べても載っておらず、電話番号さえ見つけることが出来ない。ただ、Riminiは観光地でもないし、これといった産業もないようなので、まあ、とりあえず現地に行ったらわかるだろうと、いてもたってもいられなくなった私は、仕事をさぼって、現地に向かったのである。今から考えると、よく行ったなあ(笑)。
飛行機を何度か乗り継いでRiminiに到着すると、タクシーで市内にあるホテルに向かったのだが、幸運なことにタクシーの運転手にVyrus社のことを聞くとよく知っているというではないか!ついてるぞおっ!!!しかも、私が滞在しているホテルから車で30分ぐらいのところにあるというではないか。
私は時差ぼけにもかかわらず、ホテルに着くと速攻で行動を起こした。ホテルの人に聞いて見ると、Vyrusのことは知っていて(さすが!)、すぐに電話番号を調べてくれた。本当についている!早速Vyrus社にTEL。まるで恋焦がれる女性に電話するような気分で(本当に)、もうドキドキであった。
電話がつながると、女性が対応に出てくれたのだけど、本当に丁寧に対応してくれたのは今でも覚えている。私は本当に幸運だと思っているのだが、なんと、Vyrus社の責任者で、ハブステアリング構造の天才エンジニアである、Ascanio氏が私に会ってくれるというではないか!超多忙なAscanio氏がたまたま会社(Ascanio氏も含めて、会社ではなく「工房」と呼んでいる。これについては後述)におり、1時間なら時間がとれると言ってくれたのである(実際は何時間も話しちゃったけど)。誰からの紹介でもなく、そんな私に時間をとってくれるという。本当に感謝の気持ちでいっぱいだった。
レースのグリッドにつくより心臓がバクバクする中、Vyrus社に向かった。
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